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TANAKAHAN日々思った事を綴ってみたりして

なぜ今変える

2024-06-29 20:11:01 | Weblog

7月3日から新紙幣が発行されるが、自販機や両替機、公共交通機関の運賃箱などを新紙幣に対応させるには1台当たり数十万~数百万円の費用が掛かると言われている。紙幣投入型のCR機を置くパチンコ店などは死活問題らしく、パチンコ店の廃業が増える可能性もあるが、ニーズが減って衰退した業界にとっては、紙幣の変更は廃業のきっかけに過ぎない。問題は多くの国民が必要とする交通機関や金融機関といったインフラだ。前回の紙幣変更時はまだ景気が良かったからさほど問題ではなかったが、この不景気においては紙幣が変わる事さえ余計な負担である。

とは言うものの、最近は現金を使う機会がほとんどない。どの店もクレカやスマホで決済できるからである。使用頻度の低い紙幣のためにいくら金が掛かるんだと文句も出るだろう。現金払いなんて町内会費と募金くらいのもので、あと困るとしたら災害時や停電時、通信障害、機械の故障時くらいだ。でもそこは、1万円相当の硬貨を家に備蓄し、千円相当の硬貨を財布に常備しておけばとりあえず凌げる。だったら公共交通機関や金融機関がそんなに急いで機械を総入れ替えする必要もなさそうに思える。何なら今後は現金払いは硬貨のみとし、それ以外はキャッシュレス決済で良さそうである。但し、今もなおクレカ決済に抵抗がある年輩者や、IT機器を苦手とする人々との情報格差も残っているから、まずはそこを解消するべきかもしれない。

昨今ほとんど使われない紙幣をわざわざ変更する必要があったのだろうか?などと庶民の感覚では思ってしまうが、この機会によって多くの国民がタンスに眠る旧紙幣を新紙幣に交換するだろうから、国民の蓄財があとどれだけあるのか財務省が大体把握し、今後どれだけ国民から蓄財を搾り取れるか試算出来てしまう。結局は奴らの都合でしかない。

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