カセージンのひとりごと

『奥多摩大好き』改題(2017年にタイトルを変更)

人形山(タワ尾根)

2005年07月17日 | 奥多摩
 タワ尾根は一般登山者の少ない静かな尾根歩きが出来る、そして日原から長沢背稜への最短コースかもしれない。魅力のある尾根では有るがその下部はいままでたんなる通過点として利用していたに過ぎない、しかしそこには独立した魅力がいっぱい詰まっているのである。登山というからつい山頂が目標みたいな気になるが途中から戻ったっていいじゃないか!ということである。
 いまは巨樹ブームとやらでカメラと三脚を担いで登ってくる人や単に眺めに来る人がけっこう増えているようで、地元でも遊歩道とまではいかないがそこそこ登山道らしきものも整備している。
 まあ『山に行こう』と意気込んできた人はやっぱり山名がほしいだろう、山頂を極めたいだろう。(『どうでもいい』って?まあそんな人は気にしないでください)ということで山頂探し。
 ここのミズナラの巨樹近くには古くから「人形山」と言う地名が有る、山と付くからには山頂もあるだろう。で、探してみた。

2005年7月17日

 いつものように「東日原バス停」から歩く。20分ほどで「小川谷橋」を渡る、鍾乳洞方向に右に道をとる。
 

 鍾乳洞を通り過ぎ「燕岩」を左に仰ぐ、柱のような「梵天岩」を右に見て左に「籠岩」、駐車場の先に取り付きがある。


 険しい急斜面を切り返しながら登っていき、傾斜が緩やかになるところで分岐、直進は進入止めが有るが「籠岩」上部脇から岩の多い登山道で「燕岩」の頂上部に出ると眺めが良い。


 さてコースを沢筋に沿っていくと左右に分かれる(登りと下りで周回コースを形成できる)、今回は左から登る。ほどよく整備された道で尾根に着く。
 

 そこは「一石山」、左から岩コースと神社コースからの道が合わさり右方向に行く、すぐに小ピーク、一応ここを一石山頂上ということにしよう(定義は知らない)
 

 このあたりから大樹が見られる。


尾根は西が植林(よく手入れされている)、東は自然林。


 再び急な登山道を登り尾根から少し右に巻いていくと平坦な場所に出て、ここのハイライト:最大のミズナラが現れる。


 遠巻きに角度を変えると表情が変わる。














 このあたりはかなり広い平坦地。そして不自然に石がゴロゴロしている。
 

 どうも人工的に整地されたようである。集中的に集積(集石)されている。
 

 集積の上部には明らかに人工的に傾斜地を削って平坦地を造成した形跡が有る。先の石の集積はこの削った土砂に含まれていた石を捨てた場所、あるいは土砂から土が流れて石だけが残った。というふうに想像できる。今ではめったに人が訪れることの無い場所だが、かつてはかなり人々の生活、あるいは何かの施設があったと思われる。


 造成地の縁はきれいに整えられて石積みが見られる。
 

 この付近に「人形山」があるはずだ。何処が頂上であろう、もっともあたりは尾根の中腹で山頂らしきものは無い、小ピークがいくつか有るがそのいずれかが「人形山」であろうか?
 ここは「人形尾根(カロー出会尾根)」のピーク


 こっちは先ほど登ってきた「一石山」からの尾根のピーク


 巨樹のあった平坦地から窪みを来るともう一つ登山道の脇にピーク。あった!黄色いテープと小さな板に山名標識、誰が特定したのか?
 

 ということでめでたく山頂を踏む。

 付記:このピークを探している途中「奥多摩けもの道」の Y.O さんに遭遇、動物を撮影するための仕掛けカメラの巡回であろう、しばらく立ち話、今日私が下る予定ではじめて歩く尾根の様子を教えていただく。

 おまけの写真:自然の造形












 完
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