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ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【2日目】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~あ、あ、足が、動かない~

2012-08-20 21:47:46 | 北アルプスの山
2005年7月30日

徳本峠 === 明神 === 徳沢 === 横尾 === 本谷橋 === 涸沢

ちなみに徳本峠は蚊とブヨが多かった。
しかも、変な虫に脛をかじられて痛いのなんの…。

この日は4:10に起床。

でも、そんな虫たちと格闘しながらの
テント撤収だったということもあり、
出発の準備ができたのはもう6:00近かった…。

小屋のご主人に挨拶をして出発。
5:50。

小雨が降っていたけれど、
それほど気になるほどでもなかった。
一気に明神を目指してくだってく。

ちなみに、徳本峠の標高はだいたい2,100mくらい。
明神は1,500mくらいだから500m以上くだるのだ。
そして今日目指す涸沢は2,500mくらいのところにある。
この日の登降差はけっこう激しかった。

だからか?

この日は結果的にものすごい死にそうになった一日でもあった。

とにかく、なぜだか自分でもわからないけれど
飛ばしに飛ばしまくったのだ。
明神出合いに6:55。徳沢には7:40には着いていた。

が、しかし、我の体力ここにて尽きる。
まだまだ平坦な横尾までの道でもう死にそうに…。

それでも8:55に横尾には着く。
ここにて大休止。
甘いものを食べて復活を図る。

隣ではおばさんたちがハトに向かって真面目に
「雷鳥よ雷鳥!」とか言っている。
え、え~~。幸せなおばさんだなぁと思う。

1時間じっくり休んで9:55、
横尾を後にして涸沢を目指して歩き出す。
横尾からはあと6km。
コースタイムにして3時間の道のりだ。

でもでもでも、この日はどーもおかしかった。
あんなに休んだのにまったく体力が回復しない。
10分もしないうちにまた一気に疲れだす。

荷物を捨てたくなる。

本当に横尾に引き返して、
今日は横尾に泊まろうと真剣に悩む。
マジに疲れてしまったのだ。

あろうことか、本谷橋の手前、
屏風岩が綺麗なところでドスンッ!
と音を立て座り込んでしまい。。。

本谷橋11:05着。
ここでも大休止。
11:35発。

もうここからはカメのように歩く。
というより歩かざるを得なくなる。
もう、足が前に進まない。

何度休んだことか、
何人に追い抜かれていったことか。
ほんとひとりで死にそうだった。
そんくらい辛かった。

1日目は精神的に。
2日目の今日は体力的に。


あと少しで涸沢なり。あと少しで死にそうだったなり。

コースタイムより遥かに遅れて14:00涸沢到着。


こんな感じでテントを張って

今年はとっても雪が多くて、
テントは雪の上に張らざるを得ず、
雪の上に。

やっと着いた涸沢に、また会えた穂高の峰々に、
心の底から喜びながら、そんな2日目は過ぎ去っていった。

雨はいつの間にか止んでいた。


朝:おにぎり、ウィダinゼリー / 昼:行動食 / 夜:豚のスパイシーステーキ丼


【3日目】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~寒くて寝れない!どうしてくれる!~

【1日目】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~え?俺しか降りないの?~

2012-08-20 21:10:00 | 北アルプスの山
2005年7月28日、29日

家 === 松本 === 新島々 === 島々宿
=== 二俣 === 岩魚留小屋 === 力水 === 徳本峠

7月28日。八王子駅から夜行ムーンライト信州に乗り込んで、一路信州へ。
この日の日記の最初にはこう記してある。

「今、八王子駅のホームに座り込んで…緊張している僕がいる。
どうなるのかな?初めて、大きな大きな山行をひとりでやろうとしている自分がいる。
自分に負けるな。自分に負けないで歩き続けろ。感じ続けろ。
ただ、自分が自分であるように、自分がわかるような山行にしたい。
きっと何か、大きな大きな何かが、待っていてくれるはず。」


