1年5ヶ月ぶりの高橋優の生歌でした。
(前回はfree style stroke札幌公演。そのときの記事は
こちら)
これが聞きたかったんだ、これを浴びたかったんだ。
そう思って帰ってきました。
高橋優の歌のよさは音源や映像では入りきらないとわたしはいつも思っています。
やっぱり生歌。……そしてその原点は弾き語りなんだよなぁ、とあらためて思わされた公演でした。
むちゃくちゃ沁みました。
あとhitaru、音がいい~~~~!!声が抜けていく感じ。
他のホールクラスの会場で優くんの歌声を聞くのと響き方全然違うな……!!
小さなハコでの生のざらついた感じも好きですが、こっちもいいですね。
この先は完全ネタバレです。セットリストにがっつり触れます。
自己責任でお願いいたします。
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始まる直前、鳥のさえずりのBGM。
ステージ上手にウッディな丸いオブジェ?ツアータイトルが光るようになってる。
下手には緑がいっぱいの。歌う場所の後ろにはテント。
白い半袖シャツの下に黄色っぽい長袖、黒いパンツに白いスニーカーの高橋優登場。
「同じ空の下」
1曲目にこれをもってきたのが優くんぽくていいなあ。
この曲って、特にイントロがあんまり「始まり」ぽくないのだけど。
「会うのが難しくても同じ空の下にいるよ」
っていうメッセージを真っ先に伝えてくれたかったのかなあと受け取りました。
声がのびる!のびるのびる!!
よくわからないけれど途中から涙ぼろっぼろこぼれてました。
あーわたしこんなに高橋優の生歌に飢えてたのかー!!と自分でも驚いた。
「福笑い」
この曲、弾き語り&テンポを変えると印象が変わりますね。
って冷静に聞けたのは夜公演で、昼公演では前の曲に引き続きひたすら声を殺して泣いてました。
ダイレクトに歌が入ってくるこの感覚が久しぶりで調節機能がやられちゃったんだろうか(笑)。
何なんだろうね、勝手にぶわっと内側から涙が出てくる感じ。
歌の力が涙を押し出すような。
歌詞を「さっぽろ」に変えたところで暗かった会場の照明を明るくする演出がニクいなと思いました。
ミニMC
ステージのテーマについて。テーマは「ひとりキャンプ」。
そういう高橋優はひとりキャンプ経験がないというオチ。
あとツアータイトルにNICE TO MEET YOUを入れた理由など。
「room」
わー大好きこの曲!生で聴けるの超うれしい!!
(好きが高じた販促記事(?)『高橋優「room」はいいぞ』は
こちら)
やっぱり色っぽい高橋優いいですねえ……。
照明も大人な感じに。
弾き語りで音数が少ない(他の音も入れてたけど)のもよき。
「開け放つ窓」
僕が「大倉くんと高橋くん」というラジオ番組をやってた時に作った歌、という説明からの曲。
わ~~~~これはやっぱクるよね~~~~、当時を思い出して感傷MAX。
5年間続いたオールナイトニッポンサタデースペシャル。毎週本当に楽しみにしてて、楽しかった。
嬉しいこともつらいことも真っ直ぐに聞かせてもらってた。
今同じ枠はSixTONESがやってて、毎週聞いててこっちも楽しくて、だけど時々ふとあの『闇病みな反省会』の記憶が蘇る。
「笑い声 君の笑う声 僕の笑う声」
伸びる声で聴くこの歌詞がね……
昼公演にらっこフェスティバルさんがいらしてたらしいですね。いろいろ懐かしさで胸がいっぱいになりました。
あとシンプルにいい曲ですよねこの曲。
「微笑みのリズム」
ハープ登場。今回はこの曲だけかな。
この曲かわいくてノれて好き。
ここでふっと力を抜かせてくれるセットリストよき。
「虹」
この状況下で聞くこの曲は特にクるものがありました……。
ふと思ったんだけど、「虹」は今の高橋優の名刺みたいな感じなのかな。
MC
(ここだったよね?違ったらごめんなさい!)
