ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

【8日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-29 01:08:36 | 北アルプスの山
2003年8月2日

剱沢キャンプ場 === 剱岳 === 剱沢キャンプ場 === 雷鳥沢キャンプ場

3時30分起床。

剱岳の場合、ルートの混雑状況によっては、
往復するだけでかなり時間がかかってしまう時もあるらしく早めの出発。

4時20分。

ワンデリングなのでテント撤収など面倒な作業がない。
必要最低限の装備や食糧を持って出発だ。

まずは剣山荘に向かう。
キャンプ場からは少し下ってから登り返すかたちになる。
ちょっと道がわかりにくかったがほどなく剣山荘へ。

トイレ休憩。

どうも朝から私のお腹の調子がおもわしくない。
正露丸もちゃんと飲んだのに一向に効いてくれず。

この時から、剱岳から戻ってくるまでずっと、
腹痛に悩まされることになってしまった私なのでした。


幻想、鹿島槍ヶ岳

さて、剱岳へ登るには、その前衛である、
一服剱(2618㍍)と前剱(2813㍍)を越えていかなければならない。

剣山荘を出発すると、30分もかからないで一服剱に到着。
後立山連峰がとってもきれい。上の写真は鹿島槍ヶ岳。

美しかった。


目指せ剱へ

一服剱を過ぎるといったん武蔵のコルへ下る。
目指す剱岳はまったく見えない。
前剱がド~ンと剱岳の前に立ちはだかっているからだ。

前剱もふつうにでかい。剱岳かと思うくらいだ。
ここからはクサリ場なども現れてくる。
前剱への上りはけっこう急だ。
前剱のピークに出ると、剱がもっとでかい!
ここからはそれなりに危険な箇所が続き身を引き締めての登山となる。


見上げると雲もきれいで


カニのたて這い

平蔵のコル付近に到着すると、そこは有名なカニのたて這いだ。
間隔をとってひとりひとり岩場に取り付いていくので少し待った。
15分ぐらいだったろうか。いい小休止になった。

そんなカニのたて這いをKouさんが登っているのが上の写真。
ご覧の通りけっこうな傾斜。Kouさん、ふつうにびびってたみたい(笑)

そして…

午前8時22分。剱岳(2999㍍)登頂成功!!
天気も最高!景色も最高!


剱岳山頂にて記念撮影

この時ばかりはお腹の痛みもしばし忘れて喜びを噛み締めていました。
本当に本当に嬉しかったです。

この山行が目指した剱岳にしっかりと立てたんだもん。
8日間、準備期間を入れればそれ以上に頑張ってきたんだもん。

本当にうれしかったー。

山頂では写真を撮ったり、タバコを吸ったり、
嗜物を食べたりして50分ほど滞在してました。


剱の男


とうとう剣に


剣で一服


剱岳山頂より小窓の頭方面を望む

9時10分下山開始。下りも慎重に下っていく。
往路はたて這いで、復路はよこ這い。

カニのよこ這いの方が緊張したな。
足元が見にくくてちょっと怖かった。

前にいた親子パーティーのお父さんが、
子供を抱きかかえたままよこ這いを難なく通過していったのにはぶったまげた。

よこ這いを過ぎるとハシゴが現れ、ここを降りると念願のトイレがあった。
しか~し、ぼろっちいトイレで入る気すらしない。下るのみ。

剣山荘に戻り、早々とトイレを借りて、ここにて昼食。
そして、テントが張ってある剱沢キャンプ場へ。

13時到着。

休憩や昼食、山頂での時間も含めれば9時間近く往復にかかった。
今日の予定は雷鳥沢までなのでのんびりとテントを撤収する。
3人とも一気に明るくなってた気がした。

それもそのはず。ゴールは間近。

テントを撤収したあとも、1時間ぐらい休んでいた。

14時。ようやく出発。

剱御前小舎までは上りだ。
Nobu兄を先頭にいいペースで登っていった。
すごいハイペースだった。

剱御前小舎からは雷鳥坂を一気に下る。
ここもいいペースだった。
下部の雪渓では、3人で競争した。
おもしろかった。
みんな今まで以上に元気だった(笑)


雷鳥沢より立山

16時35分、雷鳥沢キャンプ場到着。
広い、広すぎるキャンプ場である。
登山者はもとよりファミリーキャンプもたくさん。
剱沢にもまして賑やかだ。

眺めれば昨日歩いた立山の稜線が遥か上に見え、
まだ多く残る雪渓では夏スキーを楽しんでる人もいた。


雷鳥沢キャンプ場にて

3時間前にしまったばかりのテントをもう一回設営。
明日はとうとう下山だし、朝も早くないので、の~んびりと夕食の支度をする。

この日の夕食はこの山行始まって以来初めてのレトルトだった。
うまい!それにそれに、“びっくり”が待ち受けていた。

な、なんと、8日間私たちをひぱっていってくれたリーダーのKouさんが、
ザックから缶ジュースを取り出して私たちにくれたのです。

その缶にはたくさんの傷が…。

そうじゃなくても、重い重い荷物の中に8日間。
Nobu兄さんも私も大感動でした。


食事の準備


鍋も拭いてね

そんなこんなで、テント生活最後のこの日の夜は、
いつもより遅くまで語り合い更けていきました。


朝:ちらし寿司・味噌汁 / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:レトルト中華丼・中華スープ


【9日目】に続く

【7日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-25 23:26:37 | 北アルプスの山
2003年8月1日

五色ヶ原キャンプ場 === ザラ峠 === 一ノ越山荘 === 雄山 === 剱沢キャンプ場

この長い長い縦走も残すところあと3日になった。
今日から終盤戦に突入だ。

この山行が最終的に目指すところは剱岳。

ザラ峠の登下降を断念したからといって剱岳に登頂できれば、
この山行のいちおうの目標は達成される。はず…

山行が始まってから一週間。
食糧や燃料も減り、荷物もだいぶ軽くなった。
それに、気持ちもだいぶ軽くなった。

そんなこの日は2時30分に起床。
ザラ峠の登下降を断念したため、予定を繰り上げ、
今日は剱沢キャンプ場までの行動ということになる。

五色ヶ原から剱沢キャンプ場まではけっこう遠い。
なので、いつもより少し早めの起床だ。

出発は4時30分。

キャンプ場から40分ぐらい歩くと昨日偵察に訪れたザラ峠に到着。
しばし、休憩することにする。


さらばザラ峠

ザラ峠を見つめるKouさん。
とても悔しそうだった。
そんな写真が上の写真。

ここで15分ほど“お別れザラ峠休憩”をして、ふたたび出発。
獅子岳(2741㍍)の上りにかかる。
ザラ峠の手前から見る獅子岳は嫌になるほどでっかい。
ザラ峠の標高が2348㍍なので約400㍍のアップである。


獅子岳へ400㍍アップ

写真ではわかりにくいけど、ギザギザにルートを登ってく。

獅子岳の上りの途中で太陽も高くなり、
昨日泊まった五色ヶ原や雨のなか歩いた薬師岳、
遠くは槍ヶ岳から穂高連峰まできれいに見渡せた。

それに、富山県側に広がっていた雲海も見事だった。


五色ヶ原


薬師岳


遠く槍ヶ岳と穂高岳


富山県側の雲海

獅子岳の上りではいったい何回ぐらい休んだであろうか?!
とにかく、休み休みゆっくりゆっくりと登っていった。
途中、地図上で危険と書かれていたハシゴ部分もたいしたことはなく、
順調に順調に高度を稼いでいった。

獅子岳の次に現れる鬼岳(2750㍍)はその山腹をトラーバース。
この時期だと眩しいほどの雪がまだ豊富に残ってた。


龍王岳(2872㍍)