徳本峠入口

7月29日、4:34。松本着。
4:45発の松本電鉄の電車に乗り込み新島々へ。
5:05新島々。

上高地行のバスに乗り込む。
バスにはたくさんの人が乗ってる。

これだけ人がいれば、絶対に自分の他にも
徳本峠を越える人がいるはずだと確信する。

そして、少しホッとする。

5:20バス出発。
ものの10分で徳本峠の起点となる島々宿のバス停に到着。
ドアが開く。俺が出る。。。

俺しか出ない。
サヨナラ…バス…。

え?マジかよ?ってマジでした。
島々宿のバス停に降り立ったのは間違いなく自分のみ。
他に人っ子一人いない。

ちょっとね、ちょっとどころじゃなく凹みました。
もうマジでチキンハートな私。
小心者の極みなのであります。

いっそのこと、次のバス待って、
やっぱりバスで上高地に入ろうかとマジで思う!
そんなこと思う自分がとっても情けなく…。


行き橋

もう諦めて、意を決して出発。
5:40。
島々谷をニ俣に向けて遡る。
ニ俣までは車も通れる砂利の道。

ただただ孤独。

ちょっとした物音にもビビッテいる自分がイヤになる。
しかも、ニ股がやたら遠い。
徳本峠入り口からニ俣まではたぶん7~8kmある。

6:58ニ俣着。

と、ここで人発見!おじさん発見!
どうやら、前を歩いていたおじさんに追いつく。
自分の他にもここを歩いている人がいた。
ということだけでホント嬉しくて。

ここにて小休止。


戻り橋

7:10ニ俣出発。

ここからは本格的に登山道。
島々谷南沢を遡って行く。

いくら古の道で利用者の少ない道だからといっても、
登山道はしっかりしてる(2005年現在)。
よほどのことがない限り迷うようなこともない。

すぐにさっきのおじさんを追い抜く。
あと、もうひとりおじさんがいて追い抜いた。
結局、この日にこの道で会った人はこの2人。

天気はあまりよくなかった。
霧雨が降ったり止んだり。
樹林帯だから霧雨くらい何も問題はない。

そういえば1箇所、道が崩壊していたとこがあった(2005年当時)。
ちょうど行き橋と戻り橋の間の斜面だったかな。
ただこれも簡単に高巻けることができたので問題はなし。
この直前の台風でやられたとか!?


岩魚留小屋もすぐそこだ

ニ俣から岩魚留小屋まではアップダウンもさほど辛くない。
コースタイムでは3時間だが、2時間かからなかった。
きっと、恐怖心が想像以上に足を速めさせていたのだと思う。

岩魚留小屋9:00到着。


岩魚留小屋

そんな岩魚留小屋の写真が上のこの写真。
もうホント“古”って感じの山小屋。

歴史が感じられる。

その昔は、たくさんの山ヤたちで賑わっていたに違いない。
かの高名なウェストンがこの峠を越えたときからあったのだろうか。
今はどうやら夏のハイシーズンの時しか管理人は駐在しないらしいが、
それも本当かどうか定かではないくらい古ぼけた小屋だった。

岩魚留小屋に着く頃にはどうやら霧雨も止み、
太陽も顔を出したりしていた。

ここにて大休止。

追い抜いたおじさんたちもやってきて、
早めのお昼を一緒に食べた。

9:40岩魚留小屋を後にする。


最後の登りは笹×3

ここまで来てしまえば距離的には徳本峠は見えてきたようなもの。
だけど、ここから本格的に高度を稼いでいくことになる。

つまり、登りまくる。
つまり、ヘトヘトになる。

力水の手前ではもう歩いては立ち止まり歩いては立ち止まりの繰り返し。

力水11:30着。12:00発。

力水は徳本峠の真下と考えてもよく、
こっからもうホント一気に登ってく。
笹が生い茂るジグザグの急坂を登っていく。
辛いの一言に尽きる。

よくもまぁ、先人たちは牛を連れてこんなとこ登ったもんだと感心。
牛がかわいそうになる。

それでもどんなにゆっくりだって、
歩いてさえいれば目的地には着くもので、
力水を出てから約1時間後の13:05。
本日の目的地でもあり、この山行の大きな目的地のひとつ、
でもある徳本峠に到着!

もう今日は歩かなくてもいいのだと思うと嬉しかった。


徳本峠小屋

さっそく小屋にテントの設営を申し込みに。
ここの小屋のご主人は本当に良い人。
今、私が歩いてきたルートにはこれといって
問題はなかったことをご報告する。

ちなみに、私が某大学のワンゲルに在籍していた
ことをお伝えして話しが盛り上がる。

ちょうどこの年の5月にワンゲル部員が
徳本峠の下りで事故を起こし、
ご主人にはとてもお世話になったようだ。

元部員のひとりとして、お礼を言う。
しかしこのご主人はホント魅力ある人だった。
惚れてしまった。なんだかかっこよくて。

その後は昼寝したり他の登山者の方々と
お話ししたりしながら過ごす。

夕方からは雨になりテントの中で夕食を作って食べる。
牛の和風ステーキ丼。豪華でしょ?!
でもやっぱ、仲間と一緒に食べたほうが美味しいような気が…。


朝:おにぎり / 昼:COOPのレバニラ弁当 / 夜:牛の和風ステーキ丼


【2日目】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~あ、あ、足が、動かない~

【序章】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~徳本峠に思いを馳せて~

2012-08-20 21:05:32 | 北アルプスの山
“とくもととうげ”?“とくほんとうげ”?

いやいや違う違う。

“とくごうとうげ”だ。

徳本峠と書いて“とくごうとうげ”。

上高地。現在、日本でも有数の景勝地であり、
年間に何万人もの登山者や観光客を出迎えるここは、
今ではバスやタクシーで誰もが
苦労することなく訪れることができる。
松本から2時間もあれば上高地だ。

でもそれは今のお話。

その昔、上高地を訪れるには“島々”という
村から歩かなければ行けなかった。

そう徳本峠を越えて…。

距離にしてだいたい20km。
丸一日の行程である。

そんな先人たちの足跡が刻まれた歴史ある峠。
登山史の1ページを飾ったことは自明である峠。
それが徳本峠なのだ。

そんな古の峠を、歴史を感じながら
ゆっくり歩いてみたいってずっと思っていた。

いや、実際は今回で2回目。

まぁ、1回目の徳本峠越えはワンゲル時代の練成合宿の時…。
クソッ重いザック背負わされて、走らされて、
声だしさせられて、挙句の果てには石まで投げられたあの合宿。
あの時も確かに徳本峠は越えたけど、
その歴史に浸る余裕なんてまったくなかった。

