何をどう書くべきか、アイデアが全く出てこなかったので、1日経ってしまった。ようやく1日寝かせて、何とか書けるネタが出てきた。以下敬称略。
<朝まで生テレビ!2012年4月 「沖縄で激論!日本の安全保障とアジアの平和」>
番組進行: | 渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)、村上 祐子(テレビ朝日アナウンサー) 三上 智恵(琉球朝日放送キャスター) |
司会: | 田原 総一朗 |
パネリスト: |
福山 哲郎(民主党・参議院議員、参院外交防衛委員長) |
まず、事実関係として重要な点を押さえる。
民主党政権に変わる2009年夏の時点で、
・「自民党政権と米軍、そして普天間基地移設先の名護市辺野古地区との移設合意ができていたか」
という点に関して、出演者の手嶋龍一と観覧者にいた名護市のどこかの元町長が、
「合意というところまでは行っていなかった。騒音などの問題がこれから予想されるので、そのケアをどうするかをこれから詰め、そこで合意に至れば辺野古地区移転に辺野古地区も名護市も合意する直前まで行っていた」
とのこと。
<手嶋龍一とケビン・メア>
<ご自分では「町長」と言っていたが、どこの町かはわからず。名護市辺野古地区は「区長」のはず。>
この「町長」は、
「まさに、(合意に)傾きつつあった」と言うのが一番正しいと思います。」
と述べる。
しかし、森本敏が
「自民党政権時代に、名護市長が辺野古移設にlegal(合法的、法律的)に合意していた。」
と明言。これに対する手嶋や「町長」からの反論はなかったので、県知事は置いておいて、少なくとも名護市長レベルでは、辺野古移設への合意はできていたとして良かろう。
<森本敏>
しかし、2009年9月に民主党が政権を取り、「最低でも県外へ」と言い続けていた鳩山由紀夫首相(当時)のこの発言によって、辺野古への移転も御破算となり、「県外へ」という約束を守れ!と今でも言い続けていたのが以下の4名、
糸数 慶子(無所属・参議院議員、沖縄県選出)
大田 昌秀(元沖縄県知事)
※wikipediaには載っていることだが、沖縄県知事を務めた後は、社民党選出の参議院議員であったということを隠している(参議院議員であったことは書かれているが、どの政党かは書かれていない)。wikipediaでは、このことにより、沖縄社会大衆党や共産党から強い反発があった、とある。このあたりはテレビ朝日サイドの情報操作と言えなくもない。
謝花 尚(琉球朝日放送報道制作部長)
前泊 博盛(沖縄国際大学教授、元琉球新報論説委員長)
である。
とりわけ、この4人の中では前泊の態度が一番ひどかった。昨年の朝生での飯田哲也のように、ひたすらニヤニヤしながらしゃべる。そうやってあたかも「余裕」があるかのように振る舞いたがり、そうしているうちにそういう顔でしゃべるクセがついてしまったのだろうが、このニヤニヤ顔は、
「君たち『本土』の人は知らないでしょ?僕たち『沖縄』の人だけが真実を知っているのだよ!ウフフフ」
的なイメージに結びついて仕方がなかった。ざっと挙げてもこれくらい。
しかも、経歴欄を見てもわかるように、「元琉球新報論説委員長」である。沖縄国際大学「教授」とは名ばかりで、要するに、沖縄のマスゴミの親分の一人に、大学教授という地位を与えたのを、今回の朝生に合わせて、「学者枠」として出しましたよ、というタテマエを満たすためのキャスティングである。私に言わせればなんとか大学などの肩書きはどうでもいいから、本当に沖縄の基地問題を学問として専門的にリサーチしてきた学者を出してほしかったのだが、結局はケビン・メア、森本敏の二人に勝る、客観的知識を持つ者は「沖縄サイド」にはいなかった。きわめて残念だ。
で、話を前泊ら「4人組」が語るその沖縄の人だけが知っているであろう「真実」とやらの話に戻るが、
その「真実」が、我々「本土」の人間から見ても
「(ノ∀`)アチャー」
と言わざるを得ないほどお粗末なモノだったので、まさに「どうしようもない」と言わざるを得ないほどの、発言レベルの低さであった。
例えば、
「中国は中国に沖縄県ショップを作るなど友好的だ。中国脅威論はウソだ」(大田)
→要するに中国がカネで沖縄を釣ろうとしているだけ。中国が台湾に対してやっているのと同じことを沖縄にやっているだけで、そんなことすら見抜けないのが、「元沖縄県知事」のクオリティである。
「沖縄に基地があるということは、沖縄が真っ先に戦場になるということなんです!第2時世界大戦の沖縄でもそうでした!」(大田)
→沖縄から基地をなくせば、誤射でも沖縄にミサイルが落ちなくなるのか???
