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~  史上初!チワワがFXで缶詰資金獲得を狙う!当たらない予測は主にテクニカル、たまにファンダメンタルズ、時に雑談  ~

ユーロ㌦観測101231

2010年12月31日 23時55分45秒 | FXテクニカル観測
経済学では「金利が低下するに連れ投資(量)が拡大する」とされ、実経済でも、物価の上昇に伴う実質金利低下により投資が促される事が知られている
通貨価値低下の代替を投資に求めるのは極めて自然な発想といえるし、実際、各国の中央銀行は、通貨の供給量(即ち、通貨価値の毀損あるいはその逆)により目標の誘導金利をコントロールしており、これが正に中央銀行の権威の根幹であり、金融政策そのものである

しかしながら、現下のようにデフレ環境下であっても、先だって実施されたアメリカQE2に代表されるような通貨の(信じられないような)バラ撒きによって、同様に投資が促される様相が見えてきた
お金がコモディティと決定的に違うのは、その存在自体がインテレスト、あるいは広義のイールドを生むこと、と言えるだろう
インテレストとは、私は「熱エネルギ」だと解釈するようになった
熱エネルギとは、もちろん、運動エネルギが姿を換えたものと云う意味からのメタファである

大きな話の後でいきなり世界が狭くなるのだが、私の中の「投資」とは、未来を予測し、予測に基づいて行動する事、となる
ただ未来を予測する技術があったとしても、それだけでビジネスが成立するし、正にそういうジャンルは存在するのだが、更にその先、私の知る最もエキサイティングな世界、予測に基づいて計画を立て、計画に基づいて資金を投入し、投下資金を適切な時期に回収しゲインを得るところまでが要求される「投資家」と呼ばれる人達には、極めて高い資質が要求されると思う
このブログでは、無責任に自論を記述しているだけだが、私が実際の投資行動に出る前には、自身の全能力・全精力を注入して精査しなくてはならない
なぜならば私は自己資金で投資行動を行っているからであり、自己資金とは、私の歴史そのもの、私の20年、いや私自身であるとも言える
そして興味深い事に、得られる結論の多くは「参入見送り」だ

2011年を迎えるにあたり2010年を振り返り、いや振り返っても投資の役に立たないので、2011年の通貨、その代表、ユーロ㌦について予測してみたい
以下の予測は毎回の通り、純粋にチャートのテクニカル分析から得られる情報のみを記述するものであり、ファンダメンタルズ的要因は一切考慮しない
これは、個人投資家が生き残る唯一無二の方法であると信じているからだ

さてチャートはユーロ㌦週足である、長めに表示したので、1993年1月1日以降およそ18年分に渡る
週足とは週が終わらないと確定しないのだから、よって2010年最終週の値は実は分からないままこれを書いているのだが、まあ表示の1.33㌦から1%も外れる事はないだろう
ここ直近10年の動きを確認しておくと、ユーロ(発足以前は独マルク)はただひたすら対㌦での価値を上げてきた事が分かる
緑のラインが超長期、それに含まれる青のサブラインが長期トレンドを示し、2010年末時点で概ね1.2㌦を下回っていないので、現在も上昇トレンドが継続中であると分かる
2010年11月初に、1.428㌦を付けたあと、非常に分かりやすい下落を開始したが、11月末に1.2968㌦まで調整した後、下値を更新できずにいる
UOからの測定値では、今後上昇が期待されており、1.43㌦付近まで切り返すモメンタムが観測される
もし今後1.43㌦を付ける事になれば、前回高値を上回る事になり、2008年7月から始まったユーロ㌦下落のトレンドライン上限に達するものと思われるが、現時点からはこのラインに跳ね返され再下落を開始する可能性を採りたい


ユーロ㌦日足である
日足からは、直近再下落を示唆する信号が見て取れる
確認しておくと、売ることが出来るのは実際に下落が始まってから、この局面であれば、トレンドラインを割ってからが安全なのは言うまでもない
RSIからもそのシグナルが発せられているので、恐らく実際にそうなるだろう
いつ下落を開始するかは、下位時間枠で分析するべきである