だからこそ、もう一度、ゆっくりと徳本峠を越えてみたかった。

そんな今回の山行は、初めての単独行。
しかも、1週間。
徳本峠を越えて穂高連峰へ。
涸沢でテントを張って、のんびりと…。

もう夢のような計画。


【1日目】古の徳本峠を越えて穂高連峰へ ~え?俺しか降りないの?~

【5日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~下山、そして“たくま”でカツ~

2011-11-15 21:47:32 | 北アルプスの山
2005年8月31日

涸沢(3:00-6:00) === 上高地(8:55) === 新島々駅 === 松本駅 === 高尾駅 === 自宅

最終日はパノラマコースから徳沢まで下山する予定でしたが、
雨も降り続いていて当分天気も悪そうだったので
予定を1日早めて来た道を上高地まで戻ることにしました。

上高地でお風呂に入って、
松本では恒例“たくま”のとんかつを食べて、
無事に東京に戻りました。


打ち上げはもちろん“たくま”のカツで

今回のこの山行。

RyoはRyoなりにたくさんのことを考え、思った、山行になったようです。
いろんな意味で、私もRyoと一緒に穂高という素晴らしい山に登れたこと、
見れたこと、感じれたことを嬉しく思っています。

それでは最後に、そんなRyoの山行後記を引用して、
今回の山行レポを締めくくりたいと思います。

(※以下、「」内はRyoの感想)


「最近、山渓なんかを見ていて思う。

“変わった”って。

掲載されている写真の一つ一つの重みが本当に違う。
こればっかりはびっくりだった。
きっと山の素晴らしさってのは行った人にしかわからない。

“やった人にしかわからない!”っていうことはたくさんあるけど、
山に関してはそのなかでもトップレベルのわからないっぷりだと確信する。

だから、今までは、「山が好きなんて、自分だけ?」な~んて思ってたりして、
あんまりおおっぴらには山やってますなんて公言してこなかった。

でも、今は違う。

穂高から帰ってきてからは、不思議と山やってます、山が好きって言葉が口からぼちぼち出てくる。
今日も友達と学校行きながらなぜか山をやってるっていう話に。

でもね、「いいよ~」とか「やろうよ」とはいえない。
それは、莫大の投資が必要ということもあって、
なかなかとっつきづらいスポーツであるからというのもあるが、
前述のとおり、「言っても伝わらない、行って見なくちゃ!」っていう暗黙の定説みたいなものが、
自分の実体験から生み出されてしまったのだと思う。

日光白根でハマった山だけど、そのあとの尾瀬は虫がすごかったし、
短期だったし、標高がないせいか?とにかく暑くて…
この段階では、山にそこまではまり込んでなかったよ。正直。

穂高はすごかった。

また、あまりの迫力に、僕らは登らせてもらっている。
泊めさせてもらっている。
食べさせてもらっている。
存在させてもらっているってことを思い知らされた。

地球はあまりにも大きくて、優しく(もちろんときには厳しいが)、だからこそ偉大だ。
地球があってこその僕らだ。
そんな僕らが、この地球にしていることを考えると…ちょっと悲しくなりますよね。
僕らになにができるかな。ちっぽけな僕が何かすることで変わることって?
まずは、電気つけっぱなしで寝ないようにしよう!まずはそれから!(ゴメンナサイ)
山行から2ヶ月たとうとしている。
あらためて、自然のすばらしさを考える。

今日の4限は環境問題と法だった。」


朝:なし

憧憬…初秋の穂高岳山行

【4日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~涸沢から北穂高岳を経て涸沢岳へ~

2011-11-14 21:25:32 | 北アルプスの山
2005年8月30日

涸沢(5:00) === 北穂高岳(7:30-8:40) === 穂高岳山荘(11:15-12:00) === 涸沢(13:15)


8月30日のモルゲンロート

そんな4日目の今日は、今回の山行の中でも一番のBig Event Day。

Ryo曰く、(※以下、「」内はRyoの感想)

「とにかく、この日は死を味わった日といえる。
前日の停滞で、すっかりリフレッシュしていたのはよかったのだが、
まず早朝の出発と、北穂への思ったよりキツイのぼりに、
朝っぱらからぁぁああと思ったものです。

ちょうど、登ってるときに、御日様が顔をだす。
雲海のなかから、ひときわ明るい、いや、まぶしい御日様が出現したとき、
“まあ朝ですな”、と普通の感想?
とにかく、それくらい思ったよりキツイのぼりだった。

ちょうど、はしごを上がったあとに、見晴らしのいい場所に出て、そこで休憩。
富士山が見えたり、前穂の北尾根はバッチリだったし、しかも、朝の独特の雰囲気に和みました。」


北穂高岳より槍ヶ岳

この日は3:00に起床して、5:35に涸沢を出発。
Ryoもキツイとは書いているものの、すごく良いペースで登る。
稜線に飛び出して止まるとほんとに寒い…。

ちなみにね、北穂高小屋のお隣さんの南岳小屋の記録によれば、
この日の気温は最高8.8℃/最低4.4℃だったそうな。寒いわけです。

北穂高岳には7:30到着。涸沢から約2時間。
ほんとに素晴らしいペースで登ってきました。
北穂高小屋のデッキで大休止。
1時間くらいコーヒー飲んだり嗜物を食べたりしてました。
そんなリッチな気分の写真が上の写真です。

