daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

メイド

2008-02-10 12:02:31 | 告知・紹介
将棋ニュースプラスで半年にわたって放映されてきた「ご主人様、王手です」が感動の最終回を迎えたようですね。ファニー君お疲れさま。3人ともよく頑張ってくれて、本当に良かったですね。

この番組、見た目の印象とは裏腹に(笑)、将棋の教え方として、非常に参考になる内容になっています。指導の機会のある方には特にオススメですので、まだ見てない方はぜひ見直してみてください。
中でも、王様一枚を持ち駒数枚で捕まえていく方法は、僕もさっそく何度か活用させてもらいました。こういうノウハウがこれから蓄積されていけば、もっと普及がやりやすくなると思います。


で、メイドで思い出しましたが、一昨日の順位戦のとき、お正月のメイド企画を中心になってやった二人が勉強にきていました。なかなか一人では来にくいでしょうから、一緒に勉強に来るのはとても良いことです。

先日矢内さんとも話したのですが、男性ばかりの空間に入っていくというのは、やっぱり勇気のいることのようです。彼女ほどのキャリアと棋力があっても、検討の輪に入っていくのは難しい、と言っていました。その場にいることがごく普通になるのが、女性の棋力向上のキーなのかもしれません。

似た話として、千駄ヶ谷市場で先崎八段が「女流の対局も大広間で男性と一緒にやってはどうか」ということを書かれていましたが、僕もおおいに賛成です。真剣勝負の場が少ないと同時に、それを間近で感じる機会も少なくしてしまっていることが、棋力の伸びを少なからず妨げている気がします。

女流棋士のほうも、勇気がいるのは最初の一歩だけで、一度踏み出してしまえばそんなに大変なことではなくなるはずです。一昨日の二人のような若手が増えれば、それだけで全体の底上げになることでしょう。


話は変わって、その日の控室は大学率の高い一日でした。最初に控室にいたのがその二人(どちらも現役)と棋士が遠山君・伊藤真吾君、あと大卒の奨励会員でなんと6分の6!あまりに珍しいことでびっくりしました。こういう日もあるんですね。


今日もおうちでまったりです。連休でこれと言って急な用事もないので、羽を休めています。

告知など

2008-02-03 08:48:21 | 告知・紹介
今日の大和証券杯はライバル対決の矢内ー千葉戦です。この二人は奨励会同期で仲の良い間柄ですが、最近は実績で矢内さんのほうがだいぶ上に行ってしまった印象があるので、千葉さんとしては負けられないところでしょう。

最近あまり対戦してない感じがしたので調べてみたら、最後の対戦が昨年の7月で、その前はなんと2年も対戦してないんですね。ちょっとびっくりです。

解説ではご存知遠山君が登場。きっとファニーな解説で楽しませてくれることでしょう。ちなみに彼と、それから僕も対局者二人とは同期の間柄です。実は平成5年入会は、目だった活躍は少ないもののプロになった数はかなり多く、粘りのある世代なのでは、と勝手に思っています。

最近この棋戦の観戦者がどれぐらいいるか、というのを知ったのですが正直僕の感覚では物足りない数字でした。いまのところ1回戦第1局がトップのようですが、しりすぼみでは寂しいので、このあたりで巻き返してくれないかなと思っています。皆様ぜひ見てください。


それとたまには将棋以外の話題を。1月31日から、新聞界であらたにすという文字通り新たな試みが始まりました。さっそく毎朝チェックしています。

いちばん上にあるオープン企画のトップ鼎談は非常に読み応えがあり、まさに変革の時代であることがうかがえます。こういう形で各紙のトップの方が議論されているのは、いままであまり見たことがないように思います。

僕が特に印象に残ったのは「報道と言論の違い」「署名記事と社論の違い」という部分で、なるほど~と思いました。他にも興味深い部分はたくさんあるので、ぜひ一読をオススメします。


