志穂 つぶやかないで、いってみよう。

日々の出来事を書いていきます。

ニューイヤーコンサート 2009(Bunkamraオーチャードホール)

2009-01-04 00:30:54 | Weblog
さて、昨日行ってきた
 「ニューイヤーコンサート 2009」
の話。

色々語れるほどクラシックに造詣は深くないので、直感で。

<<ニューイヤーコンサート 2009>>
 日時:2009/1/2・1/3(両日とも同プログラム)
 会場:東急Bunkamuraオーチャードホール

 指揮:小林研一郎
 司会:朝岡聡
 ソリスト:宮本笑里(ヴァイオリン)、外山啓介(ピアノ)
 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

 曲目:
(第1部)
  ワルツ「春の声」:J.ストラウスⅡ
  ハンガリー舞曲集より第1番:ブラームス
  ハンガリー舞曲集より第5番:ブラームス
  ピアノ協奏曲第2番より第1楽章:ラフマニノフ(☆)
  交響詩「わが祖国」より”モルダウ”:スメタナ

(第2部)
  ポルカ「雷鳴と雷光」:J.ストラウスⅡ
  チャールダーシュ:モンティ(☆☆)
  ヴォカリーズ:ラフマニノフ(☆☆)
  ボレロ:ラヴェル
  
☆はピアノ:外山啓介
☆☆はヴァイオリン:宮本笑里

この東京フィルの「ニューイヤーコンサート」
2005年からやってるらしいのですが、
過去のコンサートには
 「どこかで出逢った、あのメロディー」
というサブタイトルが付いていました。
(とりあえず、今回は付いてなかったみたいです)

「どこかで出逢った、あのメロディー」というだけあって、
お馴染みのナンバーが多いです。

ピアノ、ヴァイオリンのソリストのお二人は、まだ若いのですが、
ヴィジュアル面もスタイルも、素晴らしくGoodです。

やっぱり今は、クラシック音楽家でも、
色々な分野で幅広く活動したいとなると、
うんと個性的なキャラを持っているとか、
見た目がいいとかじゃないと、ダメなんですかね~

マエストロの小林研一郎氏ですが、通称「炎のコバケン」。
全然関係ないけど、中学の時の担任が「小林ケンイチ(漢字忘れた)」で
通称が「コバケン」。
同じコバケンでも、全然違う~!!

ちなみに、この「炎のコバケン」さん、元日早々、1日で
 「ベートーベンの交響曲第1番~第9番までを全て指揮する」
という、とてつもない大仕事をやってらして、
(1番~9番までで、休憩入れて何時間かかるんだか…)
その前に2日日間リハーサルなどなどあったそうで、
大声で指示を出しまくっていたら、すっかり声が枯れてしまい、
この日は
 「かなりガラガラなダミ声状態」
でした。。。新年早々、お疲れさまです。





開館20周年を迎えたBunkamura。


さて本題。

ワルツ「春の声」:J.ストラウスⅡ
「ニューイヤーコンサート」っていうと、必ずと言っていいくらい出てくるお馴染みナンバー。
昔、犬(マルチーズ)が、この曲に合わせて踊っている映像を見たことがあります(笑)


ハンガリー舞曲集より第1番:ブラームス
   ハンガリー舞曲集より第5番:ブラームス
元は「ピアノの連弾」だったんですが、オーケストラの方が有名になってます。
個人的には、元の「ピアノの連弾」の方が好きです。


ピアノ協奏曲第2番より第1楽章:ラフマニノフ
フィギュアスケートに使われたりしているので、かなり有名だと思います。
伊藤みどりさん、高橋大輔選手も、使ってたと思います。

