立ちあがってくる気力の源はなんでしょうか?それは、「天の気」「地の気」「人の気」です。「天地人」の3つなわけです。天の気とは、まさに天気ですから、太陽に当たることも大事です。しかし、それだけではありません。天命とでもいうべき「使命感」です。「この仕事をすれば、わが人生悔いなし」と言えるようなものを持ってほしいのです。それなしで、「偏差値のため」とか、「点数のため」とか、「自分の見栄のため」に受験をする人も多いですが、それでは、心の底から湧きあがるパワーは出ないでしょう。坂本竜馬は、日本の未来のため、薩長同盟を手掛けました。それが終わるまでは、彼も天命があったのでしょう。
殴られても、倒れても、立つ上がってくる人と、そこでへこんで終わってしまう人の一番の差はなんでしょう?それは、気力です。気力こそが体力と知力の源だからです。気が弱くなると病気になるし、弱気になります。病気や弱気であれば、勉強のほうも身が入らずに、どんどん下がっていきます。気が強ければ、倒れても、倒れても、再び立ちあがってくるわけです。気を強くする方法は3つあります。一つ目は・・・
だから、模試が一番悪かった時に、チャンスが訪れることがあります。「模試が悪かったから成功した」と言えるように、自分の頭の中に、逆転の伝説を作り、激しくも楽しい実践を行ってほしいと思います。夜明け前が一番暗いというのは、振り子理論でも言えるわけで、一度下がったものは上がるエネルギーをもっているし、一度上がったものには、下がるエネルギーが働きます。株でもなんでもそういうところがあるのです。また、納税額日本一になった斎藤一人さんが言っています。「周りの人が不況で暗くなっている時こそチャンスだ。周りが暗ければ暗いほど、明るければ目立つ」と。ボクサーでも一緒です。一番怖いのは殴られて倒れない奴じゃない。殴られても倒れても、笑いながら起き上ってくる奴だ・・・
ただ、何も「厳しい」状況を礼賛しているわけではなく、厳しくないに越したことはありません。厳しくない状況の人はそれでラッキー。厳しい状況の人も、自分に力がつくからラッキーというように、「どちらにしても大変ラッキー」と思える精神状態を身につけてほしいということなのです。以前にも書きましたが、松下幸之助さんは、お金がなかったから成功した。学歴がなかったから成功した。健康でなかったから成功した。と言っています。多くの人が「失敗の原因」に挙げる3つです。でも、彼はじっと耐え忍んで成功の理由に変えてしまったのです。お金がなかったからこそ、1円単位のお金を大切にした。学歴がなかったからこそ、周りの人が偉く見えて、人を大切にした。健康でなかったからこそ、事業部制をひいて、人に任せられた。だから成功したと・・・
また、夜明け前というのは、ある意味で一番厳しい精神状態です。「厳しい」ということをどうとらえるかが大切。この厳しさが、将来の自分を創る!と前向きに考えられるか?が重要です。もし、ここですんなりいってしまっていたら、今度は会社に入ってすぐに、厳しさのために嫌になってやめてしまうかもしれません。そっちのほうが数倍損していきます。今、厳しさに耐えられる根性をつけられるか?が大切です。そういう意味で、朝から晩まで厳しい部活を耐えてきている人は、就職試験で圧倒的に有利なのです。その、「厳しさ」を耐え忍んできたか?が、顔に出ます。だから、それは一つのラッキーだととらえることができます。
現在、高3でかなり苦しい思いを持って頑張っている人が多いと思います。やって、やって体を壊す直前までやって、それでも周りもやっているから偏差値は横ばいで「もう無理か。。。」と悲嘆に暮れている人もいると思います。でも、大事なのは、夜明け前が一番暗い、ということ。苦しい時期は周りの人も同じように思っているでしょう。だから、そこであきらめなければ、ある日急に明りが見えてきます。今、どん底にいる人は、ここで投げ出さないで、じっと耐えること。そこに活路が見出せることがあります。
「人生、いいことも悪いことも起きる。起こったことは受け入れて、今できる自分のベストを尽くすしかない。この先も逆境に見舞われることもあるだろう。だが、私は必死に戦う。のたうちまわるくらいう必死に。」
サッカー日本代表
岡田武史監督
サッカー日本代表
岡田武史監督
このことは、部活なんかでも当てはまると思う。野球とかバスケ、ラグビー、バレーなど、やや劣勢の時に、気を抜かずに、熱い気持ちであたっていると、「流れ」が来て、一気に逆転してしまうということがあると思う。もちろん実力に大きな差がある時には、あり得ないけれど。実力に大きな差がある時にも、1年、2年と「思い」をこめて、「真剣に」「相手より常に多く」練習をしていれば、逆転していく。3ヶ月とか、半年とか、短いスパンで逆転しようとする「勘違い君」がいる時もあるが、それはダメだ!本物は、時間を味方にする・・・
麻雀なんかでもそうだった。配牌が悪くてもうだめだ・・・と思いたくなる時も、投げ出さずに、あきらめずに、心をこめて、気合いをこめてやっていると、不思議とついてくる。いい加減にやっていると、運がどんどん悪くて、どうしようもなくなる。勉強も一緒だ。コツコツ地道にやっていると、周りの人が見ていて、神様も見ていて、手助けしてくれる。大学入試で、結果が出なかった人も自信を持ってほしい。その努力は、30歳になったとき、40歳になったときに花開くかもしれない。必ず帰ってくるから。
受験で結局、あまり勉強していなかった人と同じ結果だった・・・などと嘆いている人もいるかもしれない。でも、安心してほしい。やったことは神様が見ているから。次につながるから。不思議なことに、大学受験で「真剣な」思いで「気合いをこめて」やった人は、結果が悪くても、運の貯金をしているようなものなんだ。なぜか、大学を出た後の就職試験でうまくいったり(人生をなめないという面もあるが)他の事で運が良くなる。だから、もうだめだ!と思った時も、どうせやっても同じさ!なんて思った時も、絶対に絶対にあきらめない。それは、、運を良くする秘訣なんだ。