ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【3日目】梅雨の南八ヶ岳縦走

2011-02-22 23:43:43 | 八ヶ岳の山
2006年7月11日

赤岳鉱泉 === 美濃戸口 === 茅野 === 自宅

下山。5:30には起床する予定が、起きたら7:15。
寝坊だ。しかし、良い夢を見ていたので許す。笑

ただ、バスの時刻ってヤツとの戦いなのだ。
お風呂に入る時間も考えると、あまりにも痛い寝坊だった。
乗れたら最高なバスの時刻11:25発。美濃戸口まで2時間30分。

今、7:15。本当なら7時出発のはずだったのにぃ。
朝はカフェオレ。んで、テント撤収して、出発は8:40。
11:25のバスは諦めて、13時代のバスで帰るか…。

いやいやいや、しかし、、、下りのエキスパート?!である僕たちをなめたら最後。
僕たちがどんなに虫に刺されるのが嫌いかを知ったが最後。

「アブ死ね、死ね」
「イッテェ、マジでぶっころしてやるぅぅ、おるるるぁああああ」
「ハア??マジで痛いんですけど、こいつら!」

猪突猛進。ただただ猛進。1時間20分で下山。美濃戸口10:03でした。

余裕でお風呂もゆっくり浸かれ、11:25のバスに乗って茅野駅へ。
打ち上げ兼お昼ごはんを名も知らない喫茶店でいただいて。。
てか、Ryoくんがビール奢ってくれたのさ。あ~り~が~とぉ~。

てなわけで、お疲れさまでした。


梅雨の南八ヶ岳縦走

【2日目】梅雨の南八ヶ岳縦走

2011-02-22 23:33:01 | 八ヶ岳の山
2006年7月10日

赤岳鉱泉 === 白い砂地の分岐点 === 硫黄岳 === 硫黄岳山荘 ===
横岳<奥ノ院・大権現・三叉峰・石尊峰・鉾岳・白ノ岳・二十三夜峰> === 赤岳展望荘
=== 赤岳 === 中岳 === 阿弥陀岳 === 行者小屋 === 赤岳鉱泉

AM2:02。ふと目を覚ますと、テントを打つ雨の音は止んでいた。
「よかった。このまま止んでいてくれ。」
そう思いまた目を閉じる。

4:20。20分寝坊して起床。雨はやっぱり降っていないようだ。安心する。
ただ、雲行きは依然怪しく、いつまた雨が降ってくるかもしれない。
正直、行動中の雨は覚悟した。昨夜のような土砂降りにさえならなければ良い。
そんな気持ちで、朝ごはんを食べる。フカヒレ雑炊。

ワンデリングの準備をして、6:15出発。
今日は南八ヶ岳の主要峰を縦走して、また赤岳鉱泉に戻ってくるという計画である。
硫黄岳(2760m)~横岳(2829m)~赤岳(2899.2m)~阿弥陀岳(2805m)の縦走だ。
ということで、まずは硫黄岳を目指す。赤岳鉱泉からはCTで2時間10分の行程である。
樹林帯の中を登っていく。赤岩の頭手前10分くらいのところまではずっと樹林帯歩きだ。


森を抜ければ

いやいや、本当に良いペース。
なんでそんなに良いペースなのRyoyaくん?
と、問いかけたいくらいの良いペース。
私も体調はすこぶる良かったのでぜんぜんOK。
快適に高度を稼いでいく。

ちなみに赤岳鉱泉が標高約2200mくらいなので硫黄岳までは約500mのUpである。


横岳と赤岳

途中、やっぱり?(笑) Ryoyaくんはバテたものの、それでも白い砂地の分岐点まで45分。
そこでとった大休止(20分)も含めて、硫黄岳まで1時間30分で到着。

素敵なペースだった。

この頃になるとだんだん天気も安定してきたのか、
ガスも切れてきて遠くは北アルプスまでしっかり眺められる。
これから登る横岳から赤岳への稜線もばっちりだ。


硫黄岳の爆裂火口

ということで、7:45。硫黄岳(2760m)登頂。
硫黄岳の山頂は本当にだだっ広い。
濃霧時などはルートの踏み外しには十二分に注意だ。

ご存知の方もいると思うが、八ヶ岳というのはもともと火山だ。
どうやら歴史時代に入ってからは噴火の記録はないらしいが、
約200万年前から約1万年前までの間に盛衰を繰り返し、
幾多の火山が複合して形成されたのがこの八ヶ岳なんだそうだ。

