石蕗(つわ)の花、秋明菊(しゅうめいぎく)、杜鵑草(ほととぎす)の花がさいている
石蕗の花(つわのはな) 石蕗の花(つわぶきのはな)
どこへでも行ける明るさ石蕗の花 鎌倉 佐弓
静かなるものに午後の黄石蕗の花 高浜 虚子
一生を辞書編纂や石蕗の花 五所 平之助
声出して己はげます石蕗の花 横山 房子
石蕗の黄に十一月はしづかな月 後藤 比奈夫
石蕗咲くや心魅かるる人とゐて 清崎 敏郎
秋明菊(しゅうめいぎく) 貴船菊(きふねぎく)
秋明菊カレーを食べし息に触れ 大林 清子
菊の香や垣の裾にも貴船菊 水原 秋櫻子
杜鵑草(ほととぎす) 油点草(ゆてんそう) 時鳥草(ほととぎす)
紫の斑(ふ)の賑しや杜鵑草 轡田 進
野の庭に山が匂ひ来時鳥草 前田 正治