10周年で昔を振り返ることも多くて、とデビュー前やデビューしてすぐ頃の話。
加えてこの日ははっちゃん誕生日おめでとうということで昼夜どちらの公演もはっちゃんの話(笑)。
高橋優のはっちゃん愛を堪能しました。
注)はっちゃん:優くんのバンドメンバー、鍵盤の平畑さん
<昼公演>
札幌の路上で弾き語りをしていた頃。
フェスは行くものじゃない、出るものだ!という信条のもとフェスに行くことがなかった優くん。
(RISING SUNを例に出してました。マウントアライブ主催の公演でRSの話を出せるようになったのだな…!)
2011年、初めて北海道・岩見沢で行われるフェス、JOIN ALIVEに出ることに。
帰りの出演者用シャトルバス(出演者にもシャトルバスあったんだ!)、同乗者は先輩バンド2組。
優くんの中には「バスでは先輩は後ろに乗る」という決まり(?)がありました。
ところが乗り込もうとすると、先に乗っていた自分のバンドメンバーが既に後ろを占拠(先輩バンドへの迷惑①)。
申し訳なく思いつつ、自分だけ前に乗るのもなあと、その後ろの軍団のいちばん前に座りました。
バス出発前。お別れのイベンターさんが手を振ってくれます。
ここで当時の優くんのマネージャーさん、勢いよく窓を開けて「ばいばーーい!!」と挨拶!!
するとその前の窓によしかかっていた先輩バンドの方の肘ががくっとなり体勢が崩れる(迷惑②)。しかもうるさい(迷惑③)。
申し訳ないけど俺が謝るのも変だし…と葛藤しつつバス出発。
さて、岩見沢から新千歳空港への道中。ライブ終わりなのでみんな眠い。先輩バンドの人たちも寝ている。
ところが、所謂「チンさむロード」に差し掛かると、後ろに乗っていたバンドメンバーの中のはっちゃんがはしゃぐ!!
「わあああ~チンさむロードやああ~~~~!」
はっちゃんの大声。周りの笑い声。自分のチームが騒がしい。うるさい(迷惑④)。
ここでも申し訳ないけど俺が謝るのも変だし…と葛藤しつつ空港に到着。
空港で高橋チーム、ラーメンが食べたくなる。有名なのは一幻だけど高橋優の一押しは白樺山荘。
混んでいなかったのに何故かなかなかラーメンが出てこない。時間があぶない。でもせっかくだから粘って何とか食べた。
搭乗者呼び出しアナウンスがかかる。最後の乗客として機内へ。
そうしたら、機内で待ってる乗客の中にシャトルバスで散々ご迷惑をおかけした先輩バンドのみなさんがズラりと(迷惑⑤)。
優くん、流石にここでは声を出して「すみません……」と言いましたとさ。
<夜公演>
2011年。小樽でライブ。鍵盤のはっちゃんとふたり。
小樽と言えばお寿司、せっかくだから回らないところで!とお寿司屋さんに行きました。
そこの大将がなにやら不愛想。
大将に、好きなネタは何ですか?と聞かれた高橋優、「とびっこ」と答えると
「とびっこはどこで食べても同じでしょう」
えぇ……?いや、そんな返し……?と思いつつ、
「いやあでも北海道のとびっこと他でのとびっこは違う気がするんです…!」
と何故か弁明(?)する優くん。そして大将の言い方に優くんの代わりに憤るはっちゃん!
あんな言い方はおかしい!とずっと怒ってくれて、東京で気分を直すためにお寿司屋さんに行こう!と。
その東京のお寿司屋さんで、優くんにとびっこをやたら進めるはっちゃん。
優くん、はっちゃんの気持ちは嬉しく思いつつも、内心
「俺が好きなのは北海道のとびっこなんだけどな…小樽でもそう言ったはず…」
と思っていましたとさ(笑)。
そんな愛すべきはっちゃん。
デビュー前後からずっとサポートしてもらって一緒にやってきて、とても大切な仲間だと言っていました。
この昼夜公演のMCが、この日誕生日のはっちゃんへの感謝の気持ちだったんでしょうね(笑)。
「誰もいない台所」
10周年ということで当時を思い出すことも多い、ここで昔の曲を2曲と。
えっ、
大好きな「誰もいない台所」が聞けるの?
テンション上がって太字大フォント。
嬉しいいいい~~~~ライブのアンケートの聞きたい曲にずっと書いてた!願い叶った!
