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~  史上初!チワワがFXで缶詰資金獲得を狙う!当たらない予測は主にテクニカル、たまにファンダメンタルズ、時に雑談  ~

RSIについて(その3)

2011年02月22日 19時10分37秒 | FXテクニカル観測
さて、架空の関数p=f(t)の微分係数反転ポイントを見つける度に単純逆張りするメソッドは、「エッジ」を持っているだろうか
答えは・・・、「そんな事はやってみなけりゃ分からない」とでもなるだろうか、ミモフタモナイが
対象通貨ペアあるいは銘柄、評価の時間軸、逆張りの諸条件など、チューニングの余地は無限大であり、楽しい作業となるコト請け合いだ、試す価値は大いにある
個人的に、この手の追究は嫌いでなく、長時間PCに貼り付いて自分のアイデアを試す事は苦にならない、むしろ積極的に好む、チャートを眺めいじり回すのは率直に楽しい

個人的な感覚として、ごく短い時間足では、単純な逆張り戦法が良い結果を生むとは思いたくない、少なくとも15分以下の足ではノイズの影響が大き過ぎるのではないか
一方、モメンタム系のファンド等では、比較的短い足をベースに流れを増幅するような取引を多用していたとも聞き、いわゆるリーマンショック以前は顕著だったそうだ

この事からは恐らく、5~20Pips程度を抜いたら直ぐに逃げるような、いわゆるスキャルピング、あるいはシステムは今でいうHFT(:高周波取引)の類が既に実戦投入されていたのではないか

値動きの特性として、架空の関数p=f(t)の切り返し即ち「上昇→上昇停止→下降」あるいはその逆を観察した時、必ず微分係数が0になるt’が発生するとは前エントリの通りだが、一般的に長い足になるほど、p=f(t)の曲率半径は大きな値を取る傾向があると言えるだろう
一方注目すべきは、t’における微分が不可能なほどの切り返し、例えば突端形状でスパイク、リバーサル、例えばアイランドを伴うギャップの発生等は、よく言われるように「特異点」であり、シチュエーションの重要な変更が発生した可能性が高く、状況を正しく判断すれば大きな利益につながるチャンスであると言える(もちろん同じ確率で大損失を生むのだが)
このような現象の正確な発生予測は、純テクニカル観測からは困難であり、テクニカル分析の制約の1つだ

ただし、特異点の発生は予測困難であっても、上位時間軸からの観測では、殆どのケースで、既に上昇(下降)のモメンタム減衰が観測されているはずで、特異点はそれが最も激しい形(理解しやすい形)で具現化したケースという解釈も可能だろう
モメンタムの減衰というやつは、チャートを睨んでいるだけではなかなか分かりにくい形もあろうが、RSIで巷間ありがたがられているダイバージェンスあるいはコンバージェンスからは観測可能な場合が多い
なぜこのように一見、未来を見通すような前触れ現象が起きるのかが興味深い点なのだが、今回のエントリでは書き切れないので、気が向けばそのうち「RSIについて(その4)」とでも題したエントリを持ちたい
恐らくは、価格反転を伴う微分係数0化前には、売りと買いが拮抗していく様、俯瞰的に見て徐々に接線の傾きが穏やかになることで説明が付くのではないか、と予想してはいるのだが

また実践トレードのヒントとして
ある時間軸でダイバージェンス/コンバージェンスが観測されても、直ちに反転する事は実際ほとんどなく、往々にして再度、多くは再々度、新高値(新安値)を更新してからやっと実現する事を経験的に知っている方も多いのではないか
もしピンポイントで、つまりどこで本当の反転が起きるかを予測する方法があったとしたら、嬉しくないだろうか、というか嬉しい、頭と尻尾も獲れるかも知れないのだ
物理の時間に誰もが接する例題として、位置を微分すると速度が、2階微分すると加速度が導かれる、というものがある
また例えば総務省から発表される統計に、物価上昇率というものがある
物価の推移は絶対値(正確には自然数か)として得られるものだが、これを1階微分すると物価上昇率に変身するというものだ
現在はCPIがマイナスの時代であるが、年々物価が下がっていけば誰もがデフレを実感するしかないのだが、物価上昇(下降)率に換算された時点で、この感覚が緩和されるから不思議だ
では2階微分してみると、何が導かれるのであろうか
これらを理解した上で、RSIと価格の関係性、新高値を付けた時、付けない時の挙動、なぜダイバージェンスが発生したのに高値を更新したのか等々、時系列で重ね合わせて検証してゆくと、興味深い事実が浮かび上がってくるかもしれない


