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さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

なぜこのニュースは産経だけ?<案の定、主語は「古賀誠」

2005-06-17 10:22:01 | Weblog

 新聞紙面では、読売よりむしろ朝日の方が大きく扱っていたのだが、現時点では、webでは産経しかこの問題をニュースにしていない。ここでも6/14に扱った、「日本遺族会、小泉首相に『近隣諸国への配慮』を求める」である。

日本遺族会なのか古賀誠なのか(当ブログ6/14)

 にらんだとおり、静観していると新たな事実が出てきた。

靖国参拝「近隣諸国に配慮必要」 遺族会「正式見解でない」 (産経6/15)

(引用ここから)

 日本遺族会(会長・古賀誠自民党元幹事長)が小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、「近隣諸国に配慮し、理解してもらうことが必要だ」などと慎重な対応を求めたとされる問題で、同会事務局は14日、産経新聞の取材に対し、会の正式見解ではない。遺族会としては、首相に靖国を参拝してもらいたいという考えに変わりはないと答えた。

 古賀氏は今回の件で個別取材は受け付けていないが、古賀事務所は「あくまで古賀本人の個人的な考えだ」と強調している。

 この見解は11日、都内で古賀氏のほか尾辻秀久厚生労働相、水落敏栄参院議員ら遺族会幹部が出席した会合でまとまったとされた。

 これについて、同会は14日、「幹部会は最高意思決定機関ではない。会の活動方針などを決めるのは、年2回の理事評議委員会だ」と指摘し、「古賀会長からも正式なコメントだとは聞いていない」としている。

 古賀氏は今年1月、日本遺族会の「日本遺族通信」で、首相の靖国参拝について「今後とも継続・定着に更なる運動の推進を図って参る所存」としていた。

 しかし、6月2日の自民党堀内派総会では、「一番大切なことは(英霊が)心静かに休まること。近隣諸国を『内政干渉だ、けしからん』と言うだけで済むのか。それぞれの立場にある人たちの発言は近隣諸国にも気配りは必要だし、思いやりも外交に必要だ」と述べていた。

【2005/06/15 東京朝刊から】

(引用ここまで)

 朝日では、

『(日本遺族会の)会員から「配慮とは参拝自粛を意味するのか」「首相は毅然(きぜん)として参拝すればよい」といった抗議が相次いだ。』(16日朝刊)

 当然の声であろう。

 13日の月曜に、様々なメディアであたかも日本遺族会の総意であるかのような報道をさせておいて、今更になって「個人としての見解だ」とは…ウソでもクソでも、自分の発言が大きく採りあげられればいいという思いだけの「五流政治屋」以外の何物でもないではないか。立派な国会議員のクセに、個別取材に応じてもいなければ、公式のコメントを本人から言うこともしていない。国会議員のセンセイは、「説明責任」という言葉を知らないのだろうか?

 この問題は、さらに今後注意して見ていきたい。何か情報があったら教えて頂ければうれしい。

 

 また、メディア側も、月曜にさんざん「日本遺族会がこう言っているんだから」という言い方で首相の靖国参拝を批判したのだから、純粋に情報ミスについては訂正した上で、それぞれのメディアなりのポリシーで首相の靖国参拝を批判すればよい。

 各メディアとも、若貴問題で時間と視聴率を潰しているヒマがあったら、「情報のソースなどどうでも良い。結論だけが重要だ」という報道姿勢を少しでも改善してもらいたいものだ。

 今朝のフジ系「とくダネ!」では、若貴問題を一切扱っていなかった。TBS系の「朝ズバ」とはえらい違いだ。みのもんたも、視聴率が10%近くま で上がってきている(朝ズバ自身で公表)から、ここでもう一踏ん張りとばかりに若貴問題で自らキーマンとなるべく気張っているのだろう。

 視聴者が全員、若貴問題で釣られると思うのは大間違いだと思うが。


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