ちょこっと山歩き

山が大好きな30オトコの思い出登山日記です
が・・・ひとりごとはもっぱら「食」のコト

ひとり鞆の浦を歩き思う

2010-05-16 21:25:50 | 国内旅行
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■ メンバー 
Dai 

■ 期間
2008年6月15日~6月16日

■ 目的
学会を利用して話題の鞆の浦を訪ねて

■ キーワード
鞆の浦
崖の上のポニョ
鯛めし
保命酒
うずしお
瀬戸内海国立公園
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2008年6月15日

新宿 === <バス車中泊> === 広島 === HS大学 === 広島YH

学会で久しぶりに広島に行く機会を得た。
お金もなかったので夜行バスで。
新宿から12時間。だいぶしんどかった。

広島駅に着き、電車への乗り換え時間約3分。
飛び乗って、広島郊外の学会会場HS大学へ。
だいぶ広島駅から遠い大学だった。

山の中。東京でいうと場所はC大学があるあたりか。


学会弁当

朝の9:30から18:00近くまで会場に缶詰状態。
とても有意義な学会だった。
指導教授の発表を聴けたことも収穫だった。

学会で注文したお弁当は普通のお弁当だった。

学会が終わってとぼとぼと一人最寄り駅へ。
この日は広島のYHを予約していたけれど、
とりあえず、せっかく広島来たし、
広島焼きでも食べに行こうかと広島市中心街へと出ることに。


広島ドーム


史上最悪“うずしお”の広島焼き

3年前、そのときも一人で広島を訪ねたときの思い出、
原爆ドームを観に行って、その近くの広島焼のお店。
最低最悪。史上最悪だった。

やたら広島カープとか芸能人とかの色紙が貼ってあったけど、
「いらっしゃいませ」もなければ「ありがとうございました」もない。
味もごく普通以下のお好み焼きに麺がはさまってるって感じで、
自分の家でつくったほうが美味いんじゃないかと思った。

あとで、yahooグルメ見てびっくり、みんな最低という評価。
事前に下調べなしで安易に入ってしまった俺が馬鹿であった。
“うずしお”という店。絶対に入ってはいけない。

嫌な気分を払拭するために
100円マックで気分転換。
マックのほうが100倍美味い。

アストラムラインに乗ってYH近くの駅で下車。
3年前も同じYHに泊まった。なんだか懐かしかった。
大通りからはずれたところにあるYHなので
少し歩かなければいけないのだが、
夜は真っ暗でお墓もありなかなか怖い。

YHなのにこの夜は一人だった。
疲れてたし、気をつかうことなく快適な夜を過ごせた。


2008年6月16日


広島YH === 広島 === 福山 === 鞆の浦 ===
福山 === 尾道 === 福山 === <バス車中泊> ===新宿

翌日はあいにくの天気予報。
ただ午前中まではどうやら天気は持ちそうだ。

この日はずっと行ってみたかった
広島県福山市にある鞆の浦に行くことに。


鞆の浦は国立公園

鞆の浦は、今(2008年当時)、話題の環境スポット。
歴史的・文化的にも価値のある鞆の町にある鞆の浦に、
広島県と福山市が浦を埋立てて道路と駐車場をつくろうしているのだ。

反対住民が提示している代替案にも目もくれず、
建設期間が長く建設費用が多くかかる
埋立て工事の推進に躍起になる広島県と福山市。

後には大手ゼネコンと国会議員の黒い影。


代替案があるのにもかかわらず…

ほんと、バカげた話である。


鞆の町並み

道路なんてつくったら、駐車場なんてつくったら、
歴史的・文化的な景観は破壊され、
浦に生息する生物は死に追いやられ、
あとに残るのはコンクリートの塊だけ。

おそらく観光地としての鞆の浦の価値もなくなってしまう。
ちなみに、宮崎駿の最新作(2008年)『崖の上のポニョ』の
舞台にもなったといわれているところがここ鞆の浦。


歴史を感じながら歩く

広島県から鈍行電車に揺られて福山駅へ。
福山駅からは鞆の浦まで直通のバスが出ている。
けっこう頻繁に出ている感じがした。

20分に1本くらいか。

自分の乗ったバスはやけに古びたバスだった。
途中のバス停でバスの運ちゃんが待っている人に気づかず通過。

バス停で待ってたおばちゃんがものすごい勢いで
バスを追っかけてきたけど追いつくはずもなく、、
残念ながらおばちゃんは置き去りに…。

運ちゃんに言おうかと思ったけど、
快調に飛ばしていただけにやめておいた。
次のバスに乗ってくれよおばちゃん。

鞆の浦に着いた。

福山駅から30分もかからないくらい。
堤防にのぼって少し海を眺めて鞆の町を歩き始める。
思っていたより、全然、こじんまりとした町だった。
でも、とっても情緒あふれる町だった。


