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ユーロ円・NK225テクニカル観測(100704)

2010年07月04日 20時04分46秒 | NK225および個別株
ユーロ円である
週足オシレータからはユーロ㌦と同様、弱い反転兆候が見て取れ、今年最安値はおろか実に2001年11月以来となる107.3円付近を打診したが、その後大きく押し戻されて110円台で長い下ヒゲを残して引けた
終値では、特に気にしていた108円以下引けをギリギリ回避したのは良かったのだが、MACDからは明確な反転兆候は見られない
つまり、週足ではもう1段の下押しを覚悟しておいても良いだろう

チャートは日足である、日足主要オシレータおよびMACDからは反転の気配が濃厚だ、一旦の北行は間違いないだろう
現在、遅行線が実体と正に摩擦中であり、上抜く事ができれば、同時に転換線の基準線上抜けも実現するため、様々な環境は一気に好転するはずだ
なお前々回エントリで、ユーロ円は117.6円付近までの反転を予想したが、想定フォーメーション崩壊のため撤回し、もう少し控え目に雲下限付近112~113円付近としたい
ここで北行継続雲突入となるか、週足の空気から再反落するか、到達したところで判断したいが、反落の場合は、再度108円付近を試す事になり、恐らくそれは㌦円下落とのセットで起こると考える
またチャート的には、少し気が早いのだが6月29日安値を本尊とする逆H&Sの可能性を考えたいが、これには113.5円付近を遠くない時期に上抜く必要がある
もし成立するようなら、119円台への戻りが視野に入る

さてこの107.3円を付けた6月29日の日柄について考察してみる
2008年8月以降のユーロ円崩壊局面で前回安値112.05円を付けた2009年1月20日を起点とし、フィボナッチ級数で区切ってみると、起点から374日目、級数114日目に位置している
また、安値112.05円後の終値での戻り高値138.15円を付けた2009年8月7日を起点に同級数で区切ると、起点から230日目、級数89日目となっている
こんなものに意味があるのかと笑われそう(私自身も懐疑的だ)だが、念のため記載しておく、反転候補日の資格の1つとして


さて日経採用銘柄225種平均週足である
NK225は、2010年4月5日11366円を戻り頂点に下落が止まらない
先週末終値は、バブル崩壊後の最安値6971円→戻り高値11366円の半値9169円目前でかろうじて止まっている状態である
価格は雲の中に突入し、三役逆転直前である、つまり採るべき戦略は、「売り」
戻したところは絶好の参入ポイントとなる、というのが正統的解釈だ


日足である
誰もが認識しているだろうがNK225は現在、今後を左右する大変重要な位置にあり、正に分水嶺と言える
ここで踏ん張るか否かでその後の風景(水の流れ)が変わってしまう、という意味である
8995円付近、この数字は大変重要な意味を持つのだが、NK225は正に今、5回目の8995円下方突破に挑戦中であり、先日7月1日トライでは跳ね返されたものの極めて弱い反発力しか見せていないのが気になる、週末のDJIおよびNK225と連動性の高いNASDAQも下げ止まらない

2009年5月1日、GWの薄い商いの中、NK225はこの8995円付近を一気に駆け上がって以来、現在まで都合4回、このレベルが強固なサポートとして下落を食い止めた、武蔵坊弁慶である
もしここを下方突破されたなら、2009年11月27日(この日の終値9140円は6月30日9115円で既にブレイク済)を起点とする上昇波動終了が確定し、次の下値メドは61.8%戻しの8650円付近、これも突破されたらNK225一株当り純資産と目される8590~8460円抵抗帯、これも突破された日には、真空地帯に突入するため、目安の意味でしかない78.6%戻しの7912円付近へ、ここも通過すれば全戻し6971円付近を経てNK225バブル後最安値更新が再び実現するだろう
なぜそこまで連鎖してしまうのかは簡単な理屈なのだが、1つ云えるのは、それは今年中には起きないだろう、という事
とても変な表現となってしまうが、概ね2年以内の発生は不可避であるにもかかわらず、今(あるいは今年)ではない

直近7月11日は参院選でもあり、このイベントを底抜けした株価で通過したくない思惑は当然働くだろうから、8995円付近打診があっても、昨年毎日のように見せられた公的資金絡みのPKOは想定すべきだろう
何より各国とも、ここまで協調して築き上げてきたものを、このタイミングで崩壊させたくないはず、何のための財政出動だったのか、杜甫の言葉を借りると、国破レテ負債在リ

逆説的には、チャートが崩れてしまう9000円を簡単に突破するようなら、(ここは下げさせて構わない)という意思表示ととる事もできる
何らかの事情により対応できない又はしないのなら、私ならロングは撤退し、その事情が変わるのを待つのが賢明だと考える

因みに日足オシレータからは、全て反転上昇示唆が見て取れることから、8995円は一旦は固いものと思われるが、いかに?

