志穂 つぶやかないで、いってみよう。

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ダヴィンチ・コード【映画】

2009-01-20 21:16:16 | 映画
原作は、この本が文庫化されたころ(たぶん2年位前)に読んだんですが、
映画は観てなかったので、この前「HEROES シーズン2」の2本目のDVDを
借りにいったときに、ついでに借りてきました。
(「HEROES シーズン2」関東では今、放送中なんですが、
3話目を録画し損ねたのでDVD借りてきました)

率直な感想・・・これ、原作読んでなくて映画だけいきなり観たら、
ちょっとワケがわからないんじゃない・・・???

原作はかなりボリュームがあって読み応えがあるんですが、
「ダヴィンチ・コード」の原作の世界を映画に全て詰め込むのは
無理があったかなあ。。。という感じがしました。

「聖杯伝説」そのものに、色々な説がありますし、
キリスト教の起源や、それ以前の宗教のことなど、
原作の中に色々と細かく書かれていましたし
「シオン修道会」についても、儀式などについて
かなり細かく描写がされていたので映画を観てもよく理解できましたが、
映画本編ははしょりすぎ?!

キャスティングについていうと、原作を読んだ時点で
私の中では、ロバート・ラングトンのイメージは
 「鍛え上げられた筋肉でがっしりとした中年」
という感じだったので、トム・ハンクスだと、ちょっと細くて、
若いかなあ・・・という感じでした。

話の最初から死んでいるので、生きているシーンは殆どありませんが、
ソニエール氏はイメージ通り。

ソフィーを演じるオドレイ・トトゥも、私が持っていたイメージにかなり近かったです。
ただ、ソフィーはもうちょっと活発な感じかなあ、と。
オドレイ・トトゥは「アメリ」で観て以来ですが、
ずいぶん大人になったなあ、と思いました。

イアン・マッケラン演じるリーは、イメージぴったりですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」のガンダルフのイメージが強かったので
長い髭の無い顔に「おや?」っと思いましたが、
先日「X-MEN ファイナル・デシジョン」を観た時の
マグニートーを思い出しました。


「聖杯伝説」は「ダヴィンチ・コード」に出てくる説以外にも色々あります。

「ダヴィンチ・コード」および、関連書物では
「シオン修道会」は存在したとされてますが、
「シオン修道会」が本当に存在したか(今も存在しているか)どうかは、
はっきりしないらしいです。
(原作者、ダン・ブラウンは「存在している」と強調しています)

前に
「CBSドキュメント(アメリカCBS局の60minutesのレポートを放送)」
で、シオン修道会が本当に存在するかどうかを調査したときに、
フランスに確かに「シオン修道会」なる秘密結社はあったものの、
それは80年代に作られた結社で、昔から存在している
「シオン修道会」が存在する、という資料が無いのだとか・・・
(そういうレポートが放送されていました)

「ダヴィンチ・コード」が出版されたときに、
ヴァチカンは非難声明を出したそうですが
(ヴァチカンから非難されても当然な内容ですが…)、
同じくダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」もまた、
ヴァチカンから非難されそうな内容です。
でも不思議なことに「天使と悪魔」を執筆した時期に、
ダン・ブラウンはローマ教皇に謁見したことがあるそうです。

「シオン修道会」の存在が確かでなかったとしても、
ヴァチカンから非難声明が出てたとしても、
小説・映画としては面白いと思います。

映画を観てよくわからなかった方は、原作を読んでもう一度観ると
よく理解できるかと思います。