Only One

ママと子どもの毎日を、
丁寧な手作りグッズを制作、販売して応援しています♪
障がい児バッジ、販売中です!

災害と子どもの心を考える

2011-03-15 19:31:42 | 天音ちゃんから学ぶ事
娘さんが、地震の後から食事を取らなくなりました。
発熱したのか? 風邪でも引いたのかと思っていました。
大好きなお米はおろか、プリンも口にしません。
スープをほんの少し。
飲むと吐き気がするようで、
おえおえ始まると、もう次は食べません。

熱もなく、咳もなく。

そばにいれば、ニコニコと普段とかわりません。

いつもと変わらず、家族で食事をしていると欲しがるサインを見せます。
だから口に運んであげるのですが、
口が大きく開きません。
少し食べては、おえおえします。

やれ困ったなと。
病院も休業になったりしていますし。

取り合えず、食べられるだけ食べればよしと
二時間おきくらいにスープをほんの少しだけ飲ませていました。

今日やっと、昼過ぎからプリンを半分食べてくれて、
じゃがいものクリームスープを200cc飲めて安心したところです。
飲めたら気分よくなったのか、少し昼寝してくれました。

私も安心して、
友人とも電話で話が出来るくらい落ち着いた時間が出来て、
それで今さら気が付きました。


娘さん、
「何か起きてておかしな感じ」と
体も心も反応していたのでしょうね。

地震の時、ちょうど自宅に帰り着き車から降りる時でした。
すごい揺れに、近所の人も外に出てきて、
「大丈夫ですか?」と、声をかけ合いました。

部屋に入ると、食器棚が開いてました。
壁の絵も落ちる寸前までズレていました。

揺れるたび、急いで抱きかかえて取り合えず1階まで下りる事数回。
2階のリビングで落ち着いてからは、
逃げる荷物をまとめたり(酸素とかオムツとか持ち物多いんで)、
連絡などでバタバタして少し娘さんほったらかしてました。

普段の私は、ほとんどテレビを見ません。
娘さんがいる時は、娘さんの大好きな番組を流しています。
それなのに、その日から今日まで、ずっとニュースをつけてました。

娘さんにしたらおかしな状況です。
いつもなら、パパが帰宅するまでテレビは娘さん専用。
パパが帰宅しても、
いつもみたいに皆で楽しく笑ってるテレビじゃありません。

今さら気が付いたのは、
他人に起こった事でも、たとえテレビで見ているだけでも、
自分の事のように感じてしまって、恐怖の体験となってしまったのか?なと。

それで体が食べるの拒否してたのかしら?と。

だってね、
朝から好きなテレビ番組見せてあげていたら、スープ飲んでくれたんですょ。

娘さんは肢体も不自由ですが、知的の発達もとても遅れています。
ただのグズリとかでなく、
いわゆる「こだわり」やハイテンションぎみの行動も見られます。

普通のお子さんにだって、とてもショッキングな出来事です。
日常の少しが変わってもパニックを起しやすいであろう、
知的に障害のある娘さんにとって、
この数日の私の生活は、とっても心に負担だったに違いないのです。

ごめんなさいねと娘さんに頭を下げたら、
いつものようにニコニコしながら、パンパンとリズミカル私の頭を叩きます。
ニコニコとほっぺにキスしたり噛み付きます。
何んにも変わらないこの時間こそ、
こんな時だからこそ、
親として守って上げねばならなかったんですね。

学校は計画停電に振り回されハッキリした予定が立たずお休み。
テレビ番組もいつもと違う。
街もワサワサなんだか違う。
家はぐらぐら揺れてて違う。
ママのメールは鳴りっぱなし。
電話も結構鳴りっぱなし。


どんな時でも、
安定した生活リズムで過ごせるように配慮する事。

知的障害があると教えられた時の主治医は、私の子育ての先生でした。
その主治医に教えてもらった、一番の毎日の基本を私は忘れていました。

こんな時だから忘れてもしょうがないのだと思いました。

でも、思い出したから、
街がワサワサしていても、
どんなに心配な事があっても、
娘さんの前では、
いつもと変わらないママでいられるようにと思いました。

From ikusuke

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (haru)
2011-03-17 11:35:39
鳴りっぱなしのメールを増やしてはいけないなと思い、ここから。
気になってたけど、無事で何より。
私の友人は地震直後からの陣痛を乗り越え
て出産したよ。
娘さんをかかえてのこの状況では、きっと心配事も膨れ上がるばかりだと思うわ。
こんなときこそ母が心を強くもっていなければ!と、私も自分に言い聞かせてる(^-^)



返信する

コメントを投稿