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日本人における長頭性(その3)

2011年09月03日 16時55分51秒 | 雑談その他
本当に久々の更新になる

引越後、片付でモタモタしているうちに、恥ずかしながら夏ならではの病気を罹患してしまい、まさかまさかの30年ぶりの事態になってしまった
しみじみ、健康あっての物種、を実感することになった

本ブログはFXとチワワに関する記事を本分とする、とは常々書いてきたつもりだが、更新休み期間中にアクセス解析サービスが一時提供されていたようで、ある日、何の気なしにそれを覗いてみたところ、驚くべき事実が明らかになった
全く更新がない間にも常に3桁の観閲者が継続しており、また我が目を疑ったのは、その殆どが、「人種論」「ナチス」「北方人種」「アーリア人」等のキーワードで当ブログに辿り着いていた、という統計結果、なかでもずば抜けていたのは「長頭人種」
な、なんと、当ブログがFXブログだと思っていたのはオーサーのみで、読者の殆どは、頭の形について興味を持っているという事実
うーん・・・こ、これは、どう受け止めるべきか

以上の事情を鑑み、復帰第1回目は、今年初めにエントリした、「日本人における長頭性(その2)」のフォローアップ記事を書いてみたい
とはいえ全く想定していなかったので、内容は場当たり的かつ薄い、と先に宣言しておきたい

冒頭の写真は、新年のエントリで「撮り立てホヤホヤ2007年生まれ3歳女児の頭蓋骨である」と紹介した子供の、約8ヵ月後の姿である
彼女は先日無事誕生日を迎えたので、3歳女児改めホヤホヤ4歳女児となり、春には3年保育の幼稚園にも入園し、リビングで座って自ら、最後まで、補助ナシで食事ができるようになった
着実に、とても、大きな進歩を遂げている

因みに2007年出生直後の頭形を今一度確認しておくと、

この、一見して映画エイリアンの異星人を髣髴とさせる新生児はその後、額部と、特に目を引く後頭部の突出形状を保持したまま成長し、2011年夏の4歳現在、以下のような頭形になっている

この子の、真横から見た後頭部のプロフィールは、学術的に意味があるかどうかは別として、過去の人類と単純に比較してみた場合、中国の山頂洞人の後頭部形状に最も似ている印象を受ける
山頂洞人が生活したのは現生人類発生後、中東やヨーロッパでクロマニヨン人が活躍した時代、即ち後期旧石器時代であるとすれば、血縁関係にある可能性も否定できないかも?と考えるとワクワクする

なお、この3歳女児改めホヤホヤ4歳女児の頭示数は、実測値に生体修正を加えた推測値で、概ね72前後、普段髪を下げていれば余り目立つ事はないが、制服着用で整列している子供は皆、同じように見える中でも、ひとたび結わえ髪にすれば、写真のように後頭部形状の突出のせいで、すぐに他の子との判別がつくので便利だ

園児達をざっと見渡すと、この子と同種の長頭タイプと思われる頭蓋骨の持ち主がチラ、ホラ、散見され、この子以外は全員男児のようである(もしかしたらそのうちの一人は、ヨーロッパ人の血統かもしれない)
やはり、長頭タイプは現代日本人人口の10%程の少数派頭蓋骨に過ぎないという事は、感覚的に納得できる
なおコレは完全に主観だが、そういう視点で子供達の頭の形を観察してみると、色白・頬骨の位置の高い平らな顔付き・一重瞼で吊り上がった目、等の特徴を備える子は、短頭傾向(俗にいう絶壁頭)があるように感じる

普段の生活で髪の毛を下ろしていると、この子が前後にとても長い頭蓋骨を持っている事には殆ど気付かないだろう

新年に撮影した、この女児の頭形プロフィールを真上から撮影した写真も載せておく

この子がもし、出生以来の頭形を維持したまま成体になるとすれば、下のコーカソイド女性(特に手前の濃い発色のブルネット女性)のような横顔プロファイルになるだろう
ただし、鼻根部が隆起し顔付きが立体化してゆくとは考えにくいし、蒙古ヒダが消滅して目頭が現れる事もないと予想する




単純に脳の容積だけを考慮した場合、圧力分散に有利なのは短頭タイプ、また頭の周囲長が同一の場合、短頭よりも長頭タイプの方が脳容積が小さくなってしまう、という考え方もあるだろうが、一方で長頭タイプの頭形では、出産時に母体に負担を掛けにくい(大頭の短頭新生児よりも、長頭タイプの方が断面積が小さい)という側面もあるそうで、どちらの頭形が繁殖に有利かはそれぞれ一長一短あるようだ
その証左になるだろうか、現生人類では、アフリカ大陸のニグロイドやヨーロッパ北方人種の超長頭から、アジア人、恐らく朝鮮半島人等に見られる超短頭まで様々な頭形の人類が子孫を増やしてきた

判断に迷った時はチャートを見るように、では他の人類、ホモ属の他の血統はどうだったか観察してみると、最も近縁といわれるネアンデルタール人では、明らかな過長頭あるいは超長頭を示す
実際、彼らは、サピエンスよりも脳容積はむしろ大きかったが、余りの長頭(というよりもむしろ頭幅頭長の大きさ)ゆえ、出産時の死産率が一際高く、これが絶滅に繋がったのではないかと囁かれているくらいだ

いずれにしても、個人的な感想としては、恐らくは、胎児を未熟な状態(:小さな個体)で出産する方が、母体の生き残り戦略としてはより影響が大きいのだろうと予想する


さて、次のエントリは、メディアで見かけた長頭タイプに属すると思われる日本人を観察してみたいと思う