常夜燈

鞆の浦の名物は、鯛めしと保命酒。どちらも美味。


鞆の浦名物の鯛めし

こんな鞆の環境を破壊する理不尽な開発に
断固反対する決意を新たにして
3時間ほどかけて鞆の町をひとまわりした。


医王寺


医王寺の鐘と鞆の町

医王寺というお寺まで行くと、
鞆の町を一望することができる。


医王寺から眺めた鞆の浦と鞆の町


雁木


開発されたらコンクリート漬けにされる海

とにかく素敵な町だ。

ぜひぜひ、広島に行ったら原爆ドームとか
宮島とかだけじゃなくて鞆の浦にも足を運んでもらいたい。

開発が進んでしまったらこの景色はもう一生見ることができなくなってしまう…。

夕方、東京に戻るバスに乗るまで少し時間があったので、
尾道に行ってらーめんを食べた。なかなか美味しい。

この頃には本格的な雨になりビショビショになってしまった。


尾道のらーめん

最後に、下の写真は鞆の町の標識。

広島県と福山市の言い分では、
鞆の町中を走る道路は狭すぎるため
渋滞等が発生しており、その渋滞緩和のために、
鞆の浦を埋立てて道路をつくるというのである。

譲り合って通行すればそれでいいじゃないか。



鞆の町の標識

【3日目】大台ケ原

2010-05-08 19:09:35 | 西日本の山
2008年8月30日、9月1日

民宿まつもと === 大台ケ原東大台地区 === 大滝ダム
=== 吉野 === 大和八木 ===京都 === 新宿

合宿最終日。お世話になった「民宿まつもと」をあとにして三度大台ケ原へ。
おそらく、こんなにも続けざまに大台ケ原を訪れる団体も珍しかろう。
この日は、利用調整地区には指定されていない、大台ケ原の東大台地区を歩いた。


日出ヶ岳へ

まずは大台ケ原ビジターセンターから日出ヶ岳へ。


正木峠周辺の立ち枯れした木々


ガスの正木峠を歩く

東大台地区といえば、正木峠周辺の立ち枯れした木々が有名だ。
立ち枯れの原因は、増えすぎたシカの食害や酸性雨等諸説あるようだが、
実際に歩いて見ると東大台地区の全域の
木々が立ち枯れしてしまっているわけではなく、
シカや酸性雨を原因とするには個人的に合点がいかなかった。


霧の中に広がる幻想的な東大台の森

途中、東大台を1周するルートと半周だけのルートで二手に分かれる。
早めに帰宅したい人は半周するルートを選択して一足先に合宿を終えることに。
1周組みはその後、大蛇を経由して、1時間ほど
かけて東大台を1周してから大台ケ原をあとにした。


大台ケ原を去る前に

1周組みはその後、ほぼ完成した大滝ダムを
先生に案内してもらいながら見てまわり、
最後に吉野にも足をのばしてみた。


大滝ダム

大滝ダムは巨大だった。
ものすごい深いダムですべてが
堪水すると思うと信じ難かった。

ダムに沈む村は丸ごとダムより
高い山腹に移動したのだそうだ。


山腹に丸ごと移動した村を眺める

吉野もまた素敵な場所だった。
今度、ゆっくり訪れてみたいなと思った。


吉野の金峯山修験本宗総本山 金峯山寺

今回の大台ケ原合宿もとても有意義なものでした。
みなさんお疲れさまでした。


大台ケ原

【2日目】大台ケ原

2010-05-08 13:04:08 | 西日本の山
2008年8月30日

民宿まつもと === 大台ケ原西大台地区 === 民宿まつもと

この日も朝から雨。しかも昨日よりひどい。大雨だ。
民宿横を流れる北山川は濁流と化していた。

利用調整地区に指定された西大台地区に入るには事前手続きが必要。
手数料(西大台地区の場合は1000円)を支払い、
許可証を発行してもらわなければならない。

しかも、指定された日にしか入ることはできず、
私たちは8月30日に立ち入ることで事前に手続きをしていた。
8月30日は私たちが西大台地区に入ることを許された唯一の日だったのである。
これらはすべて法律で規定されていることなのだ。

ただ、この日の雨の激しさは私たちを萎えさせた。
せっかく西大台地区を訪れるので前々から地元の方にガイドをお願いしていたのだが、
ガイドの方もこの雨では中止にしたほうが賢明だろうとのことで、
ガイドさんとの行動は中止に。
ひとまず民宿で待機して様子をみることにした。