全体的に重圧な感じの曲で、重厚なピアノの旋律が浮き出ているような曲ですが、この日はピアノがオーケストラにちょっと負けてる感じがあって、残念でした。

曲の冒頭は、ピアノの重厚な和音で始まるのですが…和音の開きが十度(和音の一番下の音がファで、一番上の音がオクターブ上のラ)。
よほど手がでかくないと届きません…

この部分に関しては、手の小さいピアニストのための
弾き方テクニックもありますが、ショパンとかリストの曲には、
物理的にテクニックでは解消できないような十度の和音が
バンバン出てきますので、手の小さいピアニストはどうしてるんだろ…
と思います

司会の方から、
 「ラフマニノフさんは、手がかなり大きかったんですよ」
という解説がありました。

ちなみに、ピアノソロの外山さんは手が大きいので、特に問題は無いそうですが、ピアニストって基本的に手のデカイ人が多いですね。

ちなみにうちの夫は、十度の和音は余裕で届くような手の大きさですが、
ピアノは弾けません~モッタイナイ


交響詩「わが祖国」より”モルダウ”:スメタナ
これもかなり有名ですね。

小さな小さな水の流れから始まって、段々と河が大きくなっていき、
最後は大きな大きな河となります。

合唱曲にもなっているので、中学や高校で歌ったことがあるかたもいるかもしれませんね。
ちなみに、私がいた中学でも合唱コンクールの「自由曲」になっていたのですが、
「自由曲」は好きな曲が選べるわけではなく、
クラス同士のくじ引きだかジャンケンで決まるので、
うちのクラスは「モルダウ」ではなく「樹氷の街」でした。

モルダウは隣のクラスが歌って、優勝かっさらっていきました



休憩時間
休憩時間になるやいなや、トイレにダッシュしました。
開演前にもトイレに行ってたんですけど、やっぱり休憩時間にも行きたくなり…
いつもいつもいつもいつも問題になるのが
 「女性用化粧室の混雑具合!!!」
トイレの個数があまり多く無い上、この日は着物の人も多かったので、
トイレは長蛇の列。

休憩時間が終わりそうになり
 「もうすぐ第2部が始まります」
ってアナウンスが流れてるのに、後ろはまだまだ凄い列。

コンサートホールに限らず、劇場、ライブハウス、映画館、
どこでもそうですが、収容数に対して、
女性用トイレをもっと大きくした方がいいです。

偏見ではなくて、実際にそうなんですが、
コンサートとか演劇、ライブに来る客の男女比は、
女性の方が多いんですから。。。
(ライブはモノにもよりますが、年間通しての客層で考えると、
女性のほうが多いと思います)

余談ですが、劇団四季所有の
 「自由劇場」
は、劇場の収容数に対して女性用トイレの個数が多く、
更にトイレの中(個室の中じゃないですよ)で女性の係員が、
空いたトイレ個室への誘導をしていたため、とてもスムーズでした。

休憩時間に、獅子舞をやってたらしいですが…全然観れなかった


ポルカ「雷鳴と雷光」:J.ストラウスⅡ
これも結構有名ですし、軽快でウキウキするような感じですね。
楽団員の方が、途中で傘を持って、踊りながら客席を歩いたりする
演出があったんですが、もうちょっと演出を捻ってほしかったな~と思いました。
「神宮がさ」サイズの、色んな色の傘を持って客席に下りてきたんですが、
最後に傘を並べたら「2009」ってなるとか、
もっと思いっきり踊っちゃうとか。

前日に見た「ウイーンフィル ニューイヤーコンサート」の演出が面白かっただけに、ちょっと残念な感じがしました。


チャールダーシュ:モンティ
一昨年、浅田真央選手がフリーの演技で使用していた曲です。
ヴァイオリンの情熱的な演奏と、軽快な部分が、とても印象的です。


ヴォカリーズ:ラフマニノフ
「ヴォカリーズ」というのは、「あ」や「う」など、母音だけで歌う歌のことらしいです。
もともとは発声練習などのための歌唱法でしたが、近代では何人かの作曲家が、ヴォカリーズで曲を書いています。