さて「トレンドはあなたの友」の言葉通り、勝率を上げるにはトレンド方向への順張りが良い結果を生む、とは言い尽くされた表現だろうが、実は、日々のトレードで私がもっと重宝しているのは、RSIからはモメンタムの再加速が観測できる点である
有名かつ一般的解釈のダイバージェンスやコンバージェンスが示すのは「モメンタムの減衰」であるが、これとは異なり、上昇時なら押し目ポイントを示唆してくれるし、下降時なら戻り売りポイントを教えてくれる
そしてこのモメンタム再加速の観測は、いわゆるオシレータ全般で発生する場合がある
収益に安定的に貢献するのは、一般的なダイバージェンスの類よりも、こちらの方かもしれない
いずれにしても、重要なのはトレンドの継続であるため、結局はチャートを読む力が必要になる

話がそれるが、変数が複数ある場合の最適化には色々な手法があり、例えば数値解析の世界、私が以前、仕事で関っていたCAEの世界でも実に様々なやり方が提唱されていた
本来は全ての組み合わせを試したいのだが、それができないための代用で、GA(遺伝的アルゴリズム)では、解析対象本来のパラメータに加えて、アルゴリズム側のパラメータIndividual、Chromosome、Crossover、Mutation等々を調整する必要があり、これは生物の進化をコンピュータ上で模倣する事に他ならない、我々は本当に偶然の産物としてここに存在している、と感じたものだ
なお不思議な事に、人間(この場合は経験者)が直感的に「最も寄与度の高いパラメータはこれだろう」と選択したものが、当たっている場合が多い

RSIについて(その2)

2011年02月17日 22時45分35秒 | FXテクニカル観測

RSIから得られる情報は、「n期間内の相対的な上昇力(あるいは下降力)」であり、「相対的」の理由は、n期間内のボラティリティで正規化しているから、とは前のエントリで述べた通りだ

例えば、代表的な期間の例であるn=14であれば、チャートが東に1本ずれる度に、RSIはその評価範囲を14.3%ずつFIFO(:先入れ先出し)していることになり、それがn=9なら22.2%、n=20なら10%となる
評価の範囲が狭まる(広まる)事は、より直近の価格変動に敏感(鈍感)になる一方、ノイズを拾いやすくなったり、サインとしてのアウトプットが価格変動に遅れてしまう面は、移動平均などと共通のイメージだ

多くのインディケータは価格から算出されるが、価格は変動し、例えばティックを眺めると判りやすいのだが、現在の価格は直前の価格を基に算出される(価格にはBidとAskがある)
これを線分で結んでいくと、いわゆる折れ線グラフになるが、この線分の傾きは、上昇時には正、下降時は負、大きく変動すれば急に、価格変動がなければ水平になる
マクロ的に価格は連続していると見做して、仮に時間の関数 p=f(t)とおけば(この未知の関数 p=f(t)をイメージするには、移動平均で生じる遅れを嫌うなら、線形回帰の曲線、CADではお馴染みのスプライン補間機能、因みに私の使用しているチャートにはこのlinear regressionモデル作成機能がある)、単位時間毎の変動を結んだこの折れ線グラフとは、時間tにおけるp=f(t)の微分結果に近いものになるのかも知れない


もし価格変動がp=f(t)と定義できるのなら、これは極値の問題、即ち極大・極小だけが分かればよい事になる
となると、微分係数が0になるt’を片っ端からリストアップしてゆけば良いはずだ(但しこの関数は未知なので、実際に傾きが0になったとしても、それは単に変曲点を発見したに過ぎない可能性に留意すべきである、つまり、懐かしの3次関数などの例がある)
上のチャート例から見て、微分係数が0あるいは0に近いt’を発見する度、既存建て玉の決済と、逆方向への新規建て玉を実行する、というルール(連打系のファンドの基本手法は、こういうものから出発していると聞いている)を適用した場合、収益はプラスになるだろうか
これで儲かるなら、これほど楽なルールはない、ロボットにただひたすら売買させれば良いだろう

さて次回以降、RSIの最終回をエントリするかも知れない(だんだん飽きて来ている)

NK225観測(日足)110214

2011年02月14日 22時40分28秒 | NK225および個別株
チャートは日経平均採用銘柄225種平均である

自分で自分自身の記事を紹介するという事は、以前採り上げた「再帰性」を彷彿とさせるが、約1ヶ月前のエントリであるところの、「NK225観測(日足)110123」
あるいは、
このエントリと同じ内容であり、昨年11月26日の終値を基に書いた最初のエントリであるところの、「NK225について」 から指摘している通り、NK225は(大雑把な)目標価格\10800付近に接近してきている