9時過ぎ。ビジターセンターに問い合わせてみると
大台ケ原はさほど雨は強くないとのことなので意を決して出発。
確かに、下に比べるとさほど雨は強くなかった。


西大台地区


巡視員さんのお話を聞きながら歩いた西大台

ガイドさんはいないけれど足を踏み入れるだけ踏み入れてみようということになり、
レクチャーを受けてから西大台地区へ念願の第一歩。
運良く利用調整地区内を巡視していた巡視員の方と鉢合わせ、
いろいろと教えてもらいながら結局西大台地区を一周しました。
正直、ガイドさんよりもガイドさんみたいで本当にラッキー。


渡渉するはたゼミ生

西大台地区は鬱蒼とした森の中ということもあり、
雨や風はほとんど気にならない程度だった。

白神山地合宿のときの再来か、何度か渡渉を繰り返し、
足元はビショビショになってしまったけれど…。


新たな命

雨の森もまた美しかった。
特に、朽木などに張り付いたコケは美しく、
なんともいえなかった。


美しい森


利用調整地区に指定された西大台地区の森


天然記念物のカエル

民宿に戻ると、雨がやんだ。
炭も買っていたので一日遅れのバーベキューをした。
花火もした。童心に返って楽しんだ夜だった。


【3日目】に続く

【1日目】大台ケ原

2010-05-06 23:53:36 | 西日本の山
2008年8月28日、29日

新宿 === 京都 === 大和八木 === 民宿まつもと
=== 大台ケ原 === 民宿まつもと

都内某大学院研究室第3回目のゼミ合宿は、
奈良県は吉野熊野国立公園に位置する
大台ケ原でおこなわれることになった。

当初は2泊3日で、大台ケ原、熊野、串本を
まわろうと目論んでいたものの
どうしても時間的に厳しく、大台ケ原を
とことん満喫しようということになったのだ。


ガスで真っ白の大台ケ原

なぜ、大台ケ原に!?

それは、2002年の自然公園法の改正によって
規定された利用調整地区(第15条)が
大台ケ原の西大台地区に初めて設置されたことから、
実際に足を踏み入れてみようということになったから。

もちろん、制度や大台ケ原については
事前にみんなで勉強した。

8月29日、午前9時、各々の交通手段で近鉄大和八木駅に集合。
レンタカー2台に分乗していざ出発。

大台ケ原に行くには一番都合のよさそうな
起点が近鉄大和八木駅だったわけだけど、
駅から大台ケ原までは70㌔近くある。

今回の宿泊先も素泊まりだったので、
途中、2泊3日分の食材を買い込んだ。

食材など余分な荷物を置くために、
大台ケ原に向う前に今回の宿「民宿まつもと」へ。

民宿は大台ケ原への分岐点を過ぎて上北山村の集落内にある。
いやはや、想像以上にきれいで広い部屋に一同大満足。
民宿を経営しておられるご主人もとてもいい方でした。


降りしきる雨

雨の大台。年間降雨量5000ミリという世界有数の
雨水量を誇る大台ヶ原だけあって雨は覚悟していたが、
下界は晴れていたのにもかかわらず、
大台ケ原に近づくにつれて雲行きは怪しくなり、
とうとう大粒の雨がフロントガラスをたたきはじめた。
シナリオどおりに雨になろうとは…。


大台ケ原ビジターセンター

なんだかんだしていて、大台ケ原に着いたのは15時近く。
利用調整地区は翌日歩くことになっていたので、
この日は、ビジターセンターをみんなでじっくり見学して、
せっかくなので20分くらいで周れる散歩コースをみんなで歩いた。


雨の中のお散歩

民宿に戻りお風呂とご飯の準備。お風呂は村営の温泉に行った。
ご飯は本当ならバーベキューのはずだったけど、
雨が降っていたので残念ながら部屋の中で自炊。
それでもみんなで食べたり飲んだりすればなんでも美味しい。


【2日目】に続く

大台ケ原

2010-05-05 18:05:27 | 西日本の山
■ メンバー 
研究室メンバー 

■ 期間
2008年8月28日~9月1日

■ 目的 
利用調整地区を歩きに大台ケ原でゼミ合宿

■ キーワード
大台ケ原
西大台地区
東大台地区
大台ヶ原ビジターセンター
日出ヶ岳
正木峠
立ち枯れ
シカの食害
酸性雨
大蛇
吉野熊野国立公園
大滝ダム
自然公園法
利用調整地区
民宿まつもと
吉野
金峯山寺



【1日目】の記録へ

大菩薩嶺 in GW

2010-05-04 10:52:48 | 中央線沿線の山
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■ メンバー 
Meg / Dai 

