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最高裁判決で「校長が教員に君が代斉唱時に起立させる職務命令」は合憲と出ました

2011-05-30 20:38:20 | Weblog

当たり前のことである。学校の教員だけが、「日の丸・君が代」イシューに関してだけ、校長からの職務命令を守る必要がないなどという考えの方がおかしいのである。

日の丸・君が代は「儀礼的行為」次元の話。いい加減に特別扱いにすんな(その1)(当ブログ2011-02-02)

日の丸・君が代は「儀礼的行為」次元の話。いい加減に特別扱いにすんな(その2)(当ブログ2011-02-03)

 

君が代訴訟、起立命じる職務命令「合憲」 最高裁初判断(朝日さん 2011年5月30日)

 卒業式で君が代斉唱時の起立を命じた校長の職務命令が「思想・良心の自由」を保障した憲法19条に違反しないかが争点となった訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(須藤正彦裁判長)は30日、「憲法に違反しない」とする初めての判断を示した。

 訴えていたのは、東京都立高校の元教諭の男性(64)。2004年3月の卒業式で「国歌斉唱の際は、国旗の日の丸に向かって起立するように」と校長から命じられたが、起立しなかったことから戒告処分を受けた。07年3月に定年退職する前に「嘱託員」としての再雇用を申請したが、不採用とされたため、都に損害賠償などを求めて提訴した。

 一審・東京地裁判決(09年1月)は、職務命令は合憲としながら、04年3月以降は職務命令に従っていた点などを考慮して「裁量権の逸脱」と判断し、約210万円の支払いを都に命じた。一方、二審・東京高裁判決(09年10月)は、「都には広範な裁量権がある」として元教諭が逆転敗訴したため、元教諭が上告していた。

 「再雇用の拒否が裁量権の逸脱、乱用にあたるか」などの争点については、すでに第二小法廷が上告審として受理しない決定をしており、今回の判決は「職務命令が憲法に違反するか」だけが争点として残っていた。第二小法廷はこの日の判決の中で「合憲」と判断をしたうえで、損害賠償などを求める元教諭側の上告を棄却した。

 この訴訟とは別に、市立小学校の入学式で「君が代」のピアノ伴奏をしなかったとして戒告処分を受けた音楽教諭が都教育委員会に処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁第三小法廷が07年2月、「伴奏を命じた職務命令は合憲」との判断を示している。(ここまで)

 

起立、斉唱の命令は「合憲」 国旗国歌、最高裁初判断(共同 2011/05/30)

 卒業式で教職員に日の丸へ向かって起立し、君が代を斉唱するよう指示した校長の職務命令が憲法19条に反するかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(須藤正彦裁判長)は30日、合憲との初判断を示した。「思想、良心の自由を間接的に制約する面はあるが、許容できる程度の必要性、合理性が認められる」とした。4人の裁判官全員一致の判断

 その上で、不起立を理由に退職後の再雇用を拒否した東京都の処分取り消しや損害賠償を求めた元都立高校教諭申谷雄二さん(64)の請求を退けた二審判決を支持、申谷さんの上告を棄却した。敗訴が確定した。(ここまで)

 

この話題については、最初に挙げた当ブログの2記事だけでなく、こういう記事でも論じてきた。

 

日の丸・君が代を「内心の自由」の問題とするバカ教師は、生徒の硫化水素自殺を止められるのか?(当ブログ 2008-04-26)

>日教組組合員を始めとするバカ教師どもは、

>「国を愛すること」を「教育」することにさえ猛烈に反対してきたのだが。そんな連中が、

>「自分の命を愛する、大切にする」ことを、ヌケヌケと「教育」などできるのだろうか?

>それができると言うのなら、

>「自分の命を愛する」ことは「教育」できて、「国を愛すること」を「教育できない」のはなぜなのか、ぜひ教えていただきたい。

>生徒から見れば、どちらも「内心の自由」に他ならないのだから。

 

勉強したくないのも「内心の自由」、授業中に自由に教室内を歩き回りたいのは「身体の自由」、授業中に好きなようにケータイをいじり、私語をするのも「身体の自由」である。子どもたちのこういう「自由」を否定する権利が教師にあり、その一方で、儀式において国歌斉唱をするときに、起立しないという形で「自由」を主張する権利も教師側にあるという、そのわがままぶりに関して、このブログでもどこででも、結局その理由を合理的に説明ができる人間は出てこなかった。出てきたのは相手をネトウヨとレッテル貼りをしたり、自分がどれだけ高学歴なのか知らないが、相手の学歴が低いと勝手に決めつけることしかできない「低知能者」ばかりであった。

 

「教育には強制はなじまない」などと言っている日教組バカ教師ほど、実際には自由を求めている親をさんざん「モンスターペアレンツ」扱いしている点は、体を張ってボケを演じているのかと勘ぐりたくなるほど滑稽である。

 

まあ明日の朝日さんの社説あたりが楽しみだ。「教育には強制はなじまない!(キリッ!!」とでも言おうものなら、

「じゃあ、子どもが『○○を勉強したい』と言うまで一切何も教えないような学校を作って下さい。そういう学校に、一体どれだけの保護者が自分の子どもを入学させたいと思うか、アンケートでも取ってごらんなさい」

と言っておこう。

 

こんなくだらないことを最高裁まで引きずった結果、敗訴という形で判例まで残してしまった。まさに日教組バカ教師たちの自業自得である。

 



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