「沖縄は、『日本国憲法が規定する日本』に返還してほしいのです!日本国憲法では、軍隊を持つのを許してはいません!」(糸数)
→中国・北朝鮮・ロシアがあんな状態で日本の近くにいる状況で、本気で日本全体を無防備にしたがっているというのが、沖縄だけの地域政党、「沖縄社会大衆党」とやらの委員長の発言である。
「抑止力があったら尖閣に中国は来ないじゃないですか!なぜ来るのですか!」(前泊)
→尖閣に自衛隊や米軍を出すようになったら来なくなるだろうさ。しかし「抑止力」とは、一度火がついたらある程度の「結果」が出るまでやらなきゃならない。その時になって「沖縄を戦場にするな!(キリッ!!」などと大きな声で騒ぎ立てるのが君たち沖縄のマスゴミとサヨク言論だろ。どっちかにしてくれよ。
「アメリカは中国に武器を売るのをやめなさい!武器を売るのをやめれば平和になる」(前泊)
→アメリカが売らなくても、ロシアやフランスが売るということを何も想像できないというのが、「元琉球新報論説委員長」とやらの想像力である。さすがに「本土」のマスゴミも、このレベルの発言をすると支持者がほとんどいなくなると、社民党と共産党以外の人は理解している。
会場からも
「抑止力があるのならなぜ北朝鮮は沖縄にミサイルを撃ってくるのか」
など、脱力する発言が続く。
北朝鮮は、万が一にも沖縄に落ちないようにミサイルを撃っている。なぜなら沖縄に落ちたら最後、日米の両方を完全に敵に回すからだ。しかし、日本政府は、その「万が一」のさらに「万が一」のために、PAC3という迎撃ミサイルを配備したということである。要するに「誤射」に対応するためだ。そんなことすらわからない沖縄県人が、
「沖縄から基地をなくしてくれ!沖縄の『負担』を考えてくれ!」
といくら叫んでも、バカサヨクが、迷惑料をつり上げようとして大騒ぎしているだけにしか見えないのだ。
その証拠に、番組の最後あたりに、手嶋が
「これだけ基地がいやだということであれば、沖縄は本格的に独立を考えた方がいい」
と言い出し、それに森本が乗るように、
「沖縄が独立国になったら軍隊は持つんですか?」
と前泊にツッコんだときに、前泊だけでなく、4人組とも、そして会場の観覧者たちも、
「え?聞いてねーよ!」
的な雰囲気に急に変わったのが面白かった。所詮、その程度の、「覚悟」のない「軍備はいやだ」発言なわけである。
前泊は
「沖縄は独立を考えたことももちろんある。アメリカがいやなことをしたから日本への復帰を望んだわけで、地域主権ということもまさに民主党も言っている」云々
など、しどろもどろに、思いついたことを言うだけだった。そこへメアがあきれたように、
「独立したら、中国のことをよく勉強して下さいね」
と間髪入れずに言っていたのが強烈な皮肉であった。
<独立の話をし始めたときの観覧席の様子(これが全員ではない)>
<「独立したら中国のことを勉強して下さいね」と言ったときのメアの顔>
さて。長くなったのでその2に続く。
少し違う点は前泊 博盛の表情から受ける印象は
私的にはニヤついてると言うより腐った根性の
性の根が顔に出てるって感じで、意見を聞く前
から、嫌な感じがしました。
前の知事さん、盛んに沖縄だけが犠牲になったと
言ってましたが、原爆を受けたり空襲を受けたり
で、被害は沖縄以上の都市もあったことを知らず、
被害者感情だけ。
基地があったから沖縄が戦場になったとの見解だが、
単に地理的要因です。
面白かったのは、「独立したら」との意見に
しまった!との表情。
私もそんな態度なら日本の税金を投入するのを辞めて、
支那の奴隷になって生きていって下さいと思いました。
「人数は沖縄の方が多い!」
で流せる人なのでしょう。>大田
彼らの発言より、彼らの発言以上に過激なことを観覧席で言う人間が出てきたり、彼ら自身が、沖縄で「元県知事(しかも2期)」であったり、「沖縄県選出の参議院議員」であったりすることの方が衝撃的です。
まあ前泊(まえどまり)が大学教授なのは、斟酌人事でいくらでも可能でしょうね。情けないことではありますが。