明日は棋王戦の対局です。まだ1回戦なので気楽に、しかし連敗中なので大いに気を引き締めて、頑張りたいと思います。

告知など

2008-01-27 10:57:28 | 告知・紹介
今日は1dayで嫁が大阪に行っています。ここまで月一ペースで開催してきて、ついに東京以外でも対局を見てもらえる運びとなりました。全部自分たちでやっているのですから、たいしたものだと思います。ネット中継もあると思いますが、お近くの方はぜひお出かけください。

そういうわけで僕は羽を伸ばす手も有力なわけですが、今日はなるべく自重して家で過ごす予定です。のんびり観戦しつつ、たまった用事をすこしでも片付けようと思います。


夜は大和証券杯です。先週は中井さんが1回戦のトリを飾りましたが、その中井さんが2回戦ではトップバッターで登場だそうです。こういうこともあるんですね。
実績以外のあらゆる要素が里見さんノリだと思いますが、トップの意地が見られるかどうか。

今月も早くも最終週に突入ですね。最近はまったくもって時が経つのが早すぎです。一日一日をできるだけ大切に過ごしたいものです。

週刊将棋

2008-01-09 09:51:51 | 告知・紹介
久々に週刊将棋の話。加藤先生の長考の話は必見です!面白すぎて思わず切り抜いてしまいました(笑)羽生さんに見せたら・・のくだりなんて、嬉しそうに話す姿が浮かんでくるようです。しかし、いくらなんでも200勝は大げさなんじゃ・・・

僕の講座の隣が、勝又教授から女康光先生に代わったみたいですね。どんな講座になるのか興味深々です。本人は普通と思っている、というのは本当なんですかね?(笑)まあ、ある意味よくある話なんですが。

愛読していたワンダー戦法が終わってしまったのは残念ですが、別のページで別の講座が始まっていますね。書いているのは同一人物なんでしょうか。「編集部」の講座はアマチュア将棋を題材にしているものが多く、教え方の参考になります。

最後に、森下先生の厚みの講座も勉強になりました。が、なぜか題材にしている将棋がやけに古いものばかりなのが不思議でした。何か意図があるんですかね。

とまあ今日はとりとめもなく。もちろん僕の講座も読んでくださいね^^


今日はこれからブログ研です。三段に勝って、四段にも勝って、ついでに竜王にも勝って・・とかそういうこと、あるんですかね。

紹介など

2007-12-11 10:59:42 | 告知・紹介
これは紹介しなくては、というブログを見つけました。将棋順位戦の楽しみ

ブログを読んだ感じでは、筆者はかなり多忙な評論家のようです。こうした方には、本当にうってつけの楽しみ方と言えますね。ぜひ皆様もこの季節にぜひ入会してみてください。残り3ヶ月、本当に目が離せなくなること請け合いですよ。


それと、昨日たまたまお会いした豊川さんから、大盤解説会のお知らせを依頼されました。今期竜王戦は内容的には限りなく5-0に近いと思うのですが、ここまで3-2の接戦。この結果に佐藤二冠の底力を見ます。渡辺竜王は調子を戻してきている感がありますが、フルセットになるようだと今期は危ないと見ました。注目の第6局は明日・あさってです。


それから告知するのを忘れていたのですが、以前書いた解説番組の放映が始まっていました。今月の毎週木曜日6時から、囲碁将棋チャンネルをどうぞ。一週目をうっかり見逃してしまってややがっかり。今週は師匠の将棋だったはずです。ちゃんとしゃべれてるんでしょうか?