この日の空はとっても綺麗でした。
秋の空。秋の雲。秋の風。季節は秋。
一足先に秋を感じてました。


左右ともに断崖絶壁

さて、ここからが今日の核心。
というより今回のこの山行の核心。

北穂高岳から涸沢岳への縦走です。
地図(エアリア)にだって危険マークがついてるわけで、
それなりに危険なルートです。
スリルとサスペンスに満ち溢れた雲上散歩が楽しめるってわけなのです。

私は今回で4回目。

経験では涸沢岳から北穂高岳へ縦走するよりも、
北穂高岳から涸沢岳へ縦走するほうが易しいと思う。
と、言ったってそれなりの悪路険路難路。
自信のない方は行かないほうが賢明です。

これから出てくる写真を見て少しでも
「私には無理だわ~」って思われた方、無理です。

ちなみに、大キレットはこんなもんじゃなくさらにもっと悪路険路難路の連続です。
大キレットに行かれようと思っていたのに早くもこちらの写真を見てビビッテしまわれた方、
もう一度自分を見つめなおしてみてください…。


落ちたら止まりません

Ryo曰く、(※以下、「」内はRyoの感想)

「北穂→涸沢岳までのルートは、これまで生きてきたなかで、
最高レベルの“ビビリ”を味わった。僕は完全に山をなめてた。

それは、普通の人と同じ、きっとこの文を読んでいる人のほとんどが、
抱いている山へのイメージと変わらないものだっただろう。
事故、とくに転倒、滑落なんかで、亡くなっている方が多いが、
まだまだ若い自分には関係ないかと、運動もそこそこしているし・・・・・

とんでもない!

僕はね、初めて「死」の恐怖ってもんに、とらわれたですよ。
それは新鮮でもあったけど、もう、なんか、考えてそうなってるんじゃない。
頭は思考停止状態…シチュエーションが体、人間の5感に訴えかけてたんだろうね。
とにかく、久しぶりだったさ、心臓バクバクっていうのよりね、足に来たのさ。
もう、よろよろというか、疲れてもいないのに、まさに、良く抽象されるような足がくがく状態。

でも天気がよかったのは本当にラッキーだった。
最高の、初めてのシチュエーションだった。
こればっかりは神に感謝。」


おっかなびっくりRyo君

上の写真のこの瞬間、Ryoくんは結構うるさく私にガミガミと叱られています(笑)
ホールドが見つからず、私が口で指示しても恐怖心もあるのかなかなか足が下りようとしません。
結局、私が指示したホールドなんてまったく無視してゆっくりゆっくりとここをクリアしました。

鎖を使えばもっと早くそして楽に下れますが、
できる限り鎖は使わないようにさせています。
というもの、鎖に頼り切ってしまうと逆に危険だからです。


活路を開くことができないRyo君(笑)

これから先も、ちょくちょくヤバメな箇所は登場します。


まだまだ続く難路の嵐…

Ryoくん、こっちの壁のほうが順調に下れていましたね。
そして、ちょうどこの頃から、さっきまでの秋の空はどこへやら?
だんだんと空の色が怪しくなって、天気予報的中の予感。
予報ではこの日の午後から天気は下り坂でした。


まだまだ高いぞ涸沢岳は


ここを過ぎれば涸沢岳まであと半分

最低コルを過ぎるとほどなくして涸沢槍の上りが始まる。
ここからこのルートの終点である涸沢岳までは、
始終緊張を強いられること間違いありません。


眺める先は…

そんな涸沢槍の取り付きにて、これから自分が登らなければならない先を
「マジかよっ!((((_ _|||))))ドヨーン」ってな感じで眺めているRyoくん。


覆いかぶさらんばかりの壁×3

Ryoくんが見つめている先は覆いかぶさらんばかりの壁×3。


最後の難所

涸沢槍から涸沢岳への悪路険路難路の後半戦を慎重に通過して、
上の写真を登りきれば一気になだらかな稜線に出ることができます。
一気に緊張感もほぐれます。そこから涸沢岳までは5分くらい。


涸沢岳(3,110m)山頂にて

8:40に北穂高岳を出発してちょうど2時間くらい。
なんとか無事に今回の山行最後のピークである
涸沢岳(3110m)にたどり着く事ができました。

涸沢岳山頂にて。Ryoくん。生きている喜びのポーズでしょうか?笑


風に揺れる稚児車(ちんぐるま)

涸沢岳で少し小休止をして、穂高岳山荘へ。11:15着。
お昼代わりの行動食を食べながら大休止。
12:00には涸沢へ向けて下山しました。13:15涸沢着。

天気予報通り、やはりその日の夕方から雨が降り始め、
テントの中で夕飯のドライカレーを作って食べて、眠りに付きました。


Ryo、なにを思う?


朝:釜飯 昼:行動食 夜:ドライカレー

【5日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~下山、そして“たくま”でカツ~

【3日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~涸沢でのんびりDAY~

2011-11-12 10:08:34 | 北アルプスの山
2005年8月29日

涸沢停滞


青空と奥穂とテントとRyoくん(シュラフ付き)

贅沢な一日のはじまり。

今日は一日中、涸沢にて停滞。
起きたい時に起きて、寝たい時に寝る。
食べたい時に食べて、したいことをする。
のんびりとゆっくりと、自分の時間を過ごす。
涸沢を、穂高を、そして山々を感じる。

そんな贅沢な一日のはじまり。


ただただ快晴

朝、目が覚めた時にはもうとっても良い天気だった。

澄みわたる青空。

なんかもったいない気もしたけれどこんな日に停滞もまた良い。

ご飯を食べて、昼寝して、本を読んだり、散歩をしたりetc...。
そういえば、村上春樹TalkでRyoとも盛り上がったっけ。
「ノルウェイの森」を読み終えたのもこの日だった。


奥穂をバックにコーヒーかぃ?