縦走路から雄山方面を望む

そして、鬼岳の次に現れるのが龍王岳(2872㍍)。
ここも山頂は巻いてしまうが鬼岳と龍王岳のコルからの上りはなかなかの急坂。
そこを登りきると左手に富山大学立山研究所が建っている平らな台地へ。

ここで大休止。


Kouさん





Nobu兄

目指す剱岳も姿を現し、雲に見え隠れしてました。
考えてみれば、剱岳を肉眼ではっきりと見たのはこの場所が初めてだった。

かっこよかったー。

それにそれに、ここに着いて感じたこと。
それは、下界のにおいがしたこと。

今までの登山道と違って、ここまで来るとハイカーさんもたくさん。
一週間も山にいると、匂いというものにとても敏感になるか、
すれ違うハイカーさんたちの匂いに鼻が反応。

そんなとき、「あー、今回も無事に帰ってきたんだなー」って、
まだ剱岳が残っているにも関わらず思っていた私なのでした。

そんなことを思いながら一ノ越山荘へ。

下に見えるのは、室堂、コンクリートの道路、バス、大勢のハイカーさん。
室堂から登ってくる子供たちが私たちに「ヤッホー」と声をかけてくる。

正直、一気に緊張がほどけて力が抜けてしまった。
一ノ越山荘は雄山を目指すハイカーさんばかり。
いきなりそんな中に入り込んでしまったんですもの。。。

でも、少しホッとしたな。
ここは携帯の電波もしっかりあって一週間ぶりに電話やMailも。

ちなみに、一ノ越山荘には10時15分到着。
ほぼコースタイム通りでした。


空がきれいで

ここにて昼食。カンカンに日が照りつけるなかラーメンをつくる。
天然の日焼けサロン。3人とも違う味だからちょっと面倒くさい。

ここでは1時間近くゆっくりしてた。
11時10分やっと立ち上がって出発。

次に越える山は目の前に聳える雄山(2991.6㍍)。
一ノ越山荘からは約300㍍のアップだ。
今日はアップダウンが激しい…。

雄山を目指すハイカーさん達のスピードにあわせてゆっくり登ってく。
すごい人。人だらけ。危ないので下手に抜くこともできず。

雄山は室堂までバスで入れ、手頃に登れる3000㍍峰(雄山神社は3003㍍)。
ちなみに室堂からは歩いて2時間ほどでホントお手頃。

11時47分雄山到着。雄山神社まで登るにはお金をとられるらしく断念。
500円だったかな?!お金を払ってまで登ろうとは思わない。

トイレに行くなど7分ほど休ませてもらって雄山をあとに。
ここからは高低差もそれほどない稜線歩き。

ほどなくして大汝山(3015㍍)に到着。
立山のなかではこの山が一番高い。
でも、特に魅力的な山頂ではなかったな…。
この頃からガスも出始めていて何も見えなかったし、
写真を一枚とってすぐに出発。

そして、また少し歩くとすぐに立山三山最後の一峰、
富士ノ折立(2999㍍)付近に到着。
ここは確か山頂には登れなかったような…。
私たちが山頂には登らず通り過ぎてしまっただけかも。
縦走路が山頂を巻いていることだけは確かです。

富士ノ折立からは右に内蔵助カールを眺めながらいったん下って真砂岳(2861㍍)へ。
ここも山頂は巻いてしまって前進。

山頂へのルートもきちんとありますが、
私たちは楽なほう楽なほうへとルートをとってトラバース。

もちろん別山(2874㍍)もトラバース。
3人ともまったくもってピークを踏んでやろうとは思わない…。

別山を巻き終わると、とうとう今日の目的地である剱沢キャンプ場が遥か下に。
は、ちょっと大げさだけどけっこう下に見えてきた。


ガス間の剱岳

ガスの間から見えた剱岳も一段と大きくてかっこいい。
けっこう急な坂をゆっくり下って剱沢キャンプ場へ。16時15分到着。

五色ヶ原から約12時間。

それなりに歩いたわりにそこまで疲れを感じませんでした。
立山の山域に入ってからは道も一段と歩きやすかったし、
精神的にも楽になって余裕が生まれのかもしれません。

剱沢キャンプ場は広々としていてテントもたくさん。賑わっていました。
私たちが着いたときにはテントを張るスペースもほとんどなくて。
端っこの方のサイトを整地してテント設営。

この日の夕飯はドライカレー。初めての試み。でも、大成功!
とってもおいしくて3人とも大満足でした。

水もどし餅に引き続いて即採用。
食糧の即戦力になることは間違いない。
これはつかえます!うまいです!
玉ねぎとサラミ、ガーリックバターがポイントかな。

さぁー、明日は剱。
今山行最後のピーク。
てなわけで就寝。


朝:五目御飯・味噌汁 / 昼:ラーメン / 夜:ドライカレー


【8日目】に続く

【6日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-24 21:47:24 | 北アルプスの山
2003年7月31日

スゴ乗越キャンプ場 === 越中沢岳 === 五色ヶ原ヒュッテ === ザラ峠偵察 === 五色ヶ原キャンプ場

3時起床。今日はスゴノ頭と越中沢岳越えである。
昨日の越中沢岳と今朝の越中沢岳。
当たり前ながら小さくなんかなってない。

越えるしか道はないんだから諦めろと自分に言い聞かせて今日も出発。
5時ちょうどだ。今日は朝からいい天気。

でも、下界の方は雲に覆われているようで午前中は
ずっと目下に雲海が広がっていた。


雲海と空

出発してちっちゃなピークを一つか二つ登って下るとスゴ乗越に到着。
ここは雷の名所だとか???そんなことが太郎平小屋付近の
看板みたいなやつに書かれていたような気がする。嘘か真か存ぜぬ。

そして、ここからとうとう始まってしまうのだ。魔の上りが。
まず最初に現る敵はスゴノ頭(2431㍍)。
そのピークは巻いてしまうので踏まないものの、
限りなく頂上近くまで登らなければならない。

200㍍以上のアップである。とろとろと一歩一歩登る。

上まで登るのに2回は休んだであろうか。そして今度は一気に下る。
どこへ下るかって…スゴノ頭と越中沢岳への鞍部へですよ…。

そしてまた、延々と延々と延々と上りが続く。
越中沢岳(2591.4㍍)の上りだ。
もう、ほ~んとに疲れた。そりゃ覚悟はしてた。

でも、想像してたその通り普通に苦しめられたので普通に疲れました。
とにかく長かった。けっこう急坂で、危ないなと思うところも何箇所かあったし。

けっきょく越中沢岳に着いたのは9時46分。
出発してから4時間45分以上かけてやっと到着したのである。
コースタイムより遥かに遅い。


ハイ松に栄養を。っておいっ!(笑)

そういえば、越中沢岳の上りでNobu兄が笠を見つけた。
誰かが落したか捨てたかしたのだろう。
せっかくだからとかぶっていくことに。

越中沢岳の山頂で早めの昼食。水もどし餅というのを初めて食べた。
これはなかなかおいしくて使えるって思った。

今回はきな粉としょう油。

危急時の非常食としてもともと売られているもので少しお高い。
でも軽すぎるっていうぐらい軽い。

ついでにKouさんがナイフで指を切ってしまった。
サラミと指を間違えたらしい…。っていうのは冗談(笑)
だけど、Kouさんはマジで落ち込んでる模様。
確かに痛そうは痛そうだったが。まぁ、大丈夫なお怪我。


越中沢岳山頂にて

10時55分。越中沢岳を出発。
越中沢岳の山頂からは今日の目的地である
五色ヶ原がもう見えていたので気分は楽に。

でも、アップダウンはそれなりにあった。

まずは越中沢乗越(2356㍍)まで下って今度は鳶山(2616㍍)の上り。
お昼を食べてパワーが出たのか午前中とは打って変わっていいペースで歩く。
鳶山の上りはけっこう長く感じたけど、これを越えたら五色ヶ原はもう目の前。
13時30分には五色ヶ原山荘に到着した。


