この先、うっとうしいニノミヤ語りとなります。イヤな予感がした方はここで回れ右!
なんかひさしぶりだなあ、こういうテイストの記事を書くの。
でも昨日、映画「暗殺教室」を見てきて、どうしても書きたくなっちゃったのです。
スクリーンで、二宮和也が声を演じてる殺せんせーを見て。
ニノの声が、あの現実ではありえない生物の実写にものすごくハマってて、すっごくよくて(あくまで私視線ですけども)。
間違いなくニノの声の「殺せんせー」がこの作品の世界観をつくるピースのひとつになってて。
そうなってたことがすっごく嬉しかった。
そして見ながらずっと、ニノ、よかったねえって思ったの。
あくまで推測だけど、ニノはこういう「大衆娯楽作品」が好きで。
「小難しいことを考えずにみんなが楽しめる、面白いと思える」ことをとてもとても大切に思ってて、そこにこだわりがあって。
自分もそういう作品に関わりたくて。演技仕事ではそういう作品をやりたくて。
(そういう類の作品である「GANTZ」への熱意はほかの作品のそれよりずっとずっと大きかったと思った)
だけど自分の演技の適性はそこにハマらないことに葛藤してた時期があったと思うんだ。
フィルフェス2013での、「フィルムへ映る人」の岡田くんと斗真との座談会で
岡田くん
「ちょっとさー、(仕事を)選びすぎじゃない?」
「(違うというニノの返しに)嘘だー、断りすぎてるんじゃなくて?(笑)」
「仕事選びすぎでしょ、見たいよ?ニノの演技」
斗真
「ニノさー、好き?お芝居」
「本当のとこ、どうなんだろうって思ってたんだよね(笑)」
ってやりとりがあったけど、このときって葛藤してた真っ最中だった気がするんだよね。
岡田くんは、演技仕事や「俳優」としての自分に対して非常にまっすぐ真摯に向き合ってる人。
斗真は、岡田くんの言う「斗真ちゃんさ、『本っ当に芝居が好きだ』『役者でいたい!』という感じが滲み出てるよね」な人。
そのふたりだからこその上記の質問。
岡田くんも斗真も、方向性は少し違っても、自分の「俳優」部分をとても大事にしてる。
だけどニノは、その前に「小難しいことを考えずにみんなが楽しめる、面白いと思える」ことをやりたい、という気持ちがあって。きっと。
そこに自分が向いてる(と周囲から言われる)「演技」という仕事がリンクしたらいいなって。
だから決定的にほかのふたりとは演技仕事に対するスタンスが違う。少なくともこのときは違ってたんじゃないかと思う。
「小難しいことを考えずにみんなが楽しめる、面白いと思える」代表であるバラエティが好きでやりたいと公言して、一時期そっち側に寄っていたように見えたのも。
お金を払って見に行く映画というコンテンツ以上に、無料でたくさんの人が気軽に見られるテレビというコンテンツを大事にしているように感じられるのも。
「弱くても勝てます」のインタビューの端々から感じられたとくにいろんな世代が見る土曜9時枠への思い入れの強さも。
映画はお金を払って見に来てもらうもの、という部分に対する責任感の強さも。
全部そこにつながってるんじゃないかなあと。
フィルフェスの話に戻るけど、ニノが今後目指すべき役者像を聞かれたときに
「俺は、実は、今後目指すべき像ってのが実はしっかりとあるの」
「ドラフト1位に複数団に指名されるような人じゃなく、2位指名で全球団から求められるような役者さんになりたい」
「『とりあえずコイツだけはいったん押さえときましょうよ』って言われるような人になりたい」
「常に同じところを叩いてくれる人がひとりほしいな、っていうときに思い出してもらえる人でありたい」
「(制作者側に)安心感を与えられる俳優さんにゆくゆくはなりたい」
っていうのも、少しここにつながってる気がする。