(スペアキー・あなたとだから歩める道・誰もいない台所が三大聞きたい曲で、前2曲は一昨年の胡坐で聴けた)
興奮で日本語がとっちらかってる気がする!でもいい!
「幸せになれって最後に残した男らしくも思いやりでもない言葉」
このフレーズがもうものっっっっすごく好きなんですよ。ザ・高橋優で。
は~~~~嬉しい。ありがとうございました。
「少年であれ」
この曲、原曲はもうちょっと不穏な(?)アレンジだと思うんですよね。特にイントロ。
それが弾き語りになると、いい感じにフラットになるというか。
穏やかに聞けるというか。この変化が楽しめるのも弾き語りの醍醐味ですね。
「自由が丘」
ここから最近の曲を、と。
この曲、これくらい音数が少ないほうが好みかもです。優くんの声と歌詞が真っ直ぐに届く。
「ever since」
直近の曲ですね。この曲いい曲だよなあ……そしてめっちゃ弾き語りが合う。
語るように歌う部分、音源だと小さな音になるんだけど、生で聞くとそこも迫力がある。
サビの声がめちゃめちゃのびる。よかったです。
「one stroke」
はーーーー優くんの声が好きだーーーー。
ごめん!優くん!…………この曲絶対に弾き語りのほうがいいと思う(ごめんなさい!)
「現実という名の怪物と戦う者たち」
ここまで座って聞いていましたが、優くんから立って聞くお誘い(?)があり立つことに。
この曲は高橋優のライブの「ここからさらに盛り上がるぜ!」の曲ですね。
(大体サイマジョかこの曲よね)
ここは拳つきあげるしかないですね(?)。
「こどものうた」
バチクソかっこいい。大人な照明の中で歌う高橋優がくっそ色っぽい。
音数が少ないと引き算でよけいに色っぽくなるという。
この曲は演出込みで引きで見た方がよりよさを味わえました。
(どうでもいいけど白シャツ必須の曲だと思う)
昼公演はわりあい前のほう、夜公演はやや後ろのほうの席だったのですが、夜にそのかっこよさを存分に浴びましたぜ!
「明日はきっといい日になる」
昔は「福笑い」がこの位置に来ていたけれど、もうずっとこの曲がこの位置に来ますね。
「卒業」
本編ラスト。
この曲、弾き語りだとこんなにあったかい感じになるんだな…!!
原曲はイントロがちょっと寂しい感じに始まるじゃないですか。それが曲に哀愁をつけてる。
(たぶんMV効果もある…『ザ・旅愁』って感じよねあの映像)
それが、全体的にざっくりとした耳ざわりになって、曲そのものが堪能できるというか、めちゃめちゃ好きでした弾き語りver.。
こんなにアコギと相性いい曲だと思わなかったし。
この弾き語りバージョンの音源が欲しいんですけど!もし可能なら「少年であれ」も!
よかったです。めちゃくちゃよかった。
アンコール
「ロードムービー」
ここにこの曲って曲調的には意外だったんですけど、1曲目と同じメッセージで締めたかったのかな。
「繋がっているよ この空の下」
このフレーズで1曲目につながっていくんですよね。
優くんがみんなに会いたいって思ってることが強く強く伝わってきました。そうだねえ、会いたいねえ。
上手、下手、真ん中でお辞儀とマイクなしの「ありがとうございました」。
会場からは止まない拍手。
出せない声の代わりに、途切れない拍手。優くん、またね!!!!!
規制退場、昼公演は最後の方だったのですが、PA席からツアースタッフさんが降りてきて。
わたしの前の席の小学生の女の子に「はいこれ」とマットなグレーのピックを渡していました。
きっと優くん、ライブ中に「あー小さいファンが来てるなあ」と思ってスタッフさんにお願いしたのかな、とほっこり。
しっかしいつも思うけど優くんは本当に客席をよく見ている!
そうだ、客席は隣一席空けでゆったりでした。
ライブはグループごとに一席空けが多い中、安心な感染対策でありがたかったです。
(個人的には舞台でみちみちに人が入っているのが続いたので余計に感謝)
こんな感じだったかな?
覚えているうちに記憶を振り絞って書きました。
こういうレポ、後で読み返すのが地味に楽しいということが最近沁みてるからがんばった!
次に会えるときは声を出せるようになってるといいな。
会いたい人がみんな会いに来られるようになっていることを願ってやみません。