越中沢岳より薬師岳

ところで、明日はザラ峠を下って立山新湯の温泉に浸かってピストンする日。
そのザラ峠の登下降については計画の段階で特に注意深く調べてはいたものの、
なんせ廃道になっているうえ、立山新湯なんかに浸かる
変わり者はほとんどいないらしく、情報がとても乏しかった。

そんなわけで、まずは小屋のご主人にお話しを伺ってから、
実際ザラ峠はどんな感じなのか偵察しに行くことに。
そのうえで、明日の予定は決めることに。

五色ヶ原山荘のご主人によれば、ザラ峠を下る人は近年ほとんどいないとのこと。
ご主人自身も2年前(2003年の段階)に下ったきりだとか。
以前に新湯を目指して下りていった登山者はそれなりの技術・経験が確かだったとも。
とにかく普通の登山者はまずあそこを下りたりはしないとのこと。

そんなアドバイスを頂いて、実際に行ってみた。
ヒュッテからは30分ぐらいで着く。
五色ヶ原の平らな大地とは対照的に立山カルデラ側は断崖絶壁。

ザラ峠は沢状になっているため周りと比べれば傾斜も多少緩やかなものの、
その名の通りザッラザラ。
石の中に足を踏み入れて下ろうものならまさに石との追いかけっこだ。

ここを下って、また登るなんて…。
100㍍ぐらい下ったところで3人で話し合う。

『今回はやめておこう』

これで3人とも一致した。意義はなし。
この計画を立てたKouさんは悔しそうだったけど、しょうがない。
私たちが想像していた以上に悪路であった。
もう少し技術を磨いてまた挑戦しよう!と3人ともに胸に誓う。

山荘に戻って、ご主人にその旨を告げ、キャンプ場へ。
16時30分になっていた。これで明日はそのまま前進することに。
5日目に使った予備日は消滅し日程はもとに戻った。
ただ、ザラ峠登下降の夢は儚く散ったのだった。

無念。

パスタを食べ、就寝。


朝:お茶漬け・たくわん / 昼:行動食(水もどし餅etc.) / 夜:パスタ・わかめスープ


【7日目】に続く

【5日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-22 21:44:22 | 北アルプスの山
2003年7月30日

薬師峠キャンプ場 === 薬師岳山荘 === 薬師岳 === スゴ乗越キャンプ場


スゴ乗越小屋前にて

上の写真を見て。どうしていきなりスゴ乗越小屋前での写真なの?
って思われる方がほとんどかもしれません。。。

いや、本当なら薬師岳とかスゴ乗越小屋までの行動写真を載せたかった。
が、しかし、無理だった。というより、写真自体がないっ。
1枚も撮れなかったんのです…

この日、薬師岳山域を通過していたときの雨といったら本当に酷かった。
写真なんて撮れる状況じゃなかった。
だからこの日の写真は終着地での写真ばかり。

というわけで、文字ばかりの5日目の行動記録をどうぞ。

7月30日、5日目。計画では五色ヶ原まで踏破することになっていた。
2日目と同じくらい長く辛い一日になるはずだった。

しかし、幸か不幸か夜半過ぎから風雨が強まり、
テントは激しく揺れ雨も容赦なくテントをたたく。

起床を予定していた夜中の1時45分。
みんないったん起きて、緊急の会議開催。

と言っても、眠くてほとんど何を話したのか覚えていないのだが、
この会議で決まったことは、以下2点。

①この天気では3時出発のヘッドランプ行動は危険と判断し、
今日は予備日を使ってスゴ乗越小屋までにしようということ。

②もう少しテントで待機、ということ。

眠かったし、五色ヶ原までなんて正直歩きたくなかったし、、
天気の神様に感謝???(笑)  とにかくまた寝た。

3時30分ふたたび起床。しかし、依然として雨風ともにとても強い状態。
テントにも浸水の被害が。Kouさん側が水浸し。

朝ごはんのウィンナーサンドを食べながら風雨が弱くなるのを待つ。
そして5時40分。少し風雨が弱まったのを見計らって出発。
この山行始まって以来初めての本格的な雨の中での行動。雨は嫌だ!!!

いきなり沢に沿った樹林帯の上り。沢の水と雨の水のコラボレーション。最悪だ。
ただただ濡れる。うんざりする。そこを登りきると、平らな薬師平に出る。
ここにて最初の一本。雨の中いろんな花々が咲いていた。

薬師平を過ぎるとざれた上りになる。なぜかまた風雨が強まってきた。
そしてなぜかKouさんがペースをあげるように指示してくる。

なぜよ?なぜよ?

とNobu兄も私も疑問に思う。
あとで聞くと、ただ早く薬師岳山荘に着いてさっき脱いだ
雨具を着たかっただけらしい。まったく。。。

7時15分、薬師岳山荘に到着。
リーダー様にせかされたかいあっていいペース(笑)
小屋の中に少し入れてもらって休憩する。

置いてあったノートに足跡を記す。
なんて書いたっけな?覚えてないや。

7時30分ふたたび出発。雨と風はどんどん強くなっている様子。
寒いし。しかも、なんか顔が痛い。
そうじゃなくても雨と風で十分痛かったのに更なる衝撃。

なんだよ?霙だよ。って霙?!

今、何月だと思ってんだ!と言いたくなるが、山のうえは下界とは違う。
夏でも天候によっては簡単に10℃を下回ってしまう。
雪までとはいかないまでも霙ぐらいにならすぐ変身してしまう。
とは言ってもけっこう珍しいのでは?この日、この時間帯は本当に寒かった。
そんな天候のなか薬師岳山頂目指して道をジグザグに登っていく。
あたり前ながら辺りはガスで真っ白。

と、しばらくするとなんだかもうこれ以上登らなくてもよさそうな感じになる。
おっ、頂上か?って、そんなに薬師岳くんは甘くない。東南稜分岐に到着。
いつか愛知大学パーティーが迷い込んでしまった東南稜だ。ここにて小休止。

まぁ実際このときは、ここが東南稜との分岐だなんてわからなかったし、
まして、愛知大学の遭難のことなんて思い出している余裕すらなかったのだが。

もうただただ寒く、そこにあった小屋の跡らしき壁に身を寄せて休む。
そしたら一緒に休んでいた人が板チョコレートを分けてくれた。
涙が出るほど本当においしかった。ありがとうございました。

そこから最後のひと踏ん張り。そして8時35分、薬師岳(2926㍍)登頂に成功。
本当なら360度の展望が楽しめたのだろうがこの天気だ。なーんにも見えない。
長居したってただ寒いだけなので10分ほどで薬師岳をあとにする。

次なるピークは北薬師岳(2900㍍)だ。

本当なら右手に立派な金作谷のカールを眺めながらの稜線歩きになるはずが…。
しつこいけどホント久しぶりのHardな天気だった。雨は強いし風は強いし寒いし。
しかも、北薬師岳までの稜線は以外に痩せていて3人で声を掛け合いながら歩いたほどだ。

時間は記録してないけれど無事に北薬師岳(2900㍍)のピークも踏む。
すれ違ったパーティーの写真を撮ってあげてここも早々出発。

ここからスゴ乗越小屋まではずっと下り。600㍍を一気に下る。
それでも特に注意するような危険箇所もなく、
途中何度か小休止を入れながらたんたんと下っていく。

間山(2585.2㍍)の手前あたりまで来たときには
雨も風も峠を越えたようで収束に向かいつつあった。

ただ、3人の中で一番の寒がりのNobu兄はまだ寒がっていた(笑)