迫り来るような奥穂高。
そんな奥穂をバックにコーヒーを啜るRyoくん。
なんて贅沢なんでしょ。
って感じですけど、、、実は朝食に使うお米を計量しているだけ。


花と山

写真のお花はなんだろう?!
ミヤマトリカブトかな。謎

高山植物の名前ってぜんぜんわからん。
花(高山植物)の名前とか覚えたら、
きっとまた違った山の楽しみが待っているんだろうな。


天然日焼けサロン

ところで、Ryoくんがこの日のことを
自分のBlogに記しているので引用します。

~以下、Ryo執筆~

憧憬3日目は、涸沢で停滞。
の予定だったんだけど、朝起きてビックリ、雲ひとつない、空。
あっけにとられたけど、まあしょうがない、
体ががたがたで言うこときかないんですもの(笑) 
ということでゆっくりすごす。

なに食べたっけな…(笑) 
昼は塩ラーメンでした。

ウマか!

とにかく雲ひとつないから、危険なんす、紫外線。
帽子にタオル巻きつけて「畑仕事してるおばさんみたい」って言われるしまつ。
でもねそんなことも全然きにならない“リッチ”な時間。

小学生の頃は良くこういう時間があったけど、大きくなってほんとに少なくなった。
きっと今の人ってこういうのをほんとに知らないで生きてるんじゃないかな。
言葉で言い表せないくらいすてきな時間。
きっと涸沢だからこそああいう時間をすごせたんだと思うし、
うんあの天気と・・・ほんとラッキー

春樹のレキシントンの幽霊、短編集を見て、飽きて。
すぐに遼太郎の「戦雲の夢」をよむ。
すぐにとりこ。
最後は泣いてしまいました。
家康ってやっぱ好きになれない…狸だし。
最後は泣いてしまいました。
人生に運って大切です。

有意義な時間もすぐに過ぎ去る。
その日の夜空は綺麗な方だったとおもう。
流れ星を見れたのは次の日のよるだったと思うけど。
3日目の夜空にまたも見とれてしまう。

大切な人(?)と一緒に見れたら、
オラ死んでもいい!ってくらいの空の下。

一日に別れをつげて・・・zzzzzZZZz


朝:フカヒレスープ雑炊 昼:塩らーめん 夜:ミートソースパスタ

【4日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~涸沢から北穂高岳を経て涸沢岳へ~

【2日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~奥穂高岳へワンデリング~

2011-11-11 22:49:08 | 北アルプスの山
2005年8月28日

涸沢(5:00-6:55) === ザイテン取り付き(7:45-8:00) === 穂高岳山荘(8:45-9:07)
=== 奥穂高岳(9:30-11:45) === 穂高岳山荘(12:15-13:30) === 涸沢(15:00)


8月28日のモルゲンロート

5:00起床。今日は奥穂高岳を往復。ワンデリングだ。
綺麗な朝を迎える。ちょいと寒いが素敵な朝だった。

そんな今朝の朝食は、チーズベーコンサンド。
昨夜の焼き肉パーティに引き続いてこちらも新メニュー。
わざわざとろけるチーズを持参した。

いやぁ、朝から美味くって最高。
ただ、とろけるチーズをとろけさせるのなかなかムズイ。
ぶっちゃけあんまりとろけてなかった。


これから登る奥穂に見惚れるRyoくん

モルゲンロートは完璧に染まったわけではなかったけれど、
綺麗なもんはやっぱり綺麗なわけで。

今日も天気は良さそうだし、ワンデリングだしで、ゆっくり出発準備。
サブザなのでとても軽い。6:55出発。
パノラマコース経由でザイテングラートに取り付くことにする。


パノラマコースの真ん中で

本日も晴天なり。涸沢槍を指差す私です。
1ヶ月前はここもまだ雪の下でした。
涸沢小屋からのルートとの合流地点も間近です。
7:45。ザイテングラートの取り付き地点に到着。

標高約2650m。
ここはちょうどよいレストポイントです。
眺めも抜群。

15分ほど小休止して8:00出発。

ここから穂高岳山荘まではちょいと慎重に行かなければなりません。
ときたま鎖や梯子も登場します。

8:45。穂高岳山荘に到着。トイレ休憩。9:07出発。
小屋を出るといきなりの急傾斜。梯子の連続です。
ひとりひとりゆっくりと、落石には十二分に気をつけてと…

そこを抜ければちょこんと槍ヶ岳も顔を出して高さを実感。

山頂まで、稜線沿いに進みます。
穂高岳山荘からコースタイムで50分。
自分の後ろに槍ヶ岳が顔を出し始めたらあと30分。
飛騨側からの風が冷たく寒いです。


雲は下

この日のような良い天気ではまず迷うことはありません。
でも、濃霧時などは注意かな。間違って稜線を踏み外すときっと遭難します。
“間違い尾根”なんてのが派生してるくらいですから。