週足と日足で異なる結果が観測されるという事は、日足の観測が実現した後、より上位の時間枠の観測に復帰する事が期待される

再帰性について

2010年12月19日 23時27分38秒 | 雑談その他
また更新が滞ってしまった
年末までには、月足や年足から見た2011年の各マーケットの大胆予測をしてみたい
来年は大きく動く年になる可能性があるのかないのか、時間を掛けて考察しようと考えている

さてここ最近、「再帰」という概念について非常に興味を持っている
私自身の身の上に起こる事が、私自身から発せられたものの影響を受けている、と強く感じるからである
ちょっと怪しげなスピリチュアル系で言われる(失礼)、引き寄せの法則、とかも、ひょっとするとこの類(の亜種?)なのかもしれない

言葉の意味における最も単純な再帰の例は、名前を呼ばれたら相手の名前を呼び返さなくてはならない私と貴方、あるいは、子供の頃誰もがやった経験を持つであろう、3面鏡の内部に閉じ込められた私、というイメージでも良いかもしれない

再帰あるいは再帰性と言った場合、いくつかの意味を包含するだろうが、数学や物理の世界の厳密な定義はさておき、現在最も広く知れ渡っているのは、プログラミングにおけるRecursiveではないだろうか、リソースや速度の問題を考える時に必ず取り沙汰されるだろう
私は初めてこの再帰的記述法を知った時、かなり大きな衝撃を受けたのを覚えている

印欧祖語を祖先に持つ言語では、再帰的な代名詞あるいは動詞というものの存在がある
日本人に馴染みの深い東ゲルマン語の系譜では、具体的な例に触れることができる
自分に対して自分自身が命令する、例えば自殺の表現などが典型的だろうが、このような形は日本語には存在せず、大変興味深いところだが、私自身すら特別な存在でなく、オブジェクトの1つなのだと捉えれば、なるほど合理的ではある

金融の世界でも再帰性を説く人がいる、最も有名なのはクォンタムファンドを興したハンガリー人、ジョージソロスであろう
松藤氏の著作によると、彼の主張を究極的に要約すると以下のようになるという
  ・市場はいつも一方向にバイアスが掛かる
  ・現在の状況が、将来に影響を与える
言葉の意味の表面的な理解からは、バイアスとは単純に言ってトレンドの事であろう、それはチャートを見れば視覚的にも実に理解しやすい
ある時間内に、買いたい人と売りたい人の資金量に偏りが出た時が、価格が動く最初の瞬間となる、キッカケは何でも良い、というか、キッカケの意味について考える事に何も意味はない
そうして価格が動いた事実が、参加者の心理にバイアスを掛けるだろう、マクロ的な視野からは再帰的な作用をもたらすのだ
同じくマクロ的にこの動きは、必ず行き着くところまで行く、元本邦MOF財務官の榊原氏が繰り返し口にする、「市場は必ずオーバーシュートする」というやつだ
そしてそのオーバーシュートの原動力となるのは、いつも、必ず、敗者の損切なのである
昔から、どのマーケットでも、このような一連の動きの中で、価格は自ら均衡点を探す
落ち着くべきところに収斂してゆくのだ

金融における再帰性という考え方は、現象の理解の方法の1つに過ぎないのかあるいは、本質へのアプローチなのか、今ひとつ判りにくいところではある
再帰性という言葉よりもむしろ、相互作用、相互干渉と表現した方が日本語的にはシックリ来るかもしれないが、もしかするとそれは、私自身は循環参照のループの中にいますか、外にいますか?という視点で解決するのかもしれない

なお文頭で述べた私の感じる再帰性とは、ビジネス本でしばしば引用される作家ジェームズアレンの次の言葉に感覚的に最も近いといえる
  ・現在のあなたは、過去の思考の産物である
  ・明日のあなたは、今日何を考えるかで決まる