スゴ乗越小屋の30分ぐらい手前まで来ると
雨も完全に止んだので昼食をとった。

フランスパンにサラミにジャムにetc...
今回の山行は全行程を通してサラミを多用した。
コンロで少しあぶってから食べるとジューシーでうまい。
3人ともに大好きな一品である。


キャンプ地私有地化

13時32分スゴ乗越小屋に到着。まぁ、無難なペースで歩いてこられたか。
ここに到着したときは天気も完璧に回復傾向にあり、
雲が切れた時には赤牛岳や水晶岳も眺めることができた。

そんな中で自分でも「よく歩いてきたなー」ってしみじみ思ってしまったのが
真正面のずーと先にぽつんと少し尖がった烏帽子岳を見て取れたときだった。

この山行があそこからスタートしたと思うと、
ちょっとどころじゃなく信じられなかった…。
俺たちってバカなんだなって思った。(笑)

小屋でテントの申し込みをしてテン場へ。
テントを設営してから、びしょびしょになってしまった
3人の全装備をテントサイトいっぱいに広げて乾かした。

まだ時間が早かったこともあってか気兼ねなく有効利用させてもらった。
上の写真がその光景。


戦いのあとのキャンプ地にて

15時を過ぎると天気も完璧に回復し、
きれいな夕焼けを見ることができた。

音楽聴きながら3人で写真を撮ったり、
山を眺めたりして楽しいひと時を過ごしました。


お疲れのいっぷく





嵐去りしのちの雲


逆光のふたり


嵐去りしのちの雲2


夕焼けのひと時


夕焼けのひと時2


夕焼けのひと時3


高い高い越中沢岳

と…楽しいひと時に水を差したのが上の写真。
それはテン場から見たスゴの頭(右)と越中沢岳(左)の写真。

雲が切れてあの山々が目の前に見えたとき、
「なんだあの高くて重そうな山は?」と、
Kouさんと地図を広げて確認。

「まさか…俺たち明日登るのあれ?」
「いや~、ちょっと高すぎないか?」
「でも針ノ木はあんな近くないし…」
「そうだよな…じゃあ、やっぱりあれがスゴの頭であれが越中沢なのか?」
「でも…やっぱ高すぎない?」

とかなんとか二人でぶつぶつ話す。
そう、断固として二人ともあの山が越中沢岳とは思いたくなかった。

が、近くで同じように山を眺めていたおじさんが、
「お~い、越中沢もよく見えるぞー」とかなんとか言いだした。

「はぁ~、マジかよ」って思うのみ。

この事実を中屋さんにも伝えみんなでうんざり。

あんまり標高は高くないはずなのに、
このテン場から見えるスゴの頭と越中沢岳は本当にでかかった。
道は一本のみ。逃げることはできない。

薬師岳に越中沢岳にと巨大な要塞に囲まれたスゴ乗越。
どっちから訪れたとしてもその通過には
相当苦しめられる場所であることは確か。


夕日に染まる雲海

そういえば16時の天気予報から天気図をとったところ、
私たちが薬師岳山域を歩いていた時間帯は、
ちょうど低気圧と前線が私たちの真上を通過していたようだった。

どうりで酷い天気だったわけだ。

3人で楽しいひと時を過ごして、
夕食を作って食べて、
この日も無事に終わって就寝。

明日はとうとう立山山域に突入だ。


朝:ウィンナーサンド / 昼:フランスパン・サラミetc... / 夜:山菜うどん


【6日目】に続く

【4日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-19 00:43:57 | 北アルプスの山
2003年7月29日

雲ノ平キャンプ地 === 薬師沢小屋 === 太郎平小屋 === 薬師峠キャンプ場

3時起床。相変わらず朝は早い。そして、眠い。4日目だ。
いよいよ今山行も中盤戦に突入だ!次に目指すは薬師岳。

今日は雲ノ平と薬師岳とを隔てる黒部の深い峡谷を横切って薬師峠までの行程。
下って、また登るという嫌なパターンである。

4時45分、2日間お世話になった雲ノ平キャンプ地を出発。
天気は下り坂のようす。あたりはガスで覆われ、
朝のうちは時より小雨もぱらついた。

雲ノ平のキャンプ地から約2時間は雲ノ平の平らな木道歩きだ。
とっても快適。歩きやすいったらありゃしない!
天気がよければもっと最高な木道歩きを楽しめたのだろうけれど。。

しか~し!楽あれば苦あり。
とはこういうものか、地獄はこの木道の末端から始まった。

木道が消えたと思うと、今度は一気に急坂に。

まったく…。平らな木道なんてどうでもいいから、
少しずつ下っていけばいいものを自然はそうは甘くない。

ここから薬師沢小屋へ一気に下る。


薬師沢出合の吊り橋にて

この坂がまぁなんとも滑りやすい下り坂なのだ。
枕よりもでかい岩がルートを埋め尽くしていて、
そのどれもが湿っていたりしてツルッツル滑る。

3人ともどもこれにはさすがにまいった。
ひとり一回以上はコケタ気がする…。

あとになって聞かされた話だが、
この急坂でKouさんはあるものを感じたらしい。
そんなKouさんの文を途中からだが引用てみよう。

「・・・僕はその下り坂で、初めて山に抱かれていると思った。
一つ一つの岩が大きくて岩から岩へ降りていくのがやっとだった。
しかも日が当たらないところで岩にはふか緑の苔が生えていた。
滑りやすい足元に四苦八苦しながらあるとき、ふと足元から目を移した。
ずーと下のほう今見える森の奥までを見てみた。
まだまだ続く黒と茶色とふか緑の世界に吸い込まれる感じ。
木々の一本一本、苔のひとつ一つがなんとなく生きていて、
生きている世界の中で自分も生きているという感じ。
大きな何かの中でこちょこちょ動いている自分というのをなんとなく感じた。
大きな何かって、世界とか地球とか、山とか大地とか
僕の持っている言葉には表せない何かを感じた。
孫悟空がいくらがんばっても三蔵法師の手の上にいたときのような感じ。
確かにあの時僕は、生かしてもらっていた。今もだけど。」

と、こんなことまで感じさせてくれる急坂。


吊り橋より奥ノ廊下

9時30分薬師沢小屋に到着。ここにて大休止&ランチタイム!
登山客以外にも小屋の周りでは岩魚を狙う釣り人なんかもけっこういる。

ここって国立公園ですよね?はたして釣りなんてしていいのだろうか?


薬師沢小屋前にて昼ご飯

10時35分再び出発。ここからはまた木道が復活だ。
もちろんずっと木道っていうわけじゃなくて現れては消え消えては現れる感じ。
歩きやすい。急な上りもほとんどない。
3人でいろんな話しをしながらのんびり歩いた。

途中、地図上にトリカブトって書いてあったから探してみたけど、
どれがトリカブトなんだか全然わからなかった。


カベッケヶ原途中で小休止

疲れたことは疲れたけどスムーズに太郎平小屋に到着。12時28分。
そこから15分ほど歩いて今日のキャンプ地、薬師峠キャンプ場へ。

13時着。まだまだ時間は早いのでのんびりと過ごす。
なんとか天気は持ちこたえてくれていた。

夕方、外で夕飯を作って、食べて、就寝!
ちなみにガーリックバターたっぷりのカレー。
不思議な味のカレーになった。でも、おいしかった。


朝:卵雑炊・鮭フレーク / 昼:とんこつラーメン / 夜:きのこカレー


【5日目】に続く

【3日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-16 21:29:59 | 北アルプスの山
2003年7月28日

