エコかぁ…

以下は、昨日ツイッターに載せた文の転載です。

イチロー選手に「CD買いに出かけるより、配信の方がエコ」と言わせるNTTのCMが、ツイッター上で話題になりました。
んで、僕もその祭りに乗っかって書いたのでありました。


NTTエコ問題について、もいちど考えてみる。まず個人的に、CD→配信への移行にはさほど抵抗感がない。それは確かに“エコ”かも知れない。売れるかどうか分からないCDを何千何万と作り（僕も作ってきた…）、余らすことを考えればまぁ。


何より配信は、音質でCDに勝てる可能性がある。CDの音質向上の試み（SACDなど）はなかなか実を結ばないけれど、配信なら生産設備が要らない訳だから、ずいぶん身軽だし、ずっと自由度が高いはず。


つまり、僕が引っ掛かったのはそこじゃなく、“エコ”っていう言葉を取り巻く状況なんだと思う。ハッキリ言っちゃえば、“エコ”を振りかざすときの、奴らの正義ヅラに飽き飽きしてるんです。
結局、彼らの言う“エコ”は“1/fゆらぎ”とか“マイナスイオン”とかのお仲間だもんね。


“エコ”って本来、地味～な日々の営みにのみ宿る精神だと思う。まぁいわゆる生活の知恵。そこに革命的な何かなんて滅多に有り得ない。誰からも褒められない。そういう生活を静かに実践する人々をおちょくるのは、もうやめませんか。…って、誰に言えば良いんだろ。