火山の多い日本でも、これだけの規模と長い活動期間を持った火山は珍しいそう。
そんな八ヶ岳が火山だったという歴史を納得させてくれるのが硫黄岳の山頂でもある。
硫黄岳の爆裂火口の眺めは圧巻だった。


ガスにまかれるとケルンがありがたい

「山は単純でいい。考えることが単純でいい。」

硫黄岳で出会った、笑顔が佐藤琢磨似のお兄さんが言っていた。
確かにその通りかもしれないなぁと少し思った。


コマクサ

硫黄岳には25分くらいいた。

さて、硫黄岳から横岳へと向う稜線。
“カニの横ばい”だなんて脅し文句が地図上には記されている。
けれど、特に問題なく、普通に通過。

それなりに山に慣れている人ならほとんど問題ない稜線だと思われる。
晴れていれば、最高の景色を眺めながらの空中散歩だ。
奥秩父の山々と富士山を正面に眺めながら、斜め右手には南アルプス。
右手には中央アルプス。後には北アルプス。もう本当に最高だ。


雲海と富士山


諏訪の大地と御岳


奥秩父の山々

ただ、あくまでこれは晴れていたときのお話し。
悪天候の時はもちろんそんなに悠長なことは言ってられない。
落ちたら死ぬ、ところだってある。
私たちは本当に天気に恵まれた。

この頃になるともう昨日の酷すぎる雨はいったいどこへいってしまったの?状態。
風がなくなると日差しが暑くてしょうがないくらいだった。


なんだっけなこの花…忘れた


横岳山頂よりこれから目指す赤岳への稜線

9:10横岳山頂に到着。
上の写真がそんな横岳の山頂から眺めた赤岳へと続く稜線。
雲海を挟んで、遠くには富士山も見える。

さて、次に目指すは八ヶ岳連峰最高峰の赤岳(2899.2m)だ。
横岳では20分ほど休んで出発。9:30。
杣添尾根分岐を過ぎて、石尊峰、二十三夜峰と過ぎて行き、
地蔵尾根分岐も過ぎれば、すぐに赤岳展望荘に到着。10:25。

ここから一気に赤岳山頂目指しての登り返しが待っている。
正直、けっこうきつい登りだ。Ryoくん、マジでへばり(笑)


八ヶ岳の主峰赤岳(2899.2㍍)山頂より雲上の富士山と

赤岳山頂ではのんびり。嗜物を食べたり、スープを飲んだりして過ごす。
トマトがあんまり好きじゃぁ~ないRyoくんごめん。
でも、ミネストローネはやっぱりうまい。あれ今後も採用。

虫がけっこうすごいので11:45、阿弥陀岳に向けて出発。
赤岳から阿弥陀岳、一気に下って一気に登り返す。
阿弥陀岳の登りを眺めるだけでうんざりするが、とりあえず、赤岳を下る。

赤岳の下りはけっこう慎重に下らねばならない下り。
「あ、ここ冬ならけっこう難しいなぁ」と思ってしまう下り。
“ガレた岩溝”と地図上では記されているが、まさにそんな感じ。
鎖がけっこうある。ただ、慎重に下ればなにも問題はない。


乙事主(おっとこぬし)さま発見!!!

と、文三郎尾根との分岐あたりで国の特別記念物カモシカを発見!!
ご飯を食べている真っ最中。ちらちらとこちらを見るもおかまいなし。
新芽をおいしそうにパクパク食べてる。
静かに静かに、脅かさないように脅かさないようにパシャり。

そしてこいつに命名。

「ヤックルか?」
「どっちかといえば、乙事主(おっとこぬし)じゃん?」
「じゃあ、乙事主様だ」
「よし、お前は乙事主様だー」

ということで、乙事主様。

そんな乙事主様に別れを告げ、再び阿弥陀岳を目指し前進する。
途中、赤岳と阿弥陀岳の稜線のど真ん中に聳える小ピーク、中岳で一度小休止。
中岳の登りも疲れてきた身体にはしんどいものがある。12:25着。12:45出発。

