福岡万葉散歩

街の様子や木々や草花を眺め乍ら、先人の俳句や和歌を織り込んで、今の季節を楽しみたい。たまには万葉散歩も楽しみたい。

2007.7.22(日) カサブランカ、風蘭、下野(シモツケ)の花咲く

2011-09-28 | 日記・エッセイ・コラム

今日の街角風景は、いま咲いているカサブランカ、風蘭、下野(シモツケ)
の花である


オリエンタル ハイブリッド リリーの代表種 カサブランカ

日本原産の山百合、鹿の子ゆり、笹ゆりなどを中心に交配、開発された
百合の園芸品種で、オリエンタル ハイブリッドといわれる。
オリエンタル ハイブリッドは19世紀以降、主としてオランダで開発
されてきたそうだが、カサブランカの開発は1980年代ともいわれる。

カサブランカの名前は北アフリカのモロッコの最大の都市「カサブランカ」
に由来するという。

戦火近づく1940年、仏領モロッコの都、カサブランカは自由を求めて
アメリカへの亡命を図る人々で溢れていた。
映画「カサブランカ」は、このカサブランカを舞台に繰りひろげられる、
イングリッド・バーグマン、ハンフリー・ボガード主演のいい映画だ。

映画「カサブランカ」が製作された1942年度には、カサブランカの花
は、まだこの世に無かったことになる。


カサブランカ   中に黒く見えるのは蜜を吸うコガネムシ


風蘭

  夏の季語とか

    風蘭の 花垂るる簷(のき)や 遠雷す    風生

貝原益軒の花譜(宝永元年 1704年発行)巻之中の六月に次のように
記されている

風蘭  諸・確類書曰、桂蘭、一名は風蘭。土なくして生ず。小かごに入、

樹上にかけをく。仙草と稱す。細花微香ありといへり。又五雜俎遵生八牋

にいづ。山中岩のかたはらに生ず。是をとって。棕櫚(しゆろ)の毛にて

からげ、樹下成檐下にかけ、ときどき水を澆べし。水中に浸して。またかくる

もよし。或曰、冷茶をそそげばしげる。奇種なり。其花黄白にして、蘭に似たり。

花史曰、露ありて日なき所にかけおき、朝夕水をそそぐべし。福州府志曰、風蘭

は高樹に寄生す。其根は土につかず。難産する者、これを懸れば、産しやすし。


シモツケ(下野)  

バラ科の落葉低木。 山野に生え、高さ1m内外で、茎は群がって立つ。
北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国に分布し、観賞用や生け花用に
栽培される。写真のものは雲仙生まれ。

名は最初の発見地といわれる下野(しもつけ)(栃木県)の地名に因むとか。

  夏に季語とか

    しもつけを 地に並べけり 植木売    青々

  青々・・松瀬青々  明治二年大阪大川町(現中央区北浜4丁目)生まれ
            関西に「主観俳句」の俳壇を築いた大阪俳壇の重鎮
            一方、関西ホトトギス派の指導者ともいわれる


サルスベリ


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