タンポポ・メルマガより転載
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┗■2.12/14-15福島・郡山 IAEA抗議バスツアーに参加して
| 福島原発事故を過小評価せず、被災者の声にこたえよ
└──── 青山晴江(たんぽぽ舎ボランティア)
12月15日より郡山市で3日間開催されたIAEA(国際原子力機関)と日本政
府共催の「原子力安全に関する福島閣僚会議」に「原発いらない福島の女たち」
と共に抗議の意思を示そうとテントひろばからのバスツアーに参加した。バスは
14日朝発と深夜発の2便が用意された。選挙と重なり参加者が少なめだったが、
それでも第1陣は30名ほどが乗り込んだ。岐阜からなど再稼働阻止全国ネット準
備会松山でお会いした方もいた。
14日、13時福島県庁前行動に合流。佐藤雄平知事に、この会議自体を認めない
と抗議する申し入れを行ったが、場所は県庁隣の自治会館で受け取りは職員。I
AEAを低姿勢でお迎えし、片や被曝させっぱなしの県民にはこの扱いである。
「私たちをばかにするな。私たちは抗議の声を挙げ続けるぞ!」女たちの声に心
底共鳴する。知事公邸に隣接する線量の高い公園でスピーチ、かんしょ踊りの後
福島駅までデモ行進。希望の牧場の牛の頭蓋骨を乗せた台車も一緒に150人ほど。
デモを包む県庁付近の空気は松山や福井に比べても非常に重たく感じられた。駅
前では足を止めスピーチを聞く人もいたけれど。夜、郡山で広瀬隆さんの熱い講
演を聴いた。
15日、雨。7時過ぎ集合場所へ。40分ほど抗議の意思表示行進をして閣僚会議
場のビッグパレットへ。昨夜発の第2陣バスの人たちと合流。
6000人の警備体制、こちらは200人ほど。パレットには近づけず。コンビニや
ファミレスのある国道に面した一角でリレートーク、歌、かんしょ踊り。その後、
フクシマ・アクション・プロジェクトはIAEAに「福島原発事故を過小評価せ
ず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書を手渡した。パレットの駐車
場で、広報担当のイギリス人の女性に。彼女は「確実に皆さんの声を関係者に届
ける」と言った。届いたのか監視していく必要がある。
フランス、ドイツなどからも脱原発の市民、議員が一緒に取り巻き、原発反対
の声を挙げてくれた。外国語のプラカードもたくさん掲げた。午後第1陣バスは
帰路へ。2陣と残留組は郡山駅のビッグアイの交流会へ。午後他会場では脱原発
めざす首長会議も行われていた。
16日 福島の宿泊所からは朝、吾妻山が美しく見えた。その日そこは飯舘村の
投票所だった。庭の隅では除染作業員の人たちの集合。まさに福島の現実。郡山
に戻り、紹介していただいた教組会館で3・11当時の話を聞き、付近の線量を測
り(屋上隅の苔下は15μシーベルト!)、近くの食料測定所へ。午後、郡山女子
大で市民会議。同時通訳機で聞く。
フランス人県議が「政府・大企業に対し、私たち脱原発市民は国を超えて手を
繋いでいるんだ、という姿勢を示し続けていくことが大事だ。」と話したのが印
象に残っている。夕闇が訪れ第2陣も帰路へ。この3日間のIAEA抗議のため
に多忙な暮らしの中、全力を尽くしてこられた福島の女たち、アクション・プロ
ジェクト、全てのスタッフの方たちに労いと感謝を述べたいと思う。
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