雲ノ平キャンプ地 === 高天原山荘 === 高天原温泉
=== 高天原山荘 === 雲ノ平キャンプ地

3日目。今日は温泉に入りに行った。
これは決して思い付きなんかじゃなくてちゃんと計画通り。

この山行計画には、イベント的なもうひとつの目的として、
“温泉”というコンセプトが最初から盛り込まれていたのだ。

ちなみに私たちが今回の山行中で入浴を目指した温泉というのは、
この3日目の高天原温泉と7日目に計画していたザラ峠の下にある立山新湯。

今日は『日本一遠い温泉』と言われている高天原温泉
“露天風呂からまつの湯”とやらにLet's 入浴。

3時30分起床。昨日は15時間近い行動。
疲れが残っていないわけがない。
こんなに早く起きたいわけがない。

この日の私の日記を読み返してみると、最初の出だしには、
「行きたくなかった。でも、行って良かった!」と書いてある。

そのまんま解釈してもらっていいのだが、とにかくこの日の朝は、
「温泉なんかどうでもいい!なんでいちいち500㍍も下って温泉入って
また登り返さなきゃいけないんだよ!俺は寝てたい!停滞だ停滞!」
って何度心のなかでリーダーに叫んだことか。

まぁ、そんな思いは届くはずもなく朝ごはんの中華雑炊を食べて5時に出発。
今日はいわゆるワンデリングだから必要最低限のものをサブザックに。
すこぶる軽くて、昨日までとは天と地の差だ。


雲ノ平にて

日本最後の秘境といわれている雲ノ平を
木道に沿ってまずは雲ノ平山荘まで歩く。

雲ノ平は前からずっと行きたいと思っていた場所。
“雲ノ平”ということだけあってなるほど平だった。

険しい北アルプスの峰々に囲まれたなかでの特異な
この大地はやはり秘境と言っても過言ではないかもしれない。

でも、そこまで感動するほどの場所でもなかったかな…。

ゆっくり雲ノ平のすべてを歩いてみたわけではなかったけど、
「あぁ、こんなもんか」っていうのが今も記憶に残る印象。

ゴミがいろんなところに捨ててあったのも、
雲ノ平の神秘性を失わせてしまったかなと思う。
キャンプ地周辺なんかひどいものだった。

秘境が秘境じゃなくなってしまう時もそう遠くないかもしれない。


高天原峠へ向かう2439㍍地点

キャンプ地から平らな木道を30分ぐらい歩いて雲ノ平山荘に到着。
しらばっくれようと思っていたキャンプ代2日分をちゃんと支払う。

それにKouさんの靴のソールが剥がれてきたので
アロンアルファ?!を借りて応急処置を施した。

山行前に某山の店で張り替えたばかりというソールが
早くも剥がれてきたのでKouさんはちょっとお怒り。

さて、山荘前の分岐を高天原へ向かう。天気もまぁまぁだ。
こちらの道は木道ではなくゴツゴツした大きな岩だらけの道。

2439㍍付近を過ぎると本格的な樹林帯に突入し急な下り坂になる。
すれ違ったり追い越したりした人もほとんどなくとっても静かだ。

ただ、蚊が異常に多い。

これにはまいった。
小休止で腰を下ろそうものなら、
どこからともなく「ブ~ン」。



休めたもんじゃない。
ただただ下る。


高天原より雲ノ平

高天原峠の分岐を右に折れてまた少し下っていくと、
だんだん道も穏やかになっていく。

丸太橋を渡ると、道もほとんど平らだ。

高天原である。

湿地帯の水の流れや咲き誇る花々がとてもきれいだった。

正直なところ、雲ノ平よりよっぽど美しく、
神秘的で秘境にふさわしいと私は思った。
人が少ないというのもまた良い。

目の前には薬師岳、振り返ればさっきまでいた雲ノ平が眺められる。
上の写真を見ていただければわかる通り、雲ノ平は本当に平なのだ。

高天原の美しさは久々になんだか私にヒットした。
来て良かったなぁと心から思う。

今度はゆっくりここを目的に来るのもいいかも。

8時5分高天原山荘到着。
雲ノ平から3時間。
ほぼコースタイム通りだ。

と、山荘もなんだか趣がたっぷりで、
ランプの宿とも言われているそうだ。
いつか泊まってみたいな。

小屋の前のテーブルで大休止。
太陽がとても暖かくて、気持ちが良い。
だんだん眠たくなっていく。


高天原温泉

8時45分高天原温泉に向けて出発。
ほどなく到着。山荘からは15分ぐらい。

日本一遠いその温泉は水晶岳の稜線から下ってる。
その名も「温泉沢」の右岸にあった。

お風呂は女性専用風呂と女性専用露天風呂と混浴露天風呂の3つ。
もちろん、私たち男どもは混浴露天風呂しか入れません。


たわしで○○○をこすられる

お湯は硫黄の匂いがする軽めの白濁湯。
2つの蛇口(ホース)から熱めとヌルメのお湯が。
とても気持ちのいいお湯だった。

これぞ露天風呂、って感じだ。

こんな自然に囲まれたお風呂に入ったのは生まれて初めて。
3日間の汗と疲れをいっぺんに流しました。
日本の温泉巡りもまたおもしろいかもしれないなって少し思う。

お風呂からあがったら河原で昼食。
らーめんをつくって食べた。

うまいっ。

そのあとものんびり休んで10時55分出発。
雲ノ平から降りてきた道をただ戻るのみ。

500㍍UPだ。


帰り道2439㍍付近で

温泉に入ったからか?
3人の足取りはとても軽い。

すごい良いペースで登り返していく。

3日目にしてようやく本格的に体が山に慣れてきた。
途中の高天原峠の分岐には2時間かかるところを55分で到着。
とてつもなくスピーディーだった。

それからも、どんどんハイペースで登っていく。
けっこうな急登のはずなのだが不思議なほどそ疲れない自分がいた。
おそらくKouさんもNobu兄もそうだったんだと思う。

そのまま一気に樹林帯を抜ける。


薬師岳

樹林帯を抜けてからは、蚊の襲来にあうこともないし、
テントがある雲ノ平も目と鼻の先なので、
景色を眺めながらゆっくりのんびり休み休み登っていく。

薬師岳や昨日登った水晶岳が本当にきれいに見えた。
2576㍍地点ではお昼寝休憩と称して30分ぐらいゴロゴロしたりもした。

そんな時間を過ごしたとき、山ってやっぱ最高だ、っていっつも思う。
やっぱり山はやめられない。

15時5分雲ノ平キャンプ地帰還。
まだまだ時間が早いためのんびりと各々自由に過ごす。

ちなみにこの日の夕食は冷やし中華だった。
ちょっとカニかまぼこが腐りかけていたけれど…。
けっこうおいしかった。

3日目も無事に終わり就寝。


朝:中華雑炊 / 昼:焼豚ラーメン / 夜:冷やし中華・卵スープ


【4日目】に続く

【2日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-09 23:27:36 | 北アルプスの山
2003年7月27日

烏帽子小屋 === 三ッ岳山頂 === 野口五郎岳山頂 ===
水晶小屋 === 水晶岳山頂 === 水晶小屋 === 雲ノ平キャンプ地

午前2時。誰かの時計のアラームが鳴り響く。
Nobu兄のだっただろうか。起床。

眠い…。眠すぎる…。

昨夜あんまり寝付けなかっただけのことはあった。
いや、すんなり寝れたとしてもこんな朝とも夜とも
わからん時間に起きれてたまるか。って感じだが、、とにかく起床。

今日の行程は長いのだ。だから、2時起床。
結論から言ってしまうと、この日の行程は本当にクソ長かった。
今、思い出すと、この山行のなかで一番きつかった一日だったと言えるかもしれない。
前日のブナ立尾根よりもましてうんざりした一日だった…