たとえば
 「♪かえるのうたが きこえてくるよ♪」

 「♪あえうおうああ いおええううお♪」
みたいな感じです。

元はソプラノ歌手のための歌でしたが、歌だけではもったいない!と、
色々な楽器のために編曲され、この日はヴァイオリンによる演奏でした。


ボレロ:ラヴェル
説明する必要が無いくらい、有名ですね。
日本では「第九」と並んで「二大有名クラシック」?ってくらい有名です。
ちなみに、日本人は「ボレロ」が大好きだそうです。

今季、安藤美姫選手がエキシビジョンで使っているほか、
日本で行われるフィギュアの大会の最後に、
全選手がリンクに出てきて滑るシーンでよく使われてます。

ひたすらひたすら、ず~っと同じリズム、2つの旋律のみの繰り返しです。
スネア叩いてる人は、緊張感とともに、発狂しそうにならないのかしら…?
と思うことがあります


お年玉特別企画
ボレロの後に「お年玉特別企画 大抽選会」なるものがありました。
全てのお客さんのチケットの半券が箱に入っていて、
抽選が行われました。

商品は1位~3位までは、スポンサー提供による商品

3位:オリジンズ(弁当屋じゃなくて、化粧品メーカー)の化粧品セット。
   当たったのは女性でしたが、男性が当たってもあんまり嬉しくないですね。。。
   オリジンズの化粧品が3万円分くらい入ってるらしいです。

2位:渋谷・セルリアンタワー東急ホテル1泊ペアチケット
   セルリアンタワー、かなりお値段高くて、中々手が届きません…
   そこの1泊ペアチケットです。
   当たったのは、また女性でした。

1位:アシアナ航空 日本~ソウル往復航空券1名分
   航空券「ペアチケット」じゃなくて「1名分」ってところが微妙ですね…
   夫婦の片方が当たっちゃったら、どうするんでしょ、、、
   ちなみに当たったのは、またまた女性でした。

特賞:東京フィルが演奏する「ラデツキー行進曲」を指揮できる権利と、「炎のコバケン」が当日使用していたタクト&サイン入り色紙をプレゼント!!

  この「特賞」すご~くほしかったです(笑)
  ほしいと思った人は、たくさん居たでしょう、きっと。
  なにせ東京フィルのメンバーに、タクトを振ることが出来るんですから!

  どんな「ラデツキー行進曲」になるかは、アナタ次第♪という素敵な企画です。

  当たったのは男性でした。が…指揮の経験は無し。
  司会の人に「この曲、聞いたことあります?」と聴かれて
  「はい、一応…」と答えた男性。
  
  司会に「マーチですから、二拍子で振ってくださいね」と言われたものの
  「二拍子」の振り方が分からず、マエストロが伝授。

  な~んか嫌な予感がしつつも始まったラデツキー行進曲。

  はい、予感的中しました…
  「行進曲」というよりは
  「二日酔いでぐでんぐでんになりつつ、ふらふらの千鳥足」
  的な感じ。。。

   さすがにマエストロがストップさせて、もう一度仕切りなおし。
   さっきより多少マシになったものの
  「あ~二日酔い、頭痛て~、もう帰りて~
   的なラデツキー行進曲に仕上がりました

   今回はマエストロは止めなかったものの、途中で彼の腕を掴み
   テンポアップさせました。
   エンジン全開になった指揮で、やっと「ラデツキー行進曲」となり、
   めでたく終演。

   ま、これは余興なので
   「オーケストラ聴きに来たのは初めてです。
    ラデツキー行進曲?知らないです」
   って人が当たっちゃったとしても、何とか盛り上げてくれるのが、
   司会&マエストロ&演奏者でしょう






帰りに立ち寄った渋谷の家電量販店「LABI」の店頭にいる
ソフトバンクの「お父さん」の像。
お父さんを演じている「カイくん」とほぼ同じ大きさ。
お正月バージョンになってました。