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哺乳(嚥下)障害を思い出す ①

2011-09-10 00:10:16 | 天音ちゃんから学ぶ事
あまねちゃんのととさまが、
自分のブログで「あまねちゃんの嚥下障害」と言う話をしていました。

読んでいて、私もそんな遠くはないけど昔を思い出しました。

ととさまが、嚥下障害(えんげしょうがい)の話ですから、
私は「哺乳障害」と呼ばれた頃の話をしようかなと。


哺乳障害って、赤ちゃんが哺乳をしない事なのですけれど、
おっぱいを吸引しなかったり、
飲みたいのに飲み込めなかったり理由はいろいろです。

娘さんの場合は、
飲む意気込みはあったけれど、
飲んでると呼吸出来なくてチアノーゼが出ました。


生まれた日、
私は緊急帝王切開だったため、娘さんに会っていません。
娘さんは、NICUのベッドの上で、口から胃チューブ(マーゲン)を入れて、
機械管理されたシリンジ(注射器の針の無いようなもの)から、
寝たままミルクを飲んでいたそうです。

私が次の日の午後会いに行った時もくっつけてました。

その次の日からだったかな?
まず看護師さんが哺乳瓶で飲ませてくれたのだけれど、
飲むとサチュレーション(体内の酸素濃度を測るモニター)の数値が
下がってしまうと気が付きました。
夕方の面会時間になり、
初めて私が哺乳瓶で飲ませた時も、やっぱり下がる。
数値が下がると言うのは、息苦しい事です。
体内の酸素が少ないからチアノーゼになります。
それでも、
下がるけどすぐ回復するので、
少しずつ少しずつ、
モニターを見ながら顔色を見て飲ませる事になりました。


まぁ、生まれたばっかりだし、
飲むのがまだ上手に出来ないんだろうと思っていました。


私の方は、
帝王切開で生まれた自分の赤ちゃんも見ていないというのに、
生んだその日の夜中には初乳が出てました。
痛み止めが切れて真夜中に目が覚めたら胸元べっちょり。
看護師さんを呼んで着替えようと思っていたら、
着替える前に!と哺乳瓶を渡され、
ベッドサイドの小さな電球つけた暗い中で、
搾乳の仕方をならいました。

次の日、赤ちゃんにどうしても会いたい!と
帝王切開して12時間過ぎたあたりで尿道カテーテルも抜いてもらって、
自力で起き上がり、
さすがに歩けないから車椅子でしたが娘に会いに行き、
無理が出たのか夜中に高熱だしましたけど、
搾乳しないと痛くなるので、ぜ~ぜ~言いながら乳絞り。

そんなおっぱいもあったので、
「もしかしたら哺乳瓶の乳首が口に合わなくて吸えなくて
無理して吸ってるから息苦しいのか?」との話になり、
でわさっそく、ママから授乳してみましょう♪と
夢に見た待ちに待った幸せの時間になったのですけれど、
縦に抱こうが、横に抱こうが、
哺乳瓶で飲んでいた時とあまり変わらず・・・
飲みたいらしく、汗だくで吸い付く娘さん。
そしてチアノーゼ・・・

鼻呼吸がへたくそなんだろか?と検査してみても、
小作りですが形状がすんごい奇形しているわけでもなく・・・

吸われるとダクダク出てしまうので、
飲む速度に出る量が合わないな・・・との話になり、
たった数日で、ママからの授乳期間おしまい。
また哺乳瓶に戻しました。

哺乳障害は、嚥下の問題はもちろんありますが、
なんらかの先天性疾患の場合もありますから、
主治医の先生は、耳鼻科だ整形外科だといろいろ検査をしてくれましたが、
どうにも原因が見つからずで、
でもせっかく口を使って飲める機能はあるわけだし、
使わないと口を使う事をしなくなってしまう場合もあるからと、
うつ伏せのまま顔を横向きにして飲ませてみたりと、
ずいぶん色んな体勢で飲ませる事をしていました。

「飲めなきゃ退院できないなぁ・・・」との話になり、
昭和歯科病院に、
「摂食を見てくれる先生がいるので受診しましょう!」との話になりぃ~
救急車で主治医とプライマリーの看護師さんと一緒に、
摂食外来へ行きました。

せっかく診てもらうのだからと、
市販で売っている全てのメーカーの全ての乳首のサイズを買い集め、
NICUに残っていた、昔のバージョンの乳首も見つけてもらい、
しかも、
殺菌洗浄で白くヘトヘトに柔らかくなったゴムタイプのも出してもらい、
ビニール袋にパンパンに入った乳首をもって向かいました。


診てもらいましたらね、
「問題は無い程度ではあるけれど、少し口蓋の位置が高いね。」
と解りました。
だから、
「一生懸命舌を動かしても、
上が乳首に密着しないから疲れちゃうよねぇ。」とのお話。

それから持っていった乳首を見てもらい、
「天音ちゃんの口に適しているのは~」と、
ゴムのちょっとへタレたくらいの硬さが大きめがベスト!とわかり、
ちょっとの力で少し多く出るようにと、
針で穴を少し切って広げる改造を教えて貰いました。


これで一段落と思いましたが、
確かに前より多く飲めるようになりましたが、
やっぱりモニターの数値は下がってしまい良くなるわけではなく・・・
体重も増えず・・・
もちろん退院なんて出来るわけ無く・・・と困っていたところに、
国立小児病院の先生が現れて、
すぐ小児病院のICUで検査をしてくれる事になりました。

続く~

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