今日のような行程の長い日の朝は簡単に食べれるウィンナーサンド。
個人的にあんまり好きじゃないのだけれど、こんな日はしかたない。
そして出発。午前3時30分。


三ッ岳より御来光

あたり前ながら、真っ暗。ヘッドランプ行動だ。
でも、月明かりに照らされた夜空が本当にきれいだった。
絶対に下界では見れない月だった。月だけじゃない。
本物のプラネタリウムだ。天の川も美しかった。

と、ここまでは早く起きたかいがあったってもんだ。
だったのだけれど、行動開始直後の三ッ岳への上りは寝起きの体にマジで応えた。
3人とも普通にへばった。三ッ岳へは烏帽子キャンプ場周辺から約300㍍のUPである。
寝起き一番の300㍍UPはキツイ。

4時45分三ッ岳山頂(2844.6㍍)付近到着(標識はあったが確か三角点上は通過しない)。
ここにてご来光を拝む。きれいだった…。


縦走路より槍ヶ岳を望む


野口五郎岳山頂にて

野口五郎小屋から野口五郎岳(2924.3㍍)はすぐだ。
15分から20分といったところ。山頂はだだっ広い。
2900㍍も標高があるようには思えない山頂だ。

三ッ岳も入れれば今山行3つ目のピーク。
ザックを背負ったまま交互に写真を撮って早々と先を急ぐ。

と、まぁ、先を急ぐといったって荷物が荷物だ。
急いで歩くことなんて到底できない。
ペースはいたってゆっくり。
一歩一歩確実にっていう感じ。

今のところ3人ともに順調だ。
あくまで、この段階での話しですが…。


縦走路より水晶岳を眺めて

真砂岳をトラバースして湯俣からくる竹村新道との分岐付近で小休止。
これから向かう水晶岳がとてもきれいに見える。かっこいい山だ。

しかし赤牛岳へと続く読売新道は長いなぁと思う。
話しでは聞いていたけど、実際に見てもなるほど長い。
きっとそうとう疲れるんだろうなぁ~とただ思う。
いつか登ってみようなんて馬鹿なことを考える日が来るだろうか。
まぁ、無きにしも非ずか…

な~んてことを考えながら、また出発。
と、少し歩いたところでICUのワンダーフォーゲル部の方々と出会った。

聞けば、夏合宿の真っ最中らしい。
上高地から親不知までの北アルプス大縦走だとか。
ただただ「すげー」と感心。
お互いの健闘を祈ってまた前進。

帰ってからICUさんのHPを拝見させていただいたのですが、
無事にこの夏合宿は成功し親不知まで踏破したようです。
本当におめでとうございます。そしてお疲れさまでした。

とまぁ、IUCの女の子が可愛くって3人とも元気に。
ほんと救いようがないんです、、、私たち。

そんなこんなで水晶小屋に向けてこれまでよりは少し痩せた尾根を進んで行く。
地図上には危険のマークがついているが、そこまでたいしたことはない。
多少岩がごつごつごろごろしているぐらいだ。

途中、尾根上でお昼を食べながらそこでゆっくりする。
けっきょく水晶小屋に到着した時には12時45分になっていた。
コースタイムと比べてもかなり遅い…。
東沢乗越から水晶小屋までの登りは結構きつかったし…。
Kouさんがばててたのを今でも鮮明に覚えてる(笑)


親ライチョウ

12時55分。水晶小屋の前にザックをデポして水晶岳へピストン。
このときはもうすでにガスってしまっていてあたりは真っ白。
山の午後は嫌でもガスが湧いてきてしまうのだ。

でも、そのおかげか、水晶岳への道中で雷鳥をたくさん見かけることができた。
砂浴びをしてたり、子供を連れてうろちょろしてたり。

それに雷鳥の鳴き声は初めて聞いた気がする。特に可愛くはなかったけど。
去年も燕岳でたくさん雷鳥を見かけたけど、雷鳥って天然記念物。
こんなに雷鳥とめぐり会える私はラッキーなのだろうか?
それとも、雷鳥が増えてきているのかな?そうだといいな…。


子ライチョウ

13時35分。水晶岳(2986㍍)到着。
ガスってなんにも見えないけれど、気持ち良い!
ピークも“山”って感じだったし。

そういえば余談ですが、水晶岳への上りで、
どうも私だけ方向感覚がまったくつかめなくなってしまった。
あんな体験初めてだったからちょっとまいった。
ある意味、山の恐ろしさなのかもしれない。


水晶岳山頂にて

14時40分水晶小屋に戻り14時55分出発。
時間的にはかなり遅かったものの、3人とも
「よし、あともう一息だ!」ってな感じで気合は十分だった。
地図上でも雲ノ平までそう離れてはいなかったから。

しかし!それは大きな、大きすぎる間違いだった…。
地図上ではあまり離れていないように見えた雲ノ平。
実際に、水晶小屋を少し出たあたりで雲の隙間から見えた雲ノ平。
3人とも「嘘だろ?」ってな感じになって茫然唖然。

そう、実際の雲ノ平はかなり遠かったのだ。
そして、ここからの約2時間が、この山行のなかで、
もっとも3人を苦しめた2時間になった。


強敵、祖父岳

思い出したくもないあの2時間。
本当に本当に長かった。辛かった。うんざりした。

行く手に立ちはだかる祖父岳(2825㍍)。
地図を見てみると、どう考えても祖父岳を通過するしか雲ノ平への道はない…。

でも、祖父岳がなんとも高すぎるではないか。
「あんなの登ってられっか!」って3人で何度言いあったかしれない。


岩苔乗越より黒部源流

岩苔乗越についた時には、真面目に3人でどこか近道はないものかと探した。
でも、でも、やっぱり雲ノ平への道は一本しかなかった。

私たちは祖父岳を“おじいちゃん”と呼び合って挑んだ。
だんだん、だんだん、3人の口数は減っていった。
そしてピリピリムードになっていった。
みんな“おじいちゃん”にきれていた。
“おじいちゃん”は上りも下りも強敵だった。
“おじいちゃん”に危うく殺されるところだった。
本当に3人とも疲れ果てたのだ…。

17時48分。雲ノ平キャンプ地到着。
最後の力を振り絞ってテン場を探し。
テントを設営し、夕食を作って食べ、就寝。

15時間近い行動は初めてだった。
寝れないわけがなかった。


朝:ウィンナーサン / 昼:フランスパン・ハムetc. / 夜:ハヤシライス


【3日目】に続く

【1日目】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-09 00:05:16 | 北アルプスの山
2003年7月25日、26日

新宿 === 信濃大町 === 高瀬ダム === 烏帽子小屋
=== 烏帽子岳山頂 === 烏帽子小屋

7月25日金曜日21時、私たち3人は新宿駅6番ホームに集合した。
ぶっちゃけ集合するけで一苦労だった。

とにかくザックが重い重い。出発時は確か35㌔近くあった。
山の世界じゃ男がこれぐらい背負えなくてどうするんだ。
と怒られてしまうかもしれないが、
非力な私にはとんでもない重さだったのだ。

部活ではこのような山行があると、部員やOBの人たちなど、
誰かしらが駅に見送りに来てくれるのが恒例になっていて、
今回もたくさんの人が私たちの出発を見届けに来てくれました。
ってのはまぁ大嘘もいいところでして、確かひとりしか来てくれなかったような…
しかも終電がなくなるからとかで途中で帰られたような…。
でも、来てくださった女子チーフのKさんには感謝です。

そんなこんなで23時54分発のムーライト信州に乗って出発。
こうしてとうとう2003年度最大にして最高の山行はスタートしたのです。


高瀬ダムにて

翌朝5時8分信濃大町駅に到着。
予約しておいたタクシーに単独行の人を誘って相乗りし、高瀬ダムへ。
途中、鹿島槍ヶ岳や五竜岳などが目の前に見える。

天気はすこぶる良い。

そうこうしているうちに七倉のゲートに到着。
ここで登山届けを出しゲートが開くのを待つ。
確か6時30分にならないとゲートが開かなかったような気がする。
しかも、一回に車が入れる台数が制限されていて、
入れなければ次にゲートが開くまで待たなければいけなかったような気もする。

