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楽観的展望が生む再発事故の可能性

2012年02月09日 | 原発問題

日経ビジネスOLに大変良い記事が書かれています。

「原発事故の最悪シナリオが避けられたのは“幸運”に恵まれたからです」:日経ビジネスオンライン
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筆者は、内閣官房参与として2011年3月29日から9月2日まで、官邸において原発事故対策に取り組んだ「田坂 広志」多摩大学大学院教授で、勿論もっと最悪の事態があり得た事、そしてその最悪の事態が避けられたのは単に「幸運」だけだった事、更に今も尚続いている「根拠の無い楽観的空気」が一番問題だとしています。

私が常に抱いている懸念と同じで全く同感です。

4号機も水素爆発が起こりましたが、当時その原因が全く分からず、その正確な原因は今現在も確定していないのです。

当時、何が起こってもおかしくない状況だったという事は、何が起きてもおかしくない状況だったという事で、最悪のシナリオだけは避けられたのは、単に「幸運」という「運」による結果だとしています。

そして、田坂氏が懸念しているのは、

>残念ながら、これらのリーダーの方々の中には、今回の事故の深刻さを直視することなく、また、事故原因の徹底的な究明をすることなく、「もう福島原発事故は収束した」「もう同じ事故を起こすことはない」という楽観的意見を語る方がいます。

 実は、そうした「根拠の無い楽観的空気」こそが、今回の福島原発事故を起こした遠因であることを、我々は、肝に銘じるべきでしょう。

そうですそうです、そういう事だと私も強く思います。

 

そして、今後の原子力行政を語るには、多くの識者は「安全」「安心」が重要だと言うが、その前に最も大事な「信頼」が一番重要だとも言っています。

全くその通りです。

これまで、様々な事故を隠蔽し続け、福島の大事故を起こし、「安全」「安心」と謳ってきた原子力行政に対し、「信頼」は完全に失っています。

まず、何より真っ先に、その事実を直視し、認め、反省し、本当の対策を打つべきです。〈本当の対策とは原子力を辞める事なのだが)

それをせずして、ストレステストだの再稼動を審議したりなんてのは、全くのお門違いです。

 

福島の正確な原因も把握出来ていないのに、何をテストシュミレートするのでしょうか?

全く意味が分かりません・・・。

その上、原発を推進してきた保安院や委員会が何をもってしてその結果を妥当などといえるのでしょうか?

全く意味不明です。

 

どうか、原発立地自治体は、「容認」などという愚かな判断をしないようにお願い致します。

 

 


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