2003年8月2日
剱沢キャンプ場 === 剱岳 === 剱沢キャンプ場 === 雷鳥沢キャンプ場
3時30分起床。
剱岳の場合、ルートの混雑状況によっては、
往復するだけでかなり時間がかかってしまう時もあるらしく早めの出発。
4時20分。
ワンデリングなのでテント撤収など面倒な作業がない。
必要最低限の装備や食糧を持って出発だ。
まずは剣山荘に向かう。
キャンプ場からは少し下ってから登り返すかたちになる。
ちょっと道がわかりにくかったがほどなく剣山荘へ。
トイレ休憩。
どうも朝から私のお腹の調子がおもわしくない。
正露丸もちゃんと飲んだのに一向に効いてくれず。
この時から、剱岳から戻ってくるまでずっと、
腹痛に悩まされることになってしまった私なのでした。
幻想、鹿島槍ヶ岳
さて、剱岳へ登るには、その前衛である、
一服剱(2618㍍)と前剱(2813㍍)を越えていかなければならない。
剣山荘を出発すると、30分もかからないで一服剱に到着。
後立山連峰がとってもきれい。上の写真は鹿島槍ヶ岳。
美しかった。
目指せ剱へ
一服剱を過ぎるといったん武蔵のコルへ下る。
目指す剱岳はまったく見えない。
前剱がド~ンと剱岳の前に立ちはだかっているからだ。
前剱もふつうにでかい。剱岳かと思うくらいだ。
ここからはクサリ場なども現れてくる。
前剱への上りはけっこう急だ。
前剱のピークに出ると、剱がもっとでかい!
ここからはそれなりに危険な箇所が続き身を引き締めての登山となる。
見上げると雲もきれいで
カニのたて這い
平蔵のコル付近に到着すると、そこは有名なカニのたて這いだ。
間隔をとってひとりひとり岩場に取り付いていくので少し待った。
15分ぐらいだったろうか。いい小休止になった。
そんなカニのたて這いをKouさんが登っているのが上の写真。
ご覧の通りけっこうな傾斜。Kouさん、ふつうにびびってたみたい(笑)
そして…
午前8時22分。剱岳(2999㍍)登頂成功!!
天気も最高!景色も最高!
剱岳山頂にて記念撮影
この時ばかりはお腹の痛みもしばし忘れて喜びを噛み締めていました。
本当に本当に嬉しかったです。
この山行が目指した剱岳にしっかりと立てたんだもん。
8日間、準備期間を入れればそれ以上に頑張ってきたんだもん。
本当にうれしかったー。
山頂では写真を撮ったり、タバコを吸ったり、
嗜物を食べたりして50分ほど滞在してました。
剱の男
とうとう剣に
剣で一服
剱岳山頂より小窓の頭方面を望む
9時10分下山開始。下りも慎重に下っていく。
往路はたて這いで、復路はよこ這い。
カニのよこ這いの方が緊張したな。
足元が見にくくてちょっと怖かった。
前にいた親子パーティーのお父さんが、
子供を抱きかかえたままよこ這いを難なく通過していったのにはぶったまげた。
よこ這いを過ぎるとハシゴが現れ、ここを降りると念願のトイレがあった。
しか~し、ぼろっちいトイレで入る気すらしない。下るのみ。
剣山荘に戻り、早々とトイレを借りて、ここにて昼食。
そして、テントが張ってある剱沢キャンプ場へ。
13時到着。
休憩や昼食、山頂での時間も含めれば9時間近く往復にかかった。
今日の予定は雷鳥沢までなのでのんびりとテントを撤収する。
3人とも一気に明るくなってた気がした。
それもそのはず。ゴールは間近。
テントを撤収したあとも、1時間ぐらい休んでいた。
14時。ようやく出発。
剱御前小舎までは上りだ。
Nobu兄を先頭にいいペースで登っていった。
すごいハイペースだった。
剱御前小舎からは雷鳥坂を一気に下る。
ここもいいペースだった。
下部の雪渓では、3人で競争した。
おもしろかった。
みんな今まで以上に元気だった(笑)
雷鳥沢より立山
16時35分、雷鳥沢キャンプ場到着。
広い、広すぎるキャンプ場である。
登山者はもとよりファミリーキャンプもたくさん。
剱沢にもまして賑やかだ。
眺めれば昨日歩いた立山の稜線が遥か上に見え、
まだ多く残る雪渓では夏スキーを楽しんでる人もいた。
雷鳥沢キャンプ場にて
3時間前にしまったばかりのテントをもう一回設営。
明日はとうとう下山だし、朝も早くないので、の~んびりと夕食の支度をする。
この日の夕食はこの山行始まって以来初めてのレトルトだった。
うまい!それにそれに、“びっくり”が待ち受けていた。
な、なんと、8日間私たちをひぱっていってくれたリーダーのKouさんが、
ザックから缶ジュースを取り出して私たちにくれたのです。
その缶にはたくさんの傷が…。
そうじゃなくても、重い重い荷物の中に8日間。
Nobu兄さんも私も大感動でした。
食事の準備
鍋も拭いてね
そんなこんなで、テント生活最後のこの日の夜は、
いつもより遅くまで語り合い更けていきました。
朝:ちらし寿司・味噌汁 / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:レトルト中華丼・中華スープ