■ 期間
2010年5月2日

■ 目的
行ってみたかった山、大菩薩嶺。
せっかくのGW。前日に思い立ち行く。

■ キーワード
大菩薩嶺
大菩薩峠
中里介山
上日川峠
大菩薩湖
丸川峠
大菩薩の湯
秩父多摩甲斐国立公園
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2010年5月2日

上日川峠(9:15) === 大菩薩峠(10:25-10:45) === 雷岩(11:25-12:30)
=== 大菩薩嶺(12:40) === 丸川荘(13:53-14:00) === 大菩薩峠登山口(15:30)

どうしても山に行きたかったGW。
本当は穂高に行きたいなと思っていたのけれど、
仲間の予定が合わなかったりで悶々悶々。

日帰りでもいいから山に行くっきゃない!!!
というわけで前々から行きたいなぁとは思っていた
大菩薩嶺へ行くことにした。前日に決定。

朝、7時2分の高尾発の鈍行に乗って甲斐大和駅へ。
8時10分のバスで登山起点の上日川峠へ。
ちっちゃいバスが3台待っていてくれた。
大きなバスだと道の関係上無理らしい。

揺られること50分ほどで到着。
途中、大菩薩湖という名のダムを通過するのだが、
う~ん、やはりダムは環境悪。景観悪。最悪。だと思う。

上日川峠(ロッヂ長兵衛)はすでに標高が高い。
1580mもある。上高地より高いところにある。
バスを降りると肌寒く。山に来たなぁという感じになった。


歩き始め

大菩薩嶺は2056.9mなので登り自体は500mちょっと。
高尾山に登るのと同じくらいのUp。
あまり山に登っていなかった身としては気が楽だった。


きれいな森

森は杉林などではなくブナやミズナラの森。
気候もほんとにちょうど良くて気持ち良くて。

20分ほどで福ちゃん荘へ。
そしてほどなく富士見山荘。
名の通り富士山が美しい。


富士見山荘から富士山

富士見山荘は営業していない感じだった。
勝縁荘を過ぎるとようやく本格的な山道へ。
良いペースで登って行った。


国立公園

ここは国立公園。
秩父多摩甲斐国立公園。


大菩薩峠

そしてコースタイム通りで大菩薩峠に到着。
中里介山の小説でも有名なこの峠。
大菩薩嶺よりもよっぽど名は知られてる?!
「嶺」よりも「峠」かもしれない。

ちなみに小説は読んだことないのだが、
とても長い小説らしい。しかも未完。


遠くに南アルプス

空は霞んでしまっていて残念だったけれど、
峠からは遠く南アルプスの山々も見えた。
雪をかぶった北岳、間ノ岳、農鳥岳の白根三山。
まだ登ったことないから登ってみたい。


大菩薩嶺へ続く道

峠から大菩薩嶺へ続く稜線は甲府盆地側が草原状に開けていて眺めがいい。
どうして草原状になっているのだろう。
地質学的に何か!?どなたか教えてくださいな。


大菩薩嶺

実際の山頂はもう少し奥になるのだけれど、
上の写真は今回の目的地の大菩薩嶺。

ちょうどお昼前。雷岩に到着。
唐松尾根からの合流点だ。
眺めがいいのもここまでだ。
大菩薩嶺の山頂は樹林に囲まれ眺望なし。

というわけで雷岩でお昼ご飯。


今日のお昼

この日のお昼のメインはチキンラーメン。
たまごも割れないように念入りに持ってきた。
よしよし、割れてない。


チキンラーメン

美味しかった!!
1時間ほどのんびりして12時30分出発。


大菩薩嶺

雷岩から10分ほどで大菩薩嶺。
2056.9m。百名山のようだ。
さっきも書いたけど眺望はなし。

写真を撮ってそのまま通過。
帰りは同じ道は戻らずに、
丸川峠経由で塩山方面に。

一気に人も少なくなり静か。
ようやくハイクから登山になったという感じ。
しかし意外にも雪が多くてびっくり。


残雪

5月初め。2000m級の山。
雪があるのは普通か。
積雪は5cm~10cmというところ。

登山道にもしっかり雪が残ってる。
転ばないように慎重に下山。


雪の登山道

丸川峠のだいぶ手前で雪はなくなったけれど、
この下りはけっこう長かった。
ちなみに丸川峠も草原状になっている。
吹きすさぶ風がとても気持ちよかった。


丸川峠

丸川峠からの急坂を下り、
林道を経て一般道を経て、
大菩薩峠登山口に着いたのは15時30分。

近くの大菩薩の湯に浸かって汗を流し、
今回の山行も無事に終了。

お疲れさまでした。


朝:おにぎり / 昼:チキンラーメン、デコポン / 夜:なし

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