上の写真はもう山頂に着いてから撮影した一枚。
なんだか飛行機のコックピットにいるみたい。
すごい雲でした。

そしてそして…


奥穂高岳(3190m)山頂にて

午前9時30分。奥穂高岳(3190m)登頂!
この写真は山頂にある祠の前で撮ってもらったRyoと私。

奥穂の山頂では2時間以上もゆっくり各々時間を過ごしていました。
もう、ほんとにのんびりと。

Ryoくんはここで空気、山、空、雲、ぜーんぶ感じたそうです。
私もずっと山を眺めていました。


奥穂高岳山頂より槍ヶ岳

11:45。お腹も減ったし下山開始。
どことなく雲も増えてきた感じがしたし。
穂高岳山荘のテラスでお昼。
フランスパンとオニオンスープ。

13:30穂高岳山荘を出発。

涸沢に向けて朝登ってきたザイテングラートを下ってく。
途中、ポツリポツリと雨が降り出すものの、雨と言えるか言えないか程度。
この日の午後はずっと微妙な天気でした。

降ったり止んだり。止んだり降ったり。

15:00にはテントに帰宅。

この日の晩のシチューはありえないくらい美味しくて。感動。
シチューは山では定番メニューだけど、今までで一番美味かった。


朝:チーズベーコンサンド 昼:フランスパンとオニオンスープ 夜:シチュー

【3日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~涸沢でのんびりDAY~

【1日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~ムーンライト信州に乗って涸沢へ~

2011-11-10 21:24:35 | 北アルプスの山
2005年8月26日-27日

自宅 === 八王子駅(0:40) ===【車中泊】=== 松本駅(4:30-4:45) === 新島々駅(5:08-5:20)
=== 上高地(6:30-7:00) === 明神(7:45-7:55) === 徳沢(8:35-8:50) === 横尾(9:35-10:30) === 涸沢(13:30)


快速ムーンライト信州 for HAKUBA

前夜、八王子から快速ムーンライト信州に乗り込んで信州入り。
4:30に松本。5:08に新島々。上高地には6:30に到着。

準備をして7:00出発。

寒い。天気は晴れ。
でも、河童橋からは穂高の雄姿は望めない。
残念ながらガスってる。


徳沢園と空と木々

まずは横尾までの車も通れる凡庸な砂利道未舗装登山道をひた歩く。
明神まで45分。まぁまぁのペースで歩いてく。
でも、なんだかRyoの背中の荷物が重そうなんです…笑
 
前回の燧ヶ岳山行の時、同じような砂利道でへたばったRyoくん。
今回はそんな砂利道が横尾まで11キロも続く。
最初から本人も気合を入れて挑んでいたのですが…。

いやいや、今回はそんな人の心配をよそに徳沢にも良いペースで到着。8:35。
横尾には9:35。うーん気持ちの良いペースで横尾到着。ここにて大休止。

10:30ふたたび歩き出す。1時間くらいで本谷橋に着いただろうか。
もう、本当にとっても良い天気だったのでここでも大休止。

お昼寝Time。マジで寝ちゃう。30分くらい寝てた。
12:00、まだまだゆっくり寝てたかったけれど重い腰をあげて出発。

と、ここでRyoがCrazy。

ここからが一番しんどいとこなのにこのおバカさん。
ほんとアホみたいなスピードで登ってく。

で、結局、、、

「Daiさん、そろそろ休みません?」

このバカちんが。

俺もそうとうバテバテだったけど、45分はしっかり歩く。
歩かせる。
気づけば、涸沢ももう30分のところ。
このおバカさんはもうほんとおバカさん。
最後はマジでバテバテだったし二人とも。


憧れの涸沢の地を踏んで

13:30涸沢到着。私にとっては1ヶ月ぶりの涸沢。
Ryoくんにとっては初めて来た憧憬の地、涸沢。

Ryoくん曰く、「ムーミン谷だぁ」、だそうな…。


夕暮れ間近の涸沢岳と涸沢槍

涸沢は1ヶ月前と比べたらかなり雪も減っていて、
今回は雪の上にテントを張ることは免れた。
もう8月も終わりだし当たり前っちゃー当たり前か。


焼き肉パーティー!!!ここ涸沢

で、今宵の夕飯は豪勢に焼き肉パーティー。 
ちゃんと、サンチュも用意して、ハラミにタンにホルモンに、マジ美味。
お腹いっぱい。

ふゥ~。

だいぶ疲れたけどお腹にも満足な一日目はこうして過ぎていきました。


朝:おいなりさん 昼:お弁当 夜:焼き肉パーティ

【2日目】憧憬…初秋の穂高岳山行 ~奥穂高岳へワンデリング~

【5日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-19 13:27:56 | 北アルプスの山
2006年10月9日

徳沢 === 上高地 === 松本 === 自宅

5:55起床。快晴なり。最初から晴れやがれ、と思う。
朝からアンチョビパスタ。Ryoナイスチョイス


朝の明神岳と前穂高岳

8:20テントを撤収して出発。9:45上高地着。
上高地アルペンホテルさんでお風呂に入って、
お土産を少しだけ買って、バスに乗って、
松本の“たくま”で恒例のトンカツを食べて、いざ家路へ。


上高地は河童橋からの新雪を抱いた穂高連峰

今回の雪で、奥穂高岳や白馬岳周辺では遭難が相次ぎ、
亡くなられた方も何人かいたようです。ご冥福をお祈りいたします。

Ryoにとっては初めての本格的な雪の中での登山。
きっといろんな意味で良い経験になったんじゃないかなって思います。
もちろん、私自身も、とても良い経験になりました。

お疲れさまでした

あぁ、、、テント直さねば。。。


槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

【4日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-19 12:49:15 | 北アルプスの山
2006年10月8日

槍ヶ岳山荘 === 横尾 === 徳沢


本当に10月ですか??

