福岡万葉散歩

街の様子や木々や草花を眺め乍ら、先人の俳句や和歌を織り込んで、今の季節を楽しみたい。たまには万葉散歩も楽しみたい。

2020.5.19(火) 露草 新型コロナ

2020-05-19 | 

九州では18日、新型コロナウィルスの新たな感染者は確認されなかった。九州での新規感染者ゼロは、15日から4日連続。福岡県内の新型コロナウィルス感染者は累計655人、死者は25人である。17日までの福岡市内の新型コロナウィルス感染者数は累計で371人。内訳は重症化35人、死者19人、退院316人である。


露草 つゆくさ 月草 蛍草 うつし花 青花 鴨頭草(つきくさ)   
  露草の露千万の瞳かな
         富安風生
  月草に衣は摺(す)らむ朝露に
   濡れてののちはうつろひぬとも
     万葉集巻7-1351 詠み人知らず
古名は、花の摺り布を染めたことから「着き草」といい、「月草」の名で和歌に読まれています。「万葉集」では、月草で染めた着物はすぐに色あせてしまうことから、心の移ろいや儚さを意味します。