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ユーロ㌦観測(日足)0505

2010年05月05日 17時54分12秒 | FXテクニカル観測
さて今回もまた通貨ペアを採り上げてみたい、やっと、というか遂に、というべきか、Forexの王道、ユーロ㌦について

チャートを見て判る通り、2009年11月25日の戻り高値1.5143を頂点として、下落が止まらない
(他に何も言う事のないくらい、美しいチャートだ、戻るべきところまで戻り、跳ね返され、下げるべきところまで下げている)
遅行線が基準線を下抜けしてから、都合4度、実体との摩擦局面があったのだが、全て下に跳ね返されてしまった、直近では4月30日だった
ここは3月25日/4月8日と2回に渡ってWボトムを形成したサポートでもあったのだが、上抜けには未だ早い、とばかりに大変判りやすい形で再下落の波動を開始した


実は私は、(ここに載せてない週足からのインフォメーションとして)5月頭からの反発も想定していたのだが、ハッキリと判断しかねていた、それは頼りにしている複数のインディケータが「反転」と「下落継続」の相反する情報を示唆していたせいもある
迷った時はRSIを採用する事にしているのだが、「RSIは続落示唆」だった
結論から言うと雲下限で見事に跳ね返されて再下落を開始したので、やはりRSIは正しかった事になる

ファンダメンタルズでトレードをする人にとっては、ユーロ下落材料には事欠かない

5月3日付ロイター記事に「ECB、ギリシャ国債の担保基準適用を停止」とあった
それによると、ECBは担保となる国債の適格基準について、ギリシャ政府が発行した・する国債については、今後通知するまで最低格付基準を適用せず、格付会社がギリシャのソブリン格付をジャンク級に引き下げたとしても、ECBの公開市場操作の担保として認められるそうだ
つまり、ギリシャ国債に関しては、あまた格付会社の判断は無効化されるという異常事態、即ち、自らの分析や情報に基づいてギリシャ国債を売っていた投資家は損失を被るという事になるだろう

実質デフォルト(直前)の国が異常な救済措置で延命される代わりに、フェア(かどうかは知らないが)な投資家が被害を受ける、こんな理不尽があるだろうか・・・という話をするなら、そもそも現在の世界中のマーケットが回復不可能な損失には目を瞑り、良い情報だけを選択(?)して、株なり商品なりを買い上げているのだから、先ずはその話をしなくてはならなくなる・・・ので、機会があれば別エントリを持ってみる

因みにECBが担保条件を変更するのは、直近2ヶ月で2度目で、しかも前日にはEUとIMFが総額1100億ユーロのギリシャ支援で合意したばかりだったのだが、それでもユーロの下げが止まらないのは、マーケットがこれら一連の救済策を懐疑的に見ているためだろう
IMFの突きつけた条件の1つに、「公務員の賃金カットにより年間14億ユーロを節減」とあるが、早速公務員のストライキが発生しているとも伝えられている、南欧人らしいというか、イソップ寓話リアル版といった風情だが、助ける側のアリ(ドイツ)から見れば、とてもではないが手放しの援助には納得がいかない、(先ず姿勢を改めよ、売れるものを売れ)といった感じだろう

これまで見ないフリをしてきたユーロ圏失業率を確認すると、高いところではお馴染みのPIIGS諸国が軒並みエントリしており、スペイン20%、アイスランド13.2%、ポルトガル10.5%、問題のギリシャ10.2%、ユーロ圏平均で10%となっている
ギリシャの次はスペインと言われているが、不動産バブル崩壊に見舞われたスペインの人口および経済規模から考えれば、むしろ「ギリシャは小さな問題に過ぎなかった」となるのかもしれない

常々「(トレーダにとって)予想に余り意味はない」と考えているのだが、敢えてユーロ㌦の今後を占ってみたい
日足・週足共チャートからは、明確な反発兆候は見られない、また日足インディケータからは、更なる下落を示唆している
しかしながら、最近言われるようになったパリティ化等は今年中には起きないと見ている
誰も信じないだろうが、ユーロ㌦は2000年10月から始まった上昇トレンド継続中(同時にそれをキャンセルするかもしれない重要局面でもある)と見ているからで、むしろ現在の下げが反転するところが、今年の最安値となるはずだとも考えている
ユーロ㌦は既に下げの9合目付近にまで来ており、現状からの判断では、1.288前後までの下げを想定したい

ただし、予想通り反転したとしても、2002年前半から続いたような、WTIとの鏡のような相関関係が元に戻る事はないか、復活するにしても相当先になるだろう
恐らく次に米㌦が下げ始める局面は、世界にとってかなりシリアスな状況となるだろう
㌦インデクスで予想した、「米㌦対円戻り95.6円付近」には到達するだろうか?