やはり、ここから眺める阿弥陀岳の頂上はうんざりするほど高くって、
正直、あんまり行きたくない…気持ちに…かられて…。二人して、

「うぇ」
「くそ」
「死ねよこの暑さ」
「はぁ、なんでこんなに高いわけ?」
「行くのやめようぜ~」

ってな感じで、もう山頂に着いた時は正直、グッタリでした。


阿弥陀岳山頂より

13:05、阿弥陀岳(2805m)到着。
阿弥陀岳でもゆっくり。
山頂から眺めた阿弥陀岳南稜はとってもおもしろそうだった。

13:50、登ってきた道を中岳のコルまで下る。
登りも急だったので、当たり前ながら下りも急である。
穂高のザイテングラートを思い出してくれれば同じような下り。


行者小屋より横岳。左奥が大同心。その一歩手前が小同心

途中、行者小屋で小休止。
行者小屋の方が赤岳鉱泉より雰囲気は良い。
横岳から赤岳の眺めが最高だ。

行者小屋を出発して、中山乗越を越えて赤岳鉱泉までは30分くらい。
赤岳鉱泉には15:25には到着。
こうしてこの日は最高の天気のなか、無事に終えることができた。

ちなみに、今日の縦走は時間でいうと9時間くらいかかってしまったが、
実際にはそんなにはかからないと思う。
なんといっても僕らは休憩時間がとてつもなく長い。
健脚者なら7時間くらいで歩けるのではないかなと思う。

夜はカルボナーラ。これまたとっても美味しかった。
明日は下山だ。


【3日目】梅雨の南八ヶ岳縦走

【1日目】梅雨の南八ヶ岳縦走

2011-02-22 00:43:25 | 八ヶ岳の山
2006年7月9日

自宅 === 茅野 === 美濃戸口 === 美濃戸山荘 === 堰堤広場 === 赤岳鉱泉

アッチ~~~~~~

なんなのこの暑さ?!この蒸し暑さ?!
もう、、、融けちゃう。。。
そうさ、暑いのさ、本当に暑い。
そんな私がいるところ、ここ、東京。

東京と言っても東京の西の端。けど、暑いもんは暑い。
ついさっき、といっても6時間くらい前に無事に下山してきて、
3日間だけど、それなりに涼しいところにいたもんだから、
余計に東京の熱帯夜っつーもんには頭にくるもんがある。

ほんと、うざったいほど蒸し暑い。
ただいま2006年7月12日、午前1時58分。

未来人よ、この日は、本当にムンムン×100000くらい蒸し暑かったのだ。

と、まぁ、どーでもいいお話しはさて置いて。
そんな八ヶ岳山行の記録を簡単にですがレポに。
よかったらご覧ください。


まるで、もののけ姫の道を行く

テスト前で学校も休みの日が多くなり、
夏休みはお互いに忙しくなりそうだということで、
梅雨真っ只中に出発したこの山行。

前日、千葉にお住まいのRyoくんは私の家に泊まり、翌朝の始発で出発。
もちろん鈍行電車。それでも高尾から茅野まで3時間もかからない。
6:14発の松本行きに乗って8:49には茅野に着く。

茅野からはバス。日曜日、9:30発。美濃戸口に向けての直通便だった。
Non Stop。だからか?バスの運ちゃんマジで飛ばす。飛ばしまくる。
前の車を煽る煽る。おかげさまで家族Car、ビビッテ道をお譲りになる。
乗ってる俺らもビビリまくる。15分くらい早く美濃戸口に到着。

準備をして、10:20美濃戸口出発。
本日の目的地、赤岳鉱泉まではここから3時間の道のりだ。
残念なことに?!最初の2時間くらいは車も通れる砂利道を歩く。
たまに通り過ぎる車の排気ガスに萎える。

それでも、たまに現れる山道の近道はまるでもののけ姫の世界。
岩にはりついた苔の緑がなんともいえない美しさ。
この美しさは、雨が豊かなこの季節だけの特権なのかもしれない。
美濃戸口から美濃戸山荘まで2つ。
美濃戸山荘から堰堤広場まで1つの近道がある。


赤岳鉱泉

堰堤広場を過ぎると、本格的な山道になる。
ここから赤岳鉱泉まで1時間10分。
あとちょっとだというのに、怖れていた雫がポツリポツリ。

赤岳鉱泉に着いた時にはお互いびしょ濡れでした。

この時からは、終わりのない雨の交響詩とでもいいましょうか。
いやはや降るわ降るわで、いつかの薬師岳越えのよう。

弱まった時を見計らって急ピッチでテントを設営して、テントの中で遅いお昼。
味噌煮込みうどん。冷えた身体にはとてつもなく美味しかった。

降りしきる雨の中、夜までふたりともにお昼寝。グッスリ。

起きたら19時。いまだ雨は止んでおらず。
てか、いっそう激しく降っているわけで…。
断熱マットの下は水浸しでした…。

そんな雨の中。テントの中。夜ご飯は牛祭り。焼き肉です。
明日のことを考えると、正直なところ憂鬱度120%。
だったけれど、ご飯は素直に美味しかった!!!

その後、雨の中を四苦八苦しながらトイレに行って、また眠りについた夜でした。


【2日目】梅雨の南八ヶ岳縦走

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