ニノは、自分の演技仕事について、向いてる、合ってると思われる方向が偏ってるっていう自覚がすごくあってさ。
そこがいちばん自分がやりたいところにリンクしないという葛藤。
自分がやりたいこと含めて何にでもどんな作品にもそまれるオールラウンダーでいたい。でも今の自分はきっと確実にそうじゃない。
この葛藤期間、けっこう長かった気がしてました。
けれど去年あたりから、これまでニノが避けてきた(ように見えてた)仕事の話が次々と出て、あれ?って。
嬉しかったけど、……実は最初戸惑ってたんですよね。
(敢えて記事にはしてこなかった)
よくわからないけれど、なんか吹っ切れたのかな、吹っ切れるようなことがあったのかなって勝手に着地させてた。
今思うと、(時系列が不明だから的外れなことを言ってるかもだけど)この「暗殺教室」の殺せんせーの声を演じることもきっかけのひとつだったのかなって気がします。
殺せんせーのニノミヤの演技は、ニノミヤの得意とする「自然な」演技ではなくって。
だから同じ声優仕事でも「鉄コン筋クリート」のクロとはテイストが違う。全く違う。
声を2回撮ってて、1回目は低い声、2回目は高い声、使われたのは2回目のほう、特報は1回目のが使われてるというのを舞台挨拶レポで見ましたけども。
特報で聞ける1回目は「自然な」演技に近い声なんだよね。
いっぽうで作品で聞ける2回目は、「殺せんせー」をキャラとして立させた、計算して出してる声。
で、2回目のが断然いい!!(私見ですが)
ニノ、これで手ごたえを感じたんじゃないかなあ、こういうこともできるようになったって自信がついたんじゃないかなあ、って見てて思った。
そして自分がこういう作品にきちんとハマって作品のピースのひとつになったことが嬉しかったんじゃないかなあって。
なんかだからほんと、「暗殺教室」を見てて、面白い!と思うのと同時に、嬉しいなって気持ちがずっとずっとありました。
よかったなあ嬉しいなあって思いながら見てた。
二宮和也の演技に新しい引き出しが増えて、気持ちの上でも吹っ切れて、これからの二宮和也の演技仕事がますます楽しみだよ。
きっとこの先もっと演技仕事が増えてくんじゃないかなって気がしてわくわくしてます、勝手に。
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がまんできず、今日行ってきましたよ!しょぼさん!
二宮さんが.....進化(?)してました!
私のよく知ってる二宮さんの声では.....しゃべり方ではなかったです。
もちろん役に合わせて変える、それが声優さんのお仕事なので当然なのでしょうけれど、私は驚きました。
ほんとにしょぼさんのおっしゃるように、『鉄コンのクロ』とは全然違ってました。
クロも子供の役、二宮さんも声を変えてたと思います。
でもやはり.....二宮さんのイメージの声でした。
今回の『殺せんせー』は、二宮さんじゃないんです、なんか違う。
ネットでは『よく聞いたらニノの声!』という意見もみられます。確かに音の響きみたいなものにニノっぽさは感じるところもあります。
でも.....やっぱり新しい二宮さんを感じました。
喜怒哀楽の、『哀』が突出しためずらしいアイドル.....って評されていたのを見たことがあります。実際そういうお仕事が多かったかもしれません。
でも今回のこのお仕事、きっと二宮さんは楽しかったのじゃないかな?
そして、その楽しい感じを映画の中の『殺せんせー』からも感じられて、観終わって私もとてもふんわり......幸せな気持ちになりました。
まだ余韻にひたって、嬉しくって長くなってしまいました。ごめんなさい!
このブログも、ツイッターもいつも楽しく読んでます。
で、待ってました、待ってましたよ、しょぼさんニノミヤデレ期!!!