あろうことか一夜明けても雪である。

雪は予想していた。

けど、ここまで降るとホント予想外。
テントの入り口が1/3くらい埋まってるし。
Ryoが寝ていた側はちょうど吹き溜まりになってて50センチは積もってるし。
雪のおかげで、今日は温かく寝れたとか言ってるし。


♪Ryoも喜び庭かけまわる♪

槍ヶ岳山荘まで行って天気予報を見る。
どうやら、北海道にある低気圧の末端の雲が、
ちょうど北アルプスに引っかかっている状況。
この雲さへいなくなれば快晴は間違いないのだが…。

なんだか、遭難も相次いでいる模様で、
余裕があれば行こうかと話していた南岳~天狗原は中止に。
槍の穂への登りも中止にする。

ここに連泊して、明日、快晴のなか槍の穂に登って、
天狗原を経由して下りる手もあったのだが、
どうしても私が火曜日までに帰らねばならず…
あまり無理して下りたくなかったため、
テントを撤収して今日のうちに徳沢まで下ることにする。


テント掘り出し中

槍ヶ岳山荘でスコップを借りてテントを掘り出す。
おもいっきりスコップの角をテントに引っ掛けてテントを破る…
Σ(T▽T;) ぐわわぁぁ~ん!


ぬぉ~!ペグが抜けねぇー

ペグは抜けないし、指は凍りそうだし、四苦八苦しながらのテント撤収。
しかも、後で気づいたのだが、外に出したままだったペットボトルを回収するのを忘れてしまった。
ごめんよ、自然。。。


撤収完了

凍りついたままのテントを入れて、ずっしりと重くなったザックを背負い槍沢を下山。
真っ白だけれど、そこまで雪は深くなく、何度も訪れていることもあり、迷う心配はない。
大曲まで雪。その下は雨。びしょ濡れになりながらの下山だった。

8:35に槍の肩を出発して、徳沢には15:15着。
とにかく、びしょ濡れになって徳沢に到着。
久しぶりに最悪感を味わう。濡れ濡れである。

が、徳沢に着く頃にはなんと晴れ間が


徳沢園のテント紅葉

前日から3連休に突入したということもあり徳沢はすごいテントの数だったけれど、
その合間を縫ってテントを張り、濡れているものを干せる限り干す。太陽の恵みに感謝。

光、サイコー。


月光に浮かぶ明神岳と前穂高岳

明日はもう帰りが見えている。この夜はゆっくりのんびりと過ごす。
月光に照らされ浮かんだ明神岳と前穂高岳が美しく、
梓川のほとりまでRyoと歩き、しばし、奇蹟のような時間を味わう。

どんなに雨に濡れたって、どんなに雪に凍らせられたって、
こんな景色を見ると、やっぱり山をやってて良かったと思う。
やはり俺は山が好きだって思う。
フィルムには絶対に写すことのできない景色が目の前に広がっていた。

この日の夜は、「19」を聴きながら、寝た...zzZ


【5日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

【3日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-17 17:26:00 | 北アルプスの山
2006年10月7日

徳沢 === 横尾 === 一ノ俣 === 槍沢ロッジ === ババ平
=== 大曲 === グリーンバンド === 槍ヶ岳山荘

3:30起床。5:10出発。横尾まではヘッドランプ行動である。
一番に徳沢を出たものの、途中、ヘルメットをザックにぶら下げたクライマーと思しき数人に抜かれる。

6:00横尾着。10℃。やっと明るくなってきた。雲の隙間から日の光が。
今日は雨は降りそうもない。と、自分に言い聞かせる…

15分ほど休んで一ノ俣へ。良いペース。40分ほどで到着。
休んでいたおじさんの話によると2日3日前にここで熊が出たらしい。
ここで熊に遭遇した話は前にもどこかで聞いたことがある。
一ノ俣周辺はよく熊が出るみたいだ。

よし、熊には気をつけよう!ということで、Ryoがカーベルを取り出した。
計画書には書いてなかったのに、用意周到。


出迎えてくれた秋の虹

7:40槍沢ロッジ着。なんと、なんと、なんと、
休憩中に怖れていた雨が降り出してきた。カガ゛ガーン!!

でも、晴れ間も見えている。まだ霧雨。止むことを切に願って槍沢ロッジを出発。
出発早々、綺麗な虹が私たちを出迎えてくれる。
ちなみに、山に登っていると、虹が自分よりも下に見えることがある。
下界ではほとんど見ることのできない貴重な光景である。
私も、一度だけ涸沢でそんな虹を目にしたことがある。
今回の虹は、惜しくも私たちよりも少しだけ上だった。


6℃の槍沢にて。Ryoヌード撮影会

大曲を過ぎると、本格的に雨が降ってきやがったぁ。
風もそれなりにあり、寒い。6℃。

ここまで半袖で頑張ってきたRyo。
「腕が凍った」とか言い始め、着替えることに。
素敵なヌードを槍沢で披露する。
良い子のみんなは絶対にまねをしないように。。
Ryoは不世出のおバカさんなのです(笑)

槍沢はこの大曲からがきつい。

そうじゃなくても長い行程なのに、ここから一気に高度を稼いでいくことになる。
徳沢から槍ヶ岳まで約15㌔、約1500㍍のUpである。コースタイム的にはやっと折り返し地点だ。

