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「正しい理解」

2008年08月01日 | 前ブログ フォーカス27「時空の先」

「事の問題点を明確にせよ!」

 

みなさん既にご存知の事件かと思います。

橋の下に避難、予期せぬ増水 神戸の4人死亡水害(朝日新聞) - goo ニュース

まずは、今回の被害に遭われた方々のお悔やみ申し上げます。


尊い幼い命が奪われた痛ましい事件に触れるつもりはなかったんですが、

この事件で、更に「川だから危険」という間違った認識が広がるのを危惧し、少し書く事にします。


暑い夏の遊びはなんといっても水遊びです。

水遊びといても種類はいろいろですね。

家庭での簡易プール等での行水、公共プール、海水浴、そして川。

人工的に整備管理された施設と、自然のままの形で利用するのとでは、間違いなく自然利用の方が危ないに決まってます。

しかし、人工のプールでも事故は起きますし、流れるプールでの事故は記憶に新しいところです。

問題は場所ではなく、監視体制その知識です。


川での増水による事故が後を絶ちませんが、川といってもこれも様々です。

大きな違いは2つです。

護岸工事をしている川か、自然のままの川岸か

そして、

その地点より上流にダムがあるかないか、この2点です。


今回のこの事故では、街中にある護岸工事がびっしりされ、コンクリートの壁となった護岸ですね。

そもそも何故このような、街中の本当の自然と触れ合う事の出来ない「川」で遊ぶ事にしたのかが疑問です(それでも晴れ渡った日なら別にかまいませんが・・・)

ニュースの見出しにも「予期せぬ増水」と表記してますが、この事故やこれまでの増水による川の事故でもそうですけど、

予期せぬという知識だから問題なんですよ。

あらゆる川の増水事故は、人為的ミスです!

川が危険なのではありません。

川自体が危険なのではなく、自然相手に遊ぶのに必要な知識が全くといってないまま、或いはその場所の特性などを把握しないままで遊ぶという危機意識の欠如した大人のミスです。

ニュース映像等を見る限り、増水までの時間はかなり短かったようで、知識のない人には本当に一瞬の惨劇だったかも知れません。

しかし、このようなコンクリートでビッシリ固められた護岸は、増水量がそのまま水かさにイコールになるんです。

下流に行くほどその加速度は倍増します。

自然河岸の川ではあそこまでの短時間って事はダムが放流しない限りありません。

何年か前にはダム放流の警告を無視し、遊び続けた人が逃げ遅れるという事故も発生しましたが、あんなのは自業自得で、論外ですが・・・。

川で遊ぶ時の鉄則は、その地点の天気でなく、上流方向の天気を注視する事です。
(護岸とかダムとか関係なく)

こんな護岸の川では、上流方向の雲行きが怪しくなれば、幼児などが居る場合は特に即座に止めるべきです

その意識が無さ過ぎた大人が最大の問題点であり、この川の上流で二つの川が合流していたからとか、急な集中豪雨だったからとかが本当の問題点ではないんです。

そこを間違っていては、今後も同じ様な事故が起きてしまいます。


川で遊ぶ機会がある方は肝に銘じておいて下さい。

川で遊ぶ時は、常に上流方向の天気を注視する事です。

その場の天気がいくら良くても、上流方向に黒い雲がかかったら即座に止めて下さい。


それに、折角「川」で遊ぶなら、コンクリートで覆われたような、自然の植物や生物と触れられない「川」でなく、護岸工事のされていない「自然豊かな広い川」まで出掛けて欲しいです。

護岸工事のされた川で遊ぶ位なら、そこらの公営プールにしておいて欲しいです。

護岸工事のされた川では、本来の自然が全く楽しめない上に、こういった危険意識の無さによる事故が発生するリスクだけしかありません

気楽にプールに行く位の意識しか持たない人は、どうか川で遊ばないで下さい。

川で遊ぶなら、少なくとも最低限のルールは知っておきましょう。

そして、どうせなら広い自然の川でへ出掛けて下さい。


川が危険なのではありません。

「無知が一番危険なのです」


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