ニノ好き読者である私にとっては、この、うっとうしい?!語りが読み応え抜群です。今回も堪能しました。これからも、いつでもウエルカムです。遠慮なく記事アップなさってください(笑)!記事内容そのものについてもいろいろコメントしたいのですが、なかなかまとまらないので、取り急ぎ、記事がうれしいということだけでもお伝えしたいと…。
暗殺教室、今週水曜日の仕事終わりに見にいけそうです。原作未読でほぼ内容を知らない状態ですが、テレビの予告などを見て面白そう、と思えました。殺せんせーの声も楽しみです。
この記事も読んで、首がむち打ちになりそうな程に頷きました。
これから、「赤めだか」、「母と暮らせば」とますますのニノミヤ語りを全力でお待ちしています。
鉄コンのクロはああいう見た目でああいう役柄だったので、子どもの頃含めてあの声でいいんじゃないかな、と個人的には思ってます。で、二宮和也のオハコ分野。
一方で殺せんせー過剰な人間ぽさが出てはいけない役で(だってあの設定であのビジュアル)、ニノがこういう「キャラもん」をこんなうまく演ってる!ってすごく驚いたんです。
私もニノ楽しかったんじゃないかなあと思ってます。くるみさんと同じようにスクリーンから伝わってくる感じがして、シアワセな気持ちになってました。
いやー、こういう記事って「なに書いてんだ」って思う方も多いと思うんですよ。「私の中のニノは違う!」とか。だけど今回は抑えられず……そう言っていただけると有難いです(汗)。
内容を知らなくても、というか原作と比べない分もしかしたら知らないほうが楽しめるかもしれないです。水曜日が待ち遠しいですね!
私も、ニノミヤが好きな(たぶん)「誰にでも面白いもの」が好きなんですよ。そこにニノがハマってるのが嬉しくて、だからここまでうっとうしく語りたくなったんだと思います。
と言いつつ「赤めだか」でも「母と暮らせば」でもがっつりうっとうしさ全開で語ってたら生ぬるい視線で見てやってください(爆)。
にのの演技はもちろん、声好きなんですよね!今回は完全に殺センセーの声に愛らしい姿を含めハマりました(昨日も行ってしまった…笑)
加えて朝のアフレコ姿みて後何回行くのかな~と思ってます。
殺せんせーの声を聞きながら「ああ私この人の声が好きだったそういえば、すごく好きだった」って思ってました。
あのアフレコ姿……!(←朝何度も見てて遅刻しそうになった。アホ)私も時間と体力が許せばまた見に行きたいと思ってます。
こちらに来るのは本当に久しぶりで、初めてコメントさせていただいたのがプラチナデータのときですので全然お邪魔させていただけてないな…。
覚えてらっしゃらなかったら大変申し訳ありません!
映画『暗殺教室』観てきました(初日初回)
予告で何度も聴いた二宮和也の殺せんせーでしたが、映画本編では完全に「殺せんせー」のキャラを確立させていました。
映画を観てから感じるこの嬉しさはなんなんだろうと、よく分からない感情に襲われていたのですが(笑)なるほど。
しょぼさんの記事を見て納得。(勝手にね)
エンドロールで声→二宮和也と表示されることになんとも言えない嬉しさがありました。単純に言うと私は仕事が好きな彼が好きで、彼の力と意志に沿う仕事がみたいという思いがこの殺せんせーで叶ったのかなと思いました。
ただ、彼らしいっちゃーらしいんですが、「悪目立ちしないように…」って逆に初日舞台挨拶でサプライズゲストってめちゃめちゃ目立ってるやないか!そんな謙虚で捻くれ者の彼が好きなんですけどね。
最近は面白い作品で彼の仕事が堪能できそう(オリエント、弱勝て、殺せんせー etc.)なので、これからはちょこちょこブログにお邪魔させてもらいまーす!
p.s.しょぼさんTwitterやってらしたんですね!もしよろしければ、フォローさせていただきたいです。
では、また。
ゆみこ
私も、ニノの意志に沿った仕事がこの殺せんせーで見られた気がしてます。たぶん技術的なもの含め今だからできたんだろうなあと。それが嬉しくて。
ジャンプでの対談を読んで、きっと本当に目立ちたくなかったんだろうな、でも大人の事情(笑)もあったんだろうなと勝手に思ってます。そこに折り合いをつける彼が好きです。
お好きなときに遊びにいらしてください。ツイッターもフォロー・リムーブご自由にどうぞー。(ただししょーもないことばかりつぶやいてます)