とにかく、このゲートをくぐらない限り高瀬ダムへは行けないのだ。
詳しくはタクシー会社へ連絡して聞くべし。

私たちは信濃大町駅をけっこう早く出たということもあってか、一回目でゲートをくぐれた。
6時50分高瀬ダム到着。タクシーはここまで。

準備体操をしていよいよ出発。ここから眺める稜線は高い。
薄暗いトンネルを抜け、長い吊り橋を渡り、砂地の平らな道を少し進むと水場が現れる。
そう、この水場から、北アルプス3大急登の一つブナ立尾根の上りが始まるのだ。
ちなみに、これよりさき尾根上には水場がないため、ここで必ず水は汲むべきである。


ブナ立尾根中腹グロッキー3人組み

ブナ立尾根。正直覚悟はしていました。でも、こんなにもキツイとは…。
ザックは重いし、寝不足だし、なんだかお腹は減るしで、ホント散々悲惨もいいところ。
体が慣れるまでの最初の1時間から2時間は特にきつかった。
足が前にでないでない。我ながら自分にあきれました。

ブナ立尾根には水場付近の№12から№1までナンバープレートがついている。
でもね、これにまた私は勝手に翻弄されまくったのです。
確かに、登るにつれて数字が減っていってくれる喜びときたらない。
でもしかし、どうも等間隔にこのナンバープレートは配置されていない…。

さっきあれくらい登って数減ったから、次まであとちょっとだな!
とかなんとか思っていても、ぜんぜんプレートが現れない時もあるんです!
逆に、そんときの悲しみといったない!もううんざり…。

しかもしかも、№1がブナ立尾根ゴールの烏帽子小屋だと思ったら大間違い。
№2が現れたときの喜びときたらなかったんだ。

「よし、あと1だー!」

みたいな感じだったのに、№1の付近に小屋なんてない。
まんまと騙された。№1プレートには小屋まであと20分とか30分とか
書いてあったような気がする…。ふざけるなっ。

とにかく、ブナ立尾根には苦しめられた。
同じ北アルプス3大急登の一つ合戦尾根よりはぜんぜんキツイ気がした。
まぁ、ただ私が弱っちいだけなのかもしれませんが。
正直もう二度と登りたくないと思った。


イワギキョウかなんかかな


コイワカガミかなんかかな

それでも、歩いていれば嫌でもゴールは見えてくるもので、
なんとかブナ立尾根最上部に到着。

小屋は目の前ながら、お花畑がきれいなので写真を撮ったりしながら少し休憩。
高山植物の名前を覚えたりすると、また違った山の楽しみも味わえるんじゃないかと実感。


ブナ立尾根最上部のお花畑にて

13時40分烏帽子小屋到着。
ちなみにブナ立尾根途中の三角点(2208.5㍍)には
11時に到着し11時40分に出発している。

小屋の前にザックを置き、サブザを持って烏帽子岳へ。
この時間になるとガスも出てきた。途中、サメの格好をした岩に出会う。
「ジョーズロック」と命名する。Nobu兄食べられる。


ジョーズロックに食べられる

国の特別天然記念物、ライチョウにも出会う。


ライチョウの砂浴び

ニセ烏帽子岳を越えると、特徴ある烏帽子岳が現れる。
高瀬ダムから見えた烏帽子岳はなんだかかっこ悪かったけど、
ここから見ると、まぁまぁかっこいい。


烏帽子岳

小屋から烏帽子岳までは案外長い感じがした、アップダウンもけっこうあった感じがした。
それでも稜線上はやっぱ爽快だ!頂上直下で少しロッククライミング気分を味わって、烏帽子岳山頂(2628㍍)へ。
久しぶりの山の頂だっただけに少し興奮!


烏帽子岳直下


烏帽子岳山頂

写真を撮ったり、嗜物を食べたりして20分くらい頂上付近でゆっくりする。
ときたま見える水晶岳、それにまったく逆方向にある立山などを眺め見て、
この山行の恐ろしさをあらためて実感。遠い…


烏帽子でお昼寝

15時50分。小屋に戻りテント設営の申し込みをして、水も買う。
ついでに小屋のお姉さんに写真を撮ってもらった。


烏帽子小屋の前で

小屋からテン場まではちょっと離れている。
途中、ヘリポートでKouさんが舞う…。
なんと言えばいいのか。明日は雨だな、と思う。(笑)



コウ様の舞

テントを設営して食当を開始。
食糧係は私なので気合が入る。
今日のメニューは

豚肉のステーキ、きゅうりの漬物、お吸い物。

なかなかおいしくて好評だった。素直に嬉しい(笑)
そうしてなんとか無事に一日目終了。

翌日も行程が長いため、早めに就寝。

ただ、ぜんぜん覚えていないのだが、翌日の日記に、
「昨日はあまりよく眠れなかった」
と記されているところからみて、この日はあんまりよく眠れなかったらしい。
なぜだ?疲れてたはずなんだけどな…。


朝:おにぎり・ウィダインゼリー / 昼:おにぎり / 夜:豚肉のステーキ・きゅうりの漬物・お吸い物


【2日目】に続く

【プロローグ】北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-05 23:37:28 | 北アルプスの山
全行程10日間に及ぶ北アルプス大縦走計画。

いったい誰がこんなハチャメチャな計画を立て。
いったい誰がこんな計画に乗ったのか…。

前者はMGWV当時4年副将Kouさんであり、
後者は当時2年Nobu兄さん、そして当時1年の私であった。

そう、この山行は夏前山行と呼ばれる部活動の一環としてのそれなのだ。
この計画をKouさんから聞かされたのは…6月頃だっただろうか?

うん、まぁ、そんなことは忘れたが、とにかくKouさんが山行計画を出す前から、
「夏前山行はKouさんについていきます!」とかなんとか意味わからんことを言い張り、
“嫌”でもこの計画に参加するはめになったのだ。

と、“嫌”というのは冗談。どこまでもKouさんについて行くつもりでした。

そしてそして、そこにNobu兄さんが加わり、
LにKuさん SLにNobu兄さん Mに私というメンバーで
晴れてこの計画は実行されるに至ったのです。

ちなみに、この計画を実行するにあたっては、
計画段階からいろいろとあったものの、3人でよく話し合い、
各々それなりに勉強し、また出発前の自分の役割をこなし、
一応の万全を期したことは言うまでもありません。


【1日目】の記録へ

北アルプス大縦走 ~烏帽子岳から剱岳へ~

2010-01-04 23:56:18 | 北アルプスの山
■ メンバー 
Kouさん / Nobu兄 / Dai 

■ 期間
2003年7月25日~8月4日

■ 目的 
永久に残る思い出をつくりに

■ キーワード
ブナ立尾根
烏帽子岳
三ッ岳
野口五郎岳
真砂岳
水晶岳
祖父岳
雲ノ平
高天原温泉
薬師岳
スゴ乗越
スゴノ頭
越中沢岳
鳶山
五色ヶ原
ザラ峠
立山
剱岳
雷鳥沢
弥陀ヶ原
中部山岳国立公園


【プロローグ】へ

たんばらスキーパーク 2009 (3回目)

2010-01-04 21:40:52 | スキー
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■ メンバー 
Hashimoto / Tora / Maehiro / Naechan / Dai

■ 期間
2009年3月22日

■ 目的
3週連チャンの雪遊び

■ キーワード
たんばらスキーパーク
スキー
スノーボード
-----------------------------------------------------