実際に\10800にタッチするか否かは私の知るところではないが、試しに、そして久しぶりに、ターゲットカウンティングと呼ばれる、あるテクニカル的な手法を駆使する価格予測のメソッドを実行してみたところ、日足の終値\10651~10652への到達が算出された
この情報が得られた時点でエントリを持てば良かったのだが、何しろこれに気付いたのはつい先程であるのでご容赦願いたい
因みに算出の前提はチャート上の三角形で表してみた
この結果より、手元のチャート上からは、これに最も近い、2011年2月10日の終値\10654を以って、今回の上昇波動が終了した可能性を一応、提起しておきたい

もちろん、例えば本日の終値は既にこれを上回っている訳であるから、\10651円付近は通過点に過ぎず、昨年立てた大雑把な上昇目標\10800へと到達する可能性も残っている
しかしながら、ファンダメンタルズ的要素を一切考慮しない、テクニカル分析のみから得られる観測(:断りがない限り、当ブログはこの前提で書かれている)では、現在のところ次の上昇波が勃興する気配は見られず、そう遠くない時期にいずれ一旦反落するものと思われる
分からないのは、それが「次の上昇のための健全な調整」程度になるのか、いよいよバブル後最安値更新を発生させる新たな衝撃波の到来という事になるのか、それともそれは未だ先になるのか

大きな、そして強烈な下げ相場が来るということを想像するだけで、ワクワクしてしまう・・・とは不謹慎だろうか
しかしそれは必然であり、世界を一旦チャラにするために必要なものかも知れない
そもそもマーケットに参加していながら、この環境下、買いのみでやって行こうなどと考えている人がいるのだろうか
CFDという強力なツールが提供されているのだから、使わない手はないと思うのだが、いかがだろう

実はRSIに関するエントリの続きを書いていたのだが、それは次回以降に

RSIについて(その1)

2011年02月07日 22時16分16秒 | FXテクニカル観測
チャートに関するテクニカルアナリシスのブログであるという性質に立ち返り、初めての試みなのだが、チャートの補佐役、インディケータについて考察してみたい
栄えある第1回は、最もポピュラなインディケータであるところのRSIを登場させる事にする

RSIの数学的(?)定義については割愛したい
改めてここで説明する必要もないほど有名だと思うからだ
そしてこれも「またか?」と思われるだろうが、RSI(:特にカトラー版)とは、サイコロジカルラインの精密版、あるいは高解像度版と言ってしまって問題ないだろう
ただし両者に共通点は何1つなく、サイコロジカルラインは日本製、RSIは前述のカトラーのものとワイルダーのものがあるが、お使いのチャートシステムがどちらのRSIを採用しているかは確認しておいた方が良いかも知れない(定義上、カトラー版RSIの方が大きく振幅する)

サイコロジカルラインとは、単純に言って、今話題の大相撲でいう星取表に似ている、というか星取表そのものだ
星取表とチャートアナリシスに何の関係があるのだろう、と一瞬思うが、バカにしてはいけない、統計的なバックデータをつき合わせるという条件下であれば、充分、投資判断に使用できるものだ
その一方、サイコロジカルラインからは取組の内容についてうかがい知る事はできず、全く不明である
日本的な感覚としては、(今日は負けたけど、明日につながる負け方だった)などといった表現がされ、また我々日本人ならその意図するところがよく理解できるのだが、RSIは、正にこの(明日につながる負け方をした、あるいは、勝ちはしたものの内容的には負けていた)といったニュアンスの部分を表現する事に成功したインディケータであると思う

RSIから分かる情報は、「n期間内の相対的な上昇力」であり、これは定義式を見れば瞭然である
なぜ「相対的」なのかというと、分子の上昇距離の総計を分母の総移動距離即ちボラティリティで常に正規化する作業を行っているからである
正規化することによって、狭い帯の中に連続して結果を表現する事ができるようになった一方、当然ながら絶対値を失ってしまった
よってRSIを単体で見続けていても、アクションのタイミングを計ることはできない
チャートが絶対値を担当し、それを補佐する形で正規化されたRSIを使用するのが正しく、この理由からであろう、私の知る限り、RSIを単体で表示可能なチャートシステムは存在しない

次回以降、といっても恐らく不定期に登場するだろうが、RSIの本質について掘り下げてみたい