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肢体不自由児童・生徒の災害の備えを考える

2011-09-19 00:15:09 | 天音ちゃんから学ぶ事
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。
あれから、半年と少しの月日が経ちました。

私の住む東京も、続く余震もなくなり、
交通も、買い物も、病院も、
震災前と変わらぬ生活になっています。

家の近くで、地震から石垣が崩れましたが、
そこもきれいに補強され直っています。


夏休み前までは、
校内にある保護者控え室で待機するママたちと、
「地震じゃないのに揺れている感じが止まらなくて困る」や
「高層階だとエレベーターが使えなくなるので、引っ越そうか」や
「病院の対応はどうだった?」「パパや兄弟たちは帰ってこれた?」
などの情報交換的な話が多かったのですが、
二学期になり、そうした話も少なくなりました。

各々が、自分の子どもの「必要」を考え、
今まで1台しかなかったポータブル吸引機を買い足したり、
薬や備品を一まとめにしたり、
いつくるかわからないけれど、
起きた時に、少しでも子ども守れる備えと環境を作っています。



私は今年もPTAの役員に就いています。
今年は有志?で参加する、地域部に所属しました。
今までは、PTAの組織の中でも始終忙しい部署にいましたので、
PTAの部署ではありますが、
自分の居住する地域の有志で活動している地域部には
一度も参加をしていませんでした。

実際に5月から地域部の活動に参加してみて、
「地域部の活動に参加していると、
地域の行政の動きに詳しくなれる!」と感じています。
今まで私が経験したPTAの活動は、主に校内の活動でした。
おかげで、学校内の事はとても詳しくなりましたが、
区と学校の連携、区の施設の事などの最新事情は、
ママ友とのお茶やランチの時に知る事が多かったのですが、
地域部に所属していると、自然に情報が入ってきます。


先日、PTAの運営委員会の会議に出席しましたら、
校長先生も、副校長先生も、災害時の備えや対応のお話をしていました。

学校での災害時の対応や備えのお話は、
全校保護者会などでもお話されていましたが、
「地域の防災訓練へのお誘いがあった」とのお知らせがありました。

娘の通う学校は「都立」です。
なので、「都」の指導で災害対策などが動いているようですが、
学校のある「区」の「地域」からのお誘いと言う話を聞き、
「ここに、支援学校があると言う事を、
地域の方に気にかけていただけている。」と思いました。

防災訓練だけではなく、
日ごろから、学校間交流なども盛んですし、
地域のお祭りを娘の学校で開催したり、
地域のイベントへのお誘いもいただいたりと、
ずっと昔から地域との繋がりがある学校ではありますが、
地域に住居がある生徒は少なく、
その他の地域からスクールバスで登校している子どもが多い実情です。

家で万全であろう備えをしていたとしても、
家から遠い学校で災害にあった時、
保護者が迎えに行けたとしても、帰れなかった場合、
何日も何日も帰れなかったとしたら、
地域単位での支援の場合には、地域の方に助けて貰わねばなりません。
ですから、
他所の地域から通う子どもたちが多い学校ではありますが、
地域にある学校として、
地域の防災訓練への参加のお誘いを喜ばしい事に感じました。


夏休みにありました、
全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会の神奈川大会のお話もあり、
参加した副校長先生から、
「3月11日の震災で被災地になった地域の校長先生がお話してくれ、
支援物資が届くのに3日かかった。
その3日間は、自力でなんとか踏ん張らねばならない状況であった。」
とのお話だったとの事を聞きました。

そのお話とあわせて、
2010年4月
茨城県立医療大学地域貢献研究
「医療を必要とする子どもへの災害の備え」研究グループの
「特別支援学校用 災害シミュレーションパッケージ」
と言うのが発表されており、インターネットでタウンロード出来る情報のお話がありました。


私も3月20日のブログで、
「私たちに出来る事」と言う記事を書きました。
友人から届いた、
郡山にいらっしゃるお世話になった医師から届いたメールを読み、
自分で今何が出来るのか考えて書いた記事です。

その後しばらく、
震災時における、肢体不自由児の避難生活などを
ネットで検索して調べようとしましたが、
なかなか欲しい情報は見つからないままでしたので、
この
「特別支援学校用 災害シミュレーションパッケージ」に興味を持ちましたので、
すぐ検索して読んでみました。

内容は『学校の先生方へのマニュアル』です。

でも、
学校の先生じゃなくても役立つ情報だなと思う部分がありました。

この本文の中にも、

「救援物資が届けられるまでおおよそ3日かかるといわれています。」
との一文があります。

とにかく自分の家でも、3日分は用意せねばと思いました。
「季節にあった物品の見直し」も考えなくてはならない事です。

本文が終わってから、チェックリストがついています。

衣食住や健康管理など細かくカテゴリーがあり、
支援学校のお子さん用の物品とは、
一般的に、避難袋に入れておく物とは
やはり違う部分の配慮を必ず必要とするのだとわかります。


今、地域部の活動に参加していて、
区への要望書を作り提出しましたが、
やはり、災害対策についての要望がありました。

これから、年度末近くに、
実際に被災地でボランティア活動をしてらっしゃる方を講師に招き、
メディアでは流れない、
ハンディある家族と一緒に避難する事の実情などをお聞き出来る、
講習会の予定がたっています。

聞きたい事はたくさんあります。

今回「特別支援学校用 災害シミュレーションパッケージ」を読んでみて、
ここに書かれている事を、どう学校に生かしてもらうのかなども、
実際に被災地で
ボランティア活動を通して体験して来た方に聞くのも良い事だと思いました。

そして、自宅でも必要な、
「家族を守り生き抜く災害対策」を
考える事が出来きる講習会であればいいなと思っています。


大災害に見舞われたら、
ハンディがあろうがなかろうが、
皆必死で、皆が同じように大変になるのです。
その異常事態になっても、
大切な家族を守るのに、備えがあるだけで違いがあるはずです。


・・・にしても・・・
うちも、娘さんの物品、重くて多いねぇ~
コレ見ると、
まず、持って走れる体力が私に必要なのねぇ~と思いました。

From ikusuke

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