「自由報道協会」とやらは、ただの「第２記者クラブ」に過ぎませんでした。

いわゆる「既存の記者クラブ」を批判する連中が、「自由報道協会」なるものを作った。

 

自由報道協会（仮）

私たち「フリーランス・雑誌・ネットメディア有志の会」は、今後、あらゆる人たちの記者会見を主催する新たな団体「自由報道協会」の設立を目指し、設立準備会を立ち上げる事にいたしました。

これまで、ゆっくりと顔をあわせて意思を確認する時間もない中で立ち上げの準備をしてきたため、名前の公表についても確認ができておりませんでしたが、ようやく確認ができましたので、今ここに設立準備会のメンバーを発表します。

■第一次設立準備会（2011年1月27日以前）
上杉隆（暫定代表）、伊田浩之、岩上安身、江川紹子、小川裕夫、亀松太郎、島田健弘、神保哲生、田中龍作、寺澤有、七尾功、畠山理仁、村上隆保、渡部真　（以上14人）

■第二次設立準備会（2011年1月27日以降）
上杉隆（暫定代表）、伊田浩之、岩上安身、上垣喜寛、烏賀陽弘道、江川紹子、小川裕夫、上出義樹、亀松太郎、渋井哲也、島田健弘、白石草、神保哲生、田中龍作、寺澤有、中澤大樹、七尾功、西岡千史、畠山理仁、日隅一雄、村上隆保、渡部真　（以上22人）

■メンバーの退会（2011年2月12日　追記）
寺澤有氏本人からの申し出により、寺澤氏が設立準備会のメンバーから外れました。従いまして現在のメンバーは上記第二次設立準備会から寺澤有氏を除いた21人となります。

設立準備会は、「自由報道協会」の設立に向けてあらゆる準備、あるいはそれまでに実施する記者会見の運営実務などを担います。
この設立準備会が独善的に「自由報道協会」の全てを決定してしまうという事ではありません。あくまでも、できるだけ多くの方々にご賛同いただける基盤整備を、設立準備会で進めていくという事です。
こ の準備の過程では、個人情報などを始めとして管理しなければいけない諸々の事がありますので、今後の設立準備会への新たな構成メンバーの加入は、当座、現 構成メンバーの推薦と全体の承認によって行っています。個人資格での参加となりますので、所属する団体等によって選別する事はありません。また脱退は、各 個人の自由です。そのため、今後も構成メンバーに変動があると思いますが、変動があった場合は改めてお知らせします。（ここまで）

 

そして一昨日の産経の記事がこれ。

小沢氏「記者会見」、新聞・テレビ記者は質問できず（産経　2011.3.3）

　民主党の小沢一郎元代表は３日、フリーランスの記者らで作る「自由報道協会」（暫定代表・上杉隆氏）が主催する記者会見に出席した。小沢氏が同協会の記者会見に臨んだのは２月１０日以来２度目で、前回に続き、上杉氏らがいう「既存メディア」は指名されなかった。

　小沢氏は会見で、環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）への参加問題について「菅直人首相が突然、打ち出した」と批判した上で、「時期尚早ないしは反対という結論になるのではないか」との見通しを示した。

　一方、沖縄・尖閣諸島周辺での中国の活動や、北方領土へロシア政府要人が相次いで訪問していることに対し、「政府としての主張がないため、必要以上に侮られる」と苦言を呈した。元秘書の政治資金規正法違反事件に関しては「単純なミステークはあったと思うが、精いっぱいやってくれていた」とかばった。

　会見には、フリーランスの記者に加え、産経新聞など新聞数社と、テレビ、雑誌記者ら計約７０人が出席した。指名されたのはほとんどフリーランスの記者で、本紙記者は前回同様、挙手を続けたが最後まで指名されず、会見は３０分余りで終了した。（ここまで）

 

あれ？さっき、

＞あらゆる人たちの記者会見を主催する新たな団体「自由報道協会」

って書いていなかったっけ？見間違い？

 

 

・・・何度見てもそう書いてあるね。上杉の言う「既存メディア」は「あらゆる人」には入らないということ？この人の日本語力は小学生並みということ？不思議ですなあ。

 

 

上杉や岩上らが作ったこの「自由報道協会」というのは、「既存のメディア」と彼らが言っている「記者クラブメディア」を、

・「記者会見をフリーのジャーナリストに開放しない」

から批判してたわけだよね？だからこそ、そうじゃない記者会見を作るために、「自由報道協会」とやらを作ったんだよね？

 

違わないよね？

 

その記者会見で、「既存メディア」の記者が、挙手をしているのに、一切指名しなかったということが事実であれば・・・・。

 

そりゃ、上杉や岩上らが、「自由報道協会」という名の、もう一つの記者クラブを作っただけのことだ。

なぜなら、その「記者クラブ」に所属していない者に質問権を与えないことと、

彼らの言う「既存メディアによる記者クラブ」が、それに所属していない者に質問権を与えないことは、全く同じだからだ。

 

「己の集団こそが正義だ」と、「集団の正当性」を主張するためには、批判している対象と同じことをするのは致命的な戦略ミスである。

 

こういう頭の悪いことを「報復」と思いながら、「ざまあ見ろ」と言わんばかりにやるのは、そりゃ「上杉隆、岩上安身ら」の自由だが、

もう一度言っておこう。

この人たちは、「第２の記者クラブ」を作っただけ。

今回のこの愚行だけで、「第１の記者クラブ」を批判する資格を失ったということ。

 

ふう。上杉隆、岩上安身らの「自由報道協会」なる集団の頭の悪さがつくづくわかる記事だったよ。

 

※しかも、小沢一郎がこの「第２記者クラブ」に対してしか記者会見を今後行わないようになるならば、

要するに、「自分を守ってくれる『親衛隊』に対してしか記者会見をしないよ」ということだ。

どこが「最もオープンに説明をしてきた小沢一郎」（ｂｙ上杉隆）なんだよ。

 

バカが偉そうな顔して堂々とバカなことをやっていると、子どもの教育に悪いわ。「あ、これで世の中回っちゃうんだ？」って思うだろうに（笑）。