太田市長とれたて日記

清水まさよしが太田の元気をお届けします

南足柄市の文化会館、参考になった

2010年06月03日 | Weblog

今朝、朝ズバを見ていた。「南足柄市が文化会館を閉める」放っとけない!なんて、みのさんがしゃべっていた。他に閉鎖があるようだ。
あの頃は競った。きらびやかな会館を。「22万人の都市になったのだから1500席ある市民会館を」という希望がある。人口が増えたらそれに比例して大きな会館が必要ってこともないと思うが。
40年近くお世話になった市民会館は違法建設物の烙印を押された。建て直しを決めた。
設計コンペをやり、設計書もできた。いよいよというとき、リーマンショックに襲われた。

 

昔流なら、決めたことはしかも図面までできているのだからやる、だった。
私はふんぎりが悪い。設計までは元気よく走ってきたのにふと立ち止まってしまった。
きっかけは、世界中のあちこちで地震が発生したことだ。「学校はだいじょうぶか」という心配で方向転換。忘れ去られようとしているが、時は麻生内閣。耐震化に従前以上の補助金をつける。これもインパクトが強かった。
太田病院の全面移転もあった。
企業の業績悪化で歳入はがた減り。学校耐震化と病院は「・・ねばならない事業」市民会館より優先順位は上を決めた。民主党のように対前年度比7兆円もの借金を増やして「子ども手当5兆円」を配るような勇気はない。

 

エアリスの全国一の稼働率を横目に見ながら「我慢、我慢」であった。7月以降2月までは稼働率100%、90%の世界。いずれどこかに不具合が生じたら「一時閉館」で市民はパニック。
お金もないし、東京にある安物の芝居小屋を見て歩いた。「これだ!」と思ったのが『キャッツシアター』。

 

テレビで見たが、南足柄市の文化会館は立派だ。どこでも立派な会館をつくっていたときだ、お粗末なものだったら市民が許さなかったと思う。
市民も議会もみんな、そんな会館を希望していた。「トタン張りみたいな会館じゃみっともない」という意見が多数だった。市長も「いいのをつくれ、みっともないから隣町に負けないものをつくれ!」と気合をいれられたと思う。「トタン張りの会館」をつくったら、それだけで市長は落選確実。そんな時代だった。

 

世の中って日々変化である。
立派な建物は維持管理費がかかる。南足柄市は維持管理に1億6千万円かけているという。1億6千万円が払えないから閉める。補修費に8億円かかる。それも払えない。仕方ないじゃないか。
そんな心配のないホールをつくるつもりだ。身の丈にあった集会施設でいいじゃないか。もっといいのは「時代が求める時期」というものがある。今はそのときではない。
南足柄市にお礼をいいたい。勉強させてもらった。

 


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