今日の対局は午後からなので、こんな微妙な時間に悠然とブログを更新しています。こういうときの過ごし方に悩む棋士は多いと思うのですが(たぶん)、僕の場合は淡々と何もない日のごとく過ごしているケースが多いです。さっきまでは詰将棋サロン解いたりとか、週刊将棋読んだりとか。


そう言えば先日、2時間の棋戦に関する提案がありましたが、個人的には賛成です。古い近代将棋(微妙な表現だ)を読んでて知ったのですが、以前あった若獅子戦は持時間2時間で、実際に午後1時開始だったようです。

あとその記事のコメント欄にありましたが、たしかに朝日杯って日が落ちてからやっても特に支障はないのかもしれませんね。(それでアクセスが大きく違うかどうかはともかく)
まあ実際にやるとなると大変なこともありそうですが、多少議論の余地はあるように思いました。当然と思っているところこそ、思わぬ工夫ができるのかもしれません。

リンク集?

2007-11-07 12:28:47 | 告知・紹介
昨日は久しぶりに良い内容の将棋が指せました。これで通算99勝目。明日でメモリアルといきたいところです。

明日の対局は中継があります。前にも書きましたが、朝日杯は二次予選以降は全局ライブ中継ということで、気合が入るところです。時間が時間だけにリアルで見るのは難しいかもしれませんが、ぜひ棋譜をチェックしてみてください。

ちなみに順位戦中継はこちら。何度も書いていますがこれも超おすすめですので、ぜひこの機会にご入会を。昨日の相掛かり腰掛銀が僕にとっての初採用だとか、何局も同時に入力してるのによく調べて書いてるもんです。


相変わらずいろいろと紹介したいものが山積みなんですが、とりあえず今日は将棋パイナップルから拾ってきた記事を二つ。これこれ。特に後者は・・・(笑)

それから、今日は先日週刊将棋で紹介した師弟戦が行われてますね。A級順位戦の陰でひそかに注目です。

最後に、将棋と全然関係ないんですが、ここ数日僕が勝手に受けていた講義録。ちょっと長いけど、面白いです。

ということで、今日はリンク乱れ打ちの日でした。


それではまた

紹介あれこれ

2007-10-30 08:14:48 | 告知・紹介
今日は紹介をいくつか。まずは「日本文化祭り 極上の時間」タイトルも場所も、大きく出たな、という感じを受けました。僕は指導棋士ではないですが、たぶん日本酒を飲みに行きます(笑)

この夏行われたAISEPといい、最近はいままでなかったな、と思えるようなイベントをちらほら見かけるようになった気がします。以前僕たちが手がけた夫婦解説会なんかも、ささやかながらその一環のつもりでした。

そういえば先日行った囲碁フェスタのキャッチフレーズは「四千年間、なかった」でした。このレポはいずれ書きたいと思っていますが、その気になれるかどうか・・

いずれも、どんどん新しいことをやって行かなくては、と若い人たちが危機感を持っていること表れではないかと思っています。

ということで11月2日は八芳園に行ってみましょう。


続いてはこのニュース。行政・教育に入っていく取り組みは、確実に進んでいます。いまはまだ「全国的にも珍しい」そうですが、もしかしたら近い将来、珍しいことではなくなるかもしれません。そうなれば嬉しいのですが。

今日は朝からテレビ収録です。ちょうど順位戦の日なので、そのまま仕事終了後に観戦してくれば、いわゆる「味が良い」のですが、明日の準備もあるのでちょっと微妙な様相です。

快勝

2007-07-06 08:27:27 | 告知・紹介
昨日はたぶん初めて、トクタイ(特別対局室)の上座にすわりました。
席次表では下になっていたのですが、比較的朝早く行ったら、すでに伊奈さんは下座に着いて待っていました。4組優勝と5組優勝の対戦なので、素直に上で失礼しました。これからは座る機会が増えるように、頑張りたいものです。

将棋は森下システムで、最近若手の関心を集めている形に。いわゆる最新の研究課題というやつです。相手の悲観にも助けられ、結果は快勝でした。頭の中身も含めて、おおむね納得のいく将棋が指せました。

次は13日の金曜日に、大阪で谷川九段とです。いよいよここからが勝負所です。

2年前に森内名人と対戦したときは、正直もうおなかいっぱいという気持ちでした。内容も完敗でしたし、いい勝負になるとも思っていませんでした。その頃とはいくらか違っているはずです。今回は勝つつもりで頑張ります。


