名ばかり管理職

管理職、

これほど「曖昧な定義」はない。

何処までが一般職で、何処からが管理職なのか・・・。

20年近く、どんな会社に入っても、何故か「名ばかり管理職」に任命され、やってきた私は、

ハッキリ言って、「当の本人の意識次第」であると言いたい。

それでも、どこかで区切りをつけろ！と言われれば、

「成果給」があれば、まず管理職で間違いない！と言わせて貰う。

そんな中、この問題で裁判になっていたマクドナルドから「残業手当の支給」というニュース。

マクドナルド、店長1000人に残業手当て

私の考えとしては、先に述べた様に、店長には成果給があったそうだから、
管理職でいいのでは？と思う。

管理職に残業が付かないのは当たり前。

正直、そんな文句を言うなら、辞令が出た時点で、店長なんか引き受けるな！と、
「名ばかり管理職」ばかりをやってきた私は思うのだ。

だが、その人件費支出に増加はないというマクドナルド。
（それも少し変・・。普通、残業代に換算した方が高くなる程超過勤務していておかしくないのだが）

残業代を払うなら、成果給や役職手当の支給はなくなって当然だ。

そもそも、ファーストフード店での「管理」において、一番重要なのが、

繁盛期における人員確保と、深夜などの最低人員確保を両立させながら、

「人件費の削減」をし、「人時生産性」を上げるのが店長の役目である。

パート・アルバイトは、当然時給が決まっていて、
繁盛期にお客様を待たせないだけの人員確保。
閑寂期に必要以上の人員を置かない事。

この2つを基本に、バイトやパートの勤務ローテーションを当てはめ、

「労働分配率」の向上こそが店舗の数字、店長の役割だ。

店の売上規模にかなり左右されるが、売上の低い店舗ほど苦労させられ、

「じゃあ！」と、夜から翌昼過ぎまで店長は勤務し、人件費を削減するしか数字を上げられない店舗もある。

すると、店長はとてつもなく超過勤務になる訳だ。

でも、それをする事がマクドナルドみたいなファーストフードのFC店長の宿命だ。
キツめに冷たく言うと、
本部はそれしか「店長」に望んでいないのだ。

食材は冷凍で、廃棄ロスでの荒利益管理をあまり必要としない、

売れ筋死に筋管理、在庫回転数管理もあまり必要としない、

すべての作業でマニュアル一般化され、個人別作業効率による配置管理もあまり必要としない、

そんなファーストフード店での店長とは、
極端に言うと、「労働分配率」の数字を上げる事だけが仕事だ。

だから、超超過勤務があって当たり前の仕事なのだ。

管理職じゃない！残業代が欲しいと言うなら、「成果給」「役職手当」はなくなって当然！

なんでそこでいちいち金銭的な文句を言うかなぁ・・・。

それでも、その会社で必要としてくれるならいいじゃないですか！

文句言う前に、そういう効率改善で一番店になってみなさいよ！

そうすると、本部勤務に抜擢の話しがまわってくるかも知れないですよ。

文句を言う前に、誰にも負けない数値変化を実現してみなさいよ！

と言いたい。

ん～とね、
私の言ってる事は時代に反しているかも知れない。

いや、反しているでしょう。

時代遅れの数少ない「モーレツ社員」の生き残りですからね、私は。

でもね、
「じゃあ、そんな貴方はこの会社を辞めて、一流企業に入れますか？」

「一流じゃなくても二流三流企業に入って、何が出来ますか？人より抜きん出てバリバリ数字を上げれますか？」

と言われれば、どうですか？

「ハイ、やれます！」って人は、文句言わないで辞めてそういう会社に入ってみればいいんですよ。

「うっ　う～～～んんん・・・」って人が大半でしょう。

だったら、与えられた職務で、会社が期待する部門で能力を発揮する方向で考えないと・・・。

どうもね、

昨今の「労働者を過保護に守る」とも取れかねない風潮や事例が好きになれません。

ハッキリ言って、私は。

名ばかりでも、そういう管理職が、今まで企業の2階部分を支えて来たんですよ。

「どこでも！」　特に中小企業は。

企業にはなくてなならない「存在」なんです。

名ばかり管理職って。

 

そんな風潮が続いて一般的になると、後に企業の収益が下がりますよ。

企業の収益が下がると、また派遣や契約社員が増えますよ。

更なる悪循環です。

参考過去記事ワーキングプア

名ばかり管理職諸君！　奮闘せよ！

私達が、企業の、日本の、根幹を支えているんだ！

と、思って、頑張りましょうよ（笑）　チャンチャン