グリーンバンド最上部に来ると、雨が霙になりだした。止まると寒い。でも、休みたい。
どうすることもできないジレンマに襲われる。こういう時は、素直に休む。ブルブル震えながら…。

グリーンバンドを越えると本格的に雪になった。
風もあり吹雪といってもいいくらいの様相を呈してきた。
手の先が寒くて本当にやばくなる。
もちろん、雪は予想していたため、装備の半分は冬山用だった。
が、なぜかグローブを忘れた。。

軍手しかなかったため、今、ここで軍手を濡らしてしまったら絶対に後悔することになると思い我慢する


槍ヶ岳山荘前にて

坊主岩小屋の中に入って風をしのぎカロリー補給。
今日の目的地、槍の肩まではあと1時間。

途中、尾根上の風などを考慮して何度も殺生ヒュッテに
テントを張ろうかと迷ったものの、とりあえず肩まで行くことにする。

グリーンバンドを過ぎたあたり頃から、目立つ岩に、
槍の肩にある槍ヶ岳山荘までの距離が100㍍ごとに書かれている。
たしか、最初は1500㍍からはじまったような気がする。
殺生ヒュッテの分岐を過ぎる頃になると、残りもあと500㍍くらい。
ただ、山での100㍍ってほんと長い。

特に槍ヶ岳の場合、殺生ヒュッテの分岐を過ぎてからの肩への上りが登山者泣かせである。

槍ヶ岳山荘まで残り150㍍。遼矢くんノックアウト。座り込む。
下界なら30秒の150㍍も山ではそうもいかないのだ。
Ryoの荷物を少しだけ私のほうに分け気合で150㍍を登りきる。

12:50槍ヶ岳山荘到着。

小屋でテントの申し込みをして、なるたけ風を避けられそうなところにテントを設営。
ほとんど無風状態の場所を確保することができた。
といっても、こんな天気の日にテント泊の人が多いはずもなく、私たちのを含めて3張りだけだった。

寒いことは寒かったが、下界ではありえない10月の雪に少し心躍っていた自分がいた。


【4日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

【2日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-17 16:47:16 | 北アルプスの山
2006年10月6日

徳沢停滞

5:15起床。私の体調はそれほど悪くない。
ものの、雨、止む気配なし。
呆れてしまうほどの雨である。

今日は徳沢に停滞することにする。
徳沢から動かない。動けない。
テントを撤収する気にもなれない。
明日、朝一番で槍ヶ岳を目指すことに決める。


廃墟です…

落ち葉の付いたテントを見てRyo。
「なんか廃墟のようだ…」


【3日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

【1日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

2010-12-17 16:35:47 | 北アルプスの山
2006年10月5日

八王子 === 松本 === 上高地 === 明神 === 徳沢

本来なら、今回の山行は、徳沢から長塀尾根を経て、
蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~槍ヶ岳と縦走するはずだったものの、
おりからの悪天候で計画変更。

このままでは日程的にキツイと判断。
徳沢での会議の末、Ryoyaがまだ登ったことのない
槍ヶ岳に目的地を絞ることに。

出発前日からRyoは私の家に泊まり、翌日6:04の電車で出発。
高尾で松本行きに乗り換えて、そのまま4時間近く。
電車に揺られっぱなしのまま終着駅の松本へ。
今回は松本駅からそのまま直通のバスで上高地に向うことにする。

11:50上高地到着。セブンイレブンで買った弁当をお昼ごはんにほおばる。
今日は徳沢までだ。上高地から2時間くらい。気楽である。


徳沢へと続く道。見てるだけで寒々しいおバカなお姿…

1時間くらい上高地でのんびりして出発。雨である。最悪である。
どうも最近、Ryoyaは雨男のようである。
ちょうど2ヶ月前の南八ヶ岳縦走のときも酷い雨だったっけ…。

当のRyoは、雨男は私(Dai)だと言い張っている。
いっつも、水掛け論。きりがない。

こんな時は傘が役立つ。


秋雨のなかの徳沢園

14:30徳沢到着。なるたけ雨を避けるために大きな木の根元にテントを張ることにする。
今思うと、雷がこの木に落ちたら、終わりだった…。

外はあいかわらずの雨である。こんな時はテントの中にいるしかない。
じっとしている。それに、私の体調があまり良くなかった。
9月にひいてしまった風邪をまだ引きずってしまっていたようで、
なぜだか体温の調節がうまくいかない。
う~ん、よくないなぁと思いつつ、夜までゴロゴロして過ごす。

この日の夕飯は、ビーフシチューにフランスパン。

美味しかったものの作ってるときも食べているときも暑くて熱くてどうしょもなくなる。
もちろん、テント内で作ってるため熱が篭って熱いというのもあるんだけれど、
やっぱり体調不良が拍車をかけているようで余計に熱く感じる。
というか、、、熱が身体から抜けないのを実感。

しかも、ぜんぜん関係ない話だけれど、
玉葱を刻んでるとき目が沁みちゃって悶えまくる。

就寝前にラジオの天気予報を聞きながら明日の予定を話し合う。
東京のほうはものすごい酷い雨の様子。
明日になってもこの雨が続くようなら予定を変更することにする。

薬を飲んで寝る。


【2日目】槍ヶ岳で秋の吹雪に見舞われて

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