2009年3月22日

八王子 === 沼田 === たんばらスキーパーク === 沼田 === 八王子

3週連続。先週に引き続き、たんばらスキーパーク。
正直、行ったことすらすっかり忘れていたのだが…。

確かMaehiroは先週のスノボーでこけすぎて、
お尻が痛くて痛くてスキーをしてたっけね(笑)

というわけでこれが2009年最後の滑りとなりました。


記録なし

たんばらスキーパーク 2009 (2回目)

2010-01-03 19:55:38 | スキー
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■ メンバー 
Hashimoto / Tora / Maehiro / Dai

■ 期間
2009年3月15日

■ 目的
2週連チャンの雪遊び

■ キーワード
たんばらスキーパーク
スキー
スノーボード
----------------------------------------

2009年3月15日

八王子 === 沼田 === たんばらスキーパーク === 沼田 === 八王子


標高稼いでたんばらへ

先週に引き続き、日帰りのSki Tour。
群馬県は沼田から30分くらい車で走ったところにあるたんばらスキーパーク。

以前から名前は聞いたことがあったけど実際に滑りに行くのは今回が初めてだった。
朝6時30分過ぎに八王子を出て、9時ちょい過ぎには着いたか。
自然は破壊されまくっているけれど、圏央道が建設されたおかげで八王子からのアクセスは抜群。

休日。都心から近い。そして、積雪量も豊富。
ということもあってか、先週の湯沢パークに比べるととても賑わっていた。

準備なりなんなりで、リフトに乗ったのは10時30分頃。
ちなみに、リフト券はクーポンを使ってひとり3200円だった。

天気は快晴。しかも昨夜降った雪のおかげで雪質も3月にしてはそれなりに上々。
コースも日帰りで楽しむのにはちょうどよい広さで、
レベル的にも初級者から中・上級者まで楽しめるコースだったと思う。

ただひとつ難点を挙げれば、第2高速クワッドを除いて
基本的にリフトのスピードが遅いこと。
それと、リフトへの並ばせ方がとてつもなく非効率的だった。

4時30分のリフト終了時間ギリギリまで滑って今回も満足。
特に、終了時間間際のゲレンデは人もまばらになり、
おもいっきり気持ちよく滑ることができました。

みんなでワイワイ、笑いばっかりの楽しい1日でした。


Tora、Maehiro、Hashimoto


終了間際のゲレンデ


朝:なし / 昼:ラーメン / 夜:焼き肉

湯沢パーク 2009 (1回目)

2010-01-02 14:38:25 | スキー
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■ メンバー 
Hashimoto / Tora / Kazu / Dai

■ 期間
2009年3月7日

■ 目的
2年ぶりの雪遊び

■ キーワード
湯沢パーク
スキー
スノーボード
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2009年3月7日

八王子 === 湯沢 === 湯沢パーク === 湯沢 === 八王子


標高643㍍地点から岩原スキー場を望む

2年ぶりにスキーに行った。
去年は、いろいろと忙しぶり結局滑りに行くことなく雪の季節を過ごしてしまった。

というわけで、2年ぶりに板とブーツ、ウェアを引っ張り出してGO。
久しぶりだし、そもそも最近さほど運動もしてないということで、
ちゃんと滑ることができるか若干心配だったが…。

今回は湯沢ICから10分かからないほどの湯沢パークに行った。
初めてのスキー場だった。朝5時30分集合。
あろうことか、自分、1時間近く遅刻。寝坊…。

ほんとにみんなには迷惑をかけてしまいました…。
あ、ちなみに、Toraも同じくらい寝坊で遅刻してましたが。。
いやはや、HashimotoとKazu、ごめんなさい。

おかげで、地元を出た時は、すでに太陽も昇りきった7時過ぎ。
入間から高速に乗って、湯沢パークに着いた時は10時をちょっと過ぎていたか。
途中、渋滞に巻き込まれながらそれでも10時には着いたのだから、
気持ちよく飛ばしたHashimotoのおかげ!?ありがとうございます。。

さっそく、準備して、リフト券を買って滑り出すことに。
リフト券は、昼食券1000円分と温泉券付きのクーポン持参でひとり4000円だった。

ゲレンデは横長な感じ。小雪が降っており、
昨夜からも雪だったようだが、雪質はあまりよくない。まるで片栗粉。
3月だから仕方ないかもしれないが、それでも今年はどこも雪不足で悩まされているようだ。
降っても雨になってしまうのだろうきっと。

HashimotoとToraはスノボー。Kazuと私はスキー。
営業終了時間の17時近くまで、基本的にペアになって滑っていた。
Kazuとも久しぶりのスキーだった。

で、スキーのほうはというと、2年ぶりだったというものの、
何本か滑るうちに身体が思いだし、それなりに思いどおり滑れた。

楽しく滑れました。
ただ、体力がね…。

お昼近くまで滑って一度休憩。
小休止のはずが結局1時間30分くらいグダーっと休んでしまい、
昔、1分1秒も惜しんで滑りまくってた自分を思い出して
なんともとっても情けなくなってしまった。

運動不足か、ただ歳なのか…。このままでは、
思いどおりに滑れなくなるのも時間の問題なのか、
少なくとも運動不足は解消しなくてはと実感。

終了後。スキー場併設のホテルの温泉に浸かり汗を流し帰京。
途中、上里SAの大型テレビの前でWBC日本vs韓国の戦いに熱狂しつつ。
みんな無事に帰宅しました。お疲れさまでした。



4人で



朝:コンビニ / 昼:カレー / 夜:ファミレス

雨降山~権現山~扇山

2010-01-01 18:28:45 | 中央線沿線の山
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■ メンバー 
K氏(OMC) / Dai

■ 期間
2009年2月15日

■ 目的
久しぶりの登山

■ キーワード
雨降山
権現山
扇山
中央線沿線
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2009年2月15日

高尾駅(7:26) === 上野原(7:55-8:28) === 用竹(8:50-8:55) === 雨降山(11:10-11:20) ===
権現山(11:50-12:25) === 浅川峠(13:08-13:15) === 扇山(13:55-14:08)==鳥沢駅(15:40) === 高尾駅


歩き始め

久しぶりの山行だった。アメリカや合宿を抜かせば、8月の富士山以来か…。
半年ぶりだ。いやはや、今回は、なんとも情けない山行になってしまった。

こんなにも体力が落ちていたとは。

山から離れると、山からも突き放されることが身に沁みてわかった。

権現山から扇山への道程、一度、浅川峠まで約450㍍くだり、
そこからまた約260㍍登り返すのだが、
その扇山での自分のへばりようは今までにないものだった。

酸素が脳へいっていないのがわかるのだ。貧血。ふらつく自分がいる…。

山で疲れることは、これまで幾度となく経験してきた。でも今回は今までと違う。
「以前の自分ならこんな登りでこんなに疲れることはなかった」ということである。

これを機に、また山に近づいていきたいと思う。

と、今回の山々は、いわゆる中央線沿線の山というべきか。
駅でいえば上野原から鳥沢にかけての山々。奥深い里山という感じ。
多くの斜面は手入れの行き届いていない杉の造林地が目立った。
ちょうど花粉が飛散し始めたばかりということもあり、
鼻がムズムズしてしかたがなかった。

用竹でバスを降り、雨降山(あふりやま)から権現山を経て、
扇山へと至るこのコースは地味に長い。
健脚向きではなかろうか。
ただ、静かなコースだと思う。
静かさをもとめる登山をしたい方にはいいかもしれない。


雨降山(1177㍍)付近


権現山(1311.9㍍)


権現山の山頂から三頭山の方向を眺める


最初の一滴


朝:エネルギーインゼリー / 昼:おにぎりと玉子焼き

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