昨日紹介した梅田さんのインタビューはこちらでも読めるようです。A級のメンバーの話も一緒に出ています。こういう記事を見ると、A級というのはつくづくすごいところだなあと思わずにはいられません。

もうひとつ紹介ですが、こんな記事を見つけました。
どなたが存じませんが、将棋がうまく例え話に使われていて、面白いなと思いました。


今日は棋聖戦第4局と、竜王戦本戦があります。なんだか最近、やけに注目局が多くて、忙しさに拍車をかけているような。たぶん後半は勘違いでしょうね(笑)

皆勤賞

2007-07-05 08:52:01 | 告知・紹介
継続中なので、今日も更新してから出かけることにします。

昨日書き忘れましたが、竜王戦の決勝トーナメントは中継があります。ぜひご覧ください。

あと、昨日こんな記事が出ていました。ブログではすでに将棋に関する文章をたくさん書かれていますが、新聞に大きく取り上げたことは、またそれとは違った大きな意味を持つことだと思われます。

そうするとすぐにこうやってその記事に関するエントリが書かれたりもする。うまく言えませんが、これがネット上で「話題になる」ということの一つの意味だと思います。


それでは行ってきます

刺激

2007-05-07 13:44:34 | 告知・紹介
どうも気合が乗りません。しかし何もしないわけにもいかないので、刺激を受けるべくこれから連盟に行こうと思います。

ネット上の情報も、僕にとっては大いに刺激になります。いまや本を読むような感覚でしょうか。
といううわけで(?)今日のおすすめはこちら

だいぶさかのぼって読みましたが、とても「ものぐさ」とは思えない、しっかりとした考察がなされています。最新のエントリはブログの匿名性に関しての議論。「実名ブログ」を公開している一人として、自分なりの考えを持っておきたいテーマですが、現在はまだ勉強中といった状態です。僕もそうですが、ブログというものが急速に浸透し身近になったいま、多くの人が手探り状態でこの問題を考えているところではないかと思います。

他にもいろいろおもしろい記事がありましたが、中でも目を引いたのが4月24日付のこの一文。ちょっと長いですが引用させていただきます。

谷川さんが、2六飛を指すタイミングの早かったこと。いかにも「狙ってましたよ」といわんばかりで。やはり谷川先生も「勝負師」です。一方、それに対する羽生さんの3六桂が、ネット上なのにあわてて指したように感じられたのが不思議でした。むしろ、対局者の映像がない分、こちらが勝手に想像を膨らます楽しみがありますね。

なるほど、そういう楽しみ方もあったのかと膝を打ちました。見るゲームとしても、まだまだ可能性があると感じさせられる文章でした。


ところで、こういうお会いしたこともない人のブログが読めるのがネットの特性だと思うのですが、どうやって「発見」されるのでしょうね。僕自身は知人がリンクを貼ってたりするケースが大半なのですが、なかにはこまめに検索してる人もいるんでしょうか。というのも、信頼できる人からのリンクならばまだしも、自力で(?)「発見」したときには、それがどういうものなのか全く分からない状態なわけです。

そう考えると、ネット上では「本物」を見抜く目が大事だとつくづく思います。いくら時間があっても吸収しきれないほどの情報があふれている時代ですから、そこから何を読み何を読まないのかは、すべて自分の選択になってきます。
僕はこの半年ぐらいでいろんな情報に目を通しているうちに、将棋に関する記事ならば、ある程度の価値判断ができる自信がついてきました。もちろんまだまだでしょうが、ますます大事になっていく能力だと思うので、これからも目を養っていきたいものです。

ちょっとまとまりがなくなってしまったかもしれません実はネットに接してまだ日が浅いもので、ご寛容を。
もうひとつ紹介しようと思っていたものがあったのですが、気がつくと長くなってしまったので、また明日にします。最近このパターン多いですね(笑)