元巨人の桑田投手は中学時代、PL学園高(大阪)で同級生になる清原和博氏(元オリックスほか)を見て、その素質の高さに「実力だけでは追いつけない。運とツキが大事」と痛感。トイレ掃除など「陰の努力」を毎日、誰にも気付かれないように続け、「運とツキを貯金した」という。現在、受験生のみんなは、ぜひツキを貯めてほしい。「この人は落ちそうだなぁ」と分かる人は、直前期になると、笑顔がなくなったり、挨拶しない人。完璧に運気が下がっていくので、もったいない。掃除・挨拶・笑顔に時間を30分くらい割いて、絶好調を保ってほしい。
小さなことの積み重ねをするときに、「ルール化」が必要。何かの失敗をしたときに、どうして失敗したんだろう?と考えて、次には同じ失敗をしないように「ルール化」することが大切。「フレームワーク化」といってもいいだろう。たとえば、机の中にいつも忘れ物をする人は、「机の中にはなにも入れない」で、机の上と、かばんを使うというルール化で、同じ失敗はなくなる。勉強に関しても、いかにこのルール化をするか?がポイント。ここに、進歩がある。ただ、このルール化については、「感性」でやると、限界がある。本を読んで読んで読みまくって、誰よりも読んだ、という状況を作り「理性」でルール化をしよう。本は、一流の人のアイデアであるから、それを「ルール化」したほうがいい。
記憶するときにも、「小さなこと」の積み重ねが大切。工夫に工夫を重ね、3つも4つも工夫をして、「この覚え方が日本で最高である」という信念のもとに、記憶をしてほしい。今、アドバイスできることは、「速く50回繰り返す(ストレート・リピート法)」と、「文全体で覚える」こと、「アルファ波の脳波で覚えること」「絶対に記憶力がいい」と暗示をかけること、「文中で出た単語や熟語は覚えやすい」「間違いノートを作っていつも持ち歩くこと」工夫は、10個でも、20個でも多い方が自信につながる。語呂合わせや替え歌も含めて、「ここまでやっているのは自分だけだ」という絶対の自信でやってほしい。自分も、絶対の自信はある。結果がすべてで、日本一の生徒も含めて、どこに行っても、合格率はダントツNO.1になってきた。でも、そんなことでは満足しない。まだまだ、挑戦していく!!
逆境の時は、何やってもうまくいかない!と思うかもしれません。実際、運の悪いことは続くわけで、そのループを断ち切ることが大切です。ひとつは、自分より困っている人に親切にする。自分が逆境の時って、余裕がないから、人の事じゃなくて自分のこと!って考えがちです。ところが、それが運の悪いことを連続して呼び込むパターンなわけです。自分が「役に立っている」と運が巡ってきます。モチベーションもそこから上がってきます。モチベーションが下がっているときは、「人気」がないときなわけです。なぜ、長嶋茂雄氏が人生をいつもエンジョイしているのか?ここに、ポイントがあると思います。無意識に、運をひきこんでいるわけです。
長嶋茂雄監督が、立教大学の後輩に話したエピソード。「僕は大学の4年間、自分が何をしたら、周りの人が喜んでくれるのか。自分をどう表現したらいいか、そればかりを片時も忘れず考えていましたね。」「一回きりの人生で、自分を精いっぱい表現して、一生を終えたいと思わないんですか。大学生なんだからいつも集中してそれには自分は今、何をするべきか、考えておかなきゃだめですよ。周りの人を喜ばすために自分を表現する、それには自分自身をなんにでも対応できるように徹底的に鍛えておかなきゃだめなんですよ。人生は表現力ですよ。」と話をしたということです。「周りの人を喜ばすために表現する」まさに、思いが現実になっていますね。長嶋茂雄は、偶然の産物ではなく、必然の産物です。大学入試も同じ。「周りの人を喜ばせるための合格」「感謝のための合格」という思いだと、孤独な戦いではなくなる!
巨人軍の長嶋茂雄名誉監督と、阪神の村山監督の現役時代の話。村山氏いわく「長嶋さんと戦う時に、どっちがどれだけ炎になっているかの勝負なんです。相手のほうが、熱いいと感じた時は、私がどんなにいい球を投げても打たれます。」(長嶋茂雄「野球は人生そのものだ」)野球も、勉強も一緒で、火の玉のようにかっかかっか燃えているか?が大切。気のエネルギーが充満して、そのエネルギーが一点に本や参考書に向かう!自分が座っていると、自習室が熱くなるような、火の玉のように燃えてほしい。受験勉強と考えずに、熱く燃える練習ととらえるといい。楽しくて楽しくてしょうがない人生の練習ととらえよう!この不況の暗い世相の中、
だからこそ、明るく、燃えていれば目立つ
自分は、○○大学に入って、世のため人のためになる医者になる、世のため人のためになる政治家になる、世のため人のためになる弁護士になる、世のため人のためになる教師になる、世のため人のためになるエンジニアになる。。。だから、自分が○○大学に入らなかったら、日本に申し訳が立たない、世界に申し訳が立たない!というくらいの自負心をもって、「大義名分パワー」とでもいうべきパワーを身につけてほしい。こういう気持ちを持ってやっていれば、小さな偏差値とか、大学名にこだわりすぎず、自分の信じる道を進めばいい。自分の欲や損得で考えると、気力は萎えるのでしょう。
立ちあがってくる気力の源はなんでしょうか?それは、「天の気」「地の気」「人の気」です。「天地人」の3つなわけです。天の気とは、まさに天気ですから、太陽に当たることも大事です。しかし、それだけではありません。天命とでもいうべき「使命感」です。「この仕事をすれば、わが人生悔いなし」と言えるようなものを持ってほしいのです。それなしで、「偏差値のため」とか、「点数のため」とか、「自分の見栄のため」に受験をする人も多いですが、それでは、心の底から湧きあがるパワーは出ないでしょう。坂本竜馬は、日本の未来のため、薩長同盟を手掛けました。それが終わるまでは、彼も天命があったのでしょう。