【9日目】に続く
剱沢キャンプ場 === 剱岳 === 剱沢キャンプ場 === 雷鳥沢キャンプ場
3時30分起床。
剱岳の場合、ルートの混雑状況によっては、
往復するだけでかなり時間がかかってしまう時もあるらしく早めの出発。
4時20分。
ワンデリングなのでテント撤収など面倒な作業がない。
必要最低限の装備や食糧を持って出発だ。
まずは剣山荘に向かう。
キャンプ場からは少し下ってから登り返すかたちになる。
ちょっと道がわかりにくかったがほどなく剣山荘へ。
トイレ休憩。
どうも朝から私のお腹の調子がおもわしくない。
正露丸もちゃんと飲んだのに一向に効いてくれず。
この時から、剱岳から戻ってくるまでずっと、
腹痛に悩まされることになってしまった私なのでした。
幻想、鹿島槍ヶ岳
さて、剱岳へ登るには、その前衛である、
一服剱(2618㍍)と前剱(2813㍍)を越えていかなければならない。
剣山荘を出発すると、30分もかからないで一服剱に到着。
後立山連峰がとってもきれい。上の写真は鹿島槍ヶ岳。
美しかった。
目指せ剱へ
一服剱を過ぎるといったん武蔵のコルへ下る。
目指す剱岳はまったく見えない。
前剱がド~ンと剱岳の前に立ちはだかっているからだ。
前剱もふつうにでかい。剱岳かと思うくらいだ。
ここからはクサリ場なども現れてくる。
前剱への上りはけっこう急だ。
前剱のピークに出ると、剱がもっとでかい!
ここからはそれなりに危険な箇所が続き身を引き締めての登山となる。
見上げると雲もきれいで
カニのたて這い
平蔵のコル付近に到着すると、そこは有名なカニのたて這いだ。
間隔をとってひとりひとり岩場に取り付いていくので少し待った。
15分ぐらいだったろうか。いい小休止になった。
そんなカニのたて這いをKouさんが登っているのが上の写真。
ご覧の通りけっこうな傾斜。Kouさん、ふつうにびびってたみたい(笑)
そして…
午前8時22分。剱岳(2999㍍)登頂成功!!
天気も最高!景色も最高!
剱岳山頂にて記念撮影
この時ばかりはお腹の痛みもしばし忘れて喜びを噛み締めていました。
本当に本当に嬉しかったです。
この山行が目指した剱岳にしっかりと立てたんだもん。
8日間、準備期間を入れればそれ以上に頑張ってきたんだもん。
本当にうれしかったー。
山頂では写真を撮ったり、タバコを吸ったり、
嗜物を食べたりして50分ほど滞在してました。
剱の男
とうとう剣に
剣で一服
剱岳山頂より小窓の頭方面を望む
9時10分下山開始。下りも慎重に下っていく。
往路はたて這いで、復路はよこ這い。
カニのよこ這いの方が緊張したな。
足元が見にくくてちょっと怖かった。
前にいた親子パーティーのお父さんが、
子供を抱きかかえたままよこ這いを難なく通過していったのにはぶったまげた。
よこ這いを過ぎるとハシゴが現れ、ここを降りると念願のトイレがあった。
しか~し、ぼろっちいトイレで入る気すらしない。下るのみ。
剣山荘に戻り、早々とトイレを借りて、ここにて昼食。
そして、テントが張ってある剱沢キャンプ場へ。
13時到着。
休憩や昼食、山頂での時間も含めれば9時間近く往復にかかった。
今日の予定は雷鳥沢までなのでのんびりとテントを撤収する。
3人とも一気に明るくなってた気がした。
それもそのはず。ゴールは間近。
テントを撤収したあとも、1時間ぐらい休んでいた。
14時。ようやく出発。
剱御前小舎までは上りだ。
Nobu兄を先頭にいいペースで登っていった。
すごいハイペースだった。
剱御前小舎からは雷鳥坂を一気に下る。
ここもいいペースだった。
下部の雪渓では、3人で競争した。
おもしろかった。
みんな今まで以上に元気だった(笑)
雷鳥沢より立山
16時35分、雷鳥沢キャンプ場到着。
広い、広すぎるキャンプ場である。
登山者はもとよりファミリーキャンプもたくさん。
剱沢にもまして賑やかだ。
眺めれば昨日歩いた立山の稜線が遥か上に見え、
まだ多く残る雪渓では夏スキーを楽しんでる人もいた。
雷鳥沢キャンプ場にて
3時間前にしまったばかりのテントをもう一回設営。
明日はとうとう下山だし、朝も早くないので、の~んびりと夕食の支度をする。
この日の夕食はこの山行始まって以来初めてのレトルトだった。
うまい!それにそれに、“びっくり”が待ち受けていた。
な、なんと、8日間私たちをひぱっていってくれたリーダーのKouさんが、
ザックから缶ジュースを取り出して私たちにくれたのです。
その缶にはたくさんの傷が…。
そうじゃなくても、重い重い荷物の中に8日間。
Nobu兄さんも私も大感動でした。
食事の準備
鍋も拭いてね
そんなこんなで、テント生活最後のこの日の夜は、
いつもより遅くまで語り合い更けていきました。
朝:ちらし寿司・味噌汁 / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:レトルト中華丼・中華スープ
【9日目】に続く