ユーロ㌦テクニカル観測(100703)

2010年07月03日 23時59分14秒 | FXテクニカル観測
チャートはユーロ㌦日足である

週足のオシレータからはトレンドが反転するサインが弱く発信されているものの、一目からは全くその痕跡は得られていない(これは一目均衡表の性質を考えれば当然の事でもある、一目は、最も安全に売り/買いするための判断ツールである)のだが、日足では底値からの反発としてはなかなか良い形が観察できる

価格が転換線を上抜け、その勢いのまま基準線も上抜いたところで再び下落したのだが、基準線でサポートされたまま大陽線が出現、ほぼ同時に転換線が基準線を上抜いた
約1週間に渡って実体と摩擦を続けた遅行線も、大陽線で価格および転換線の上に一気に踊り出た格好だ
価格は下落を始めた2009年12月初旬からの23.6%戻しと同時に雲突入に挑戦しようとしている
7ヶ月に及ぶ下落トレンドの中で、雲に突入するところまで上げてきたのは2回目となる
前回は4月12日だった(結果は5月5日エントリの通り)が、私が特に注目しているオシレータ群が価格とダイバージェンスを起こしているのは前回と共通も、違いはCCIがここ7ヶ月間で最高値を示している点だ

上下に触れるだろうが、もし月曜以降もRSIがサポートを割らずに上昇傾向が継続するようなら、CCIもこのままスレッシュドレベルに達する可能性があり、それは続伸を示す最初の強い兆候となる
過去の多くの局面では、トレンド中に出現するこのCCIの逆向きのサインは、しばしばトレンド終了の狼煙の役を担ってきた
トレンド転換には、このサインに追随して、ある順番で他2つのオシレータに固有のサインが出れば、私には反転が確信となる、昨日までにサヨナラし逆張り開始となる

平均回帰とは、元々は遺伝子の研究から発見されたものだそうだが、本来これとは逆の概念として回帰曲線というものがある
モノづくりの世界では、リバースエンジニアリングといって、測定対象物から得られた座標データ(当然、離散系即ち不連続な点群データとなる)から、元の形状を単純で連続な数学的表現(古くはスプライン、CADではベジェ曲線化し、現在はNURBS化)で補間し、CADに取り込むという事を日常的にやっている
(余談だが、今世界中で最もこれをやっているのは中国の製造業、特に自動車産業であろう、モーターショーには日米欧メーカそっくりのクルマが臆面もなく「中国オリジナル車」として出展されていると報道にある)
境界(2Dでは曲線、我々は3Dの世界に住んでいるから、実用的には曲面が必須となる)の接線ベクトルをトレランス内に調整し連続性を確保すれば、それは金型を加工する事のできるサーフェースモデル(必ずしもソリッド化は必要ない)となるのだが、この平均回帰および回帰曲線の概念が、同じく離散系である株やFXの価格予測にも応用できる可能性がある
株ではお馴染みのバリュー投資等はこの類だろうが、私に言わせると平均回帰の「光」の面だけにしか注目しないこの手の投資法、ロングのみ損切なしタイプの株長期投資家は、今後ことごとく大損するだろうとも考えている、少なくとも、回帰線はどの方向を向いているのかを確認してから買うべきだ

話がスッカリ逸れてしまったが、急落して1.1875を付けた6月7日時点での230日線からの乖離率は15%にも達しており、これは2008年7月からのユーロ㌦大崩落が頂点に達した日、その後の2380ptもの大反騰(これが正に売りの買戻し、踏み上げというヤツだ)の起点となった日でもあるのだが、2008年11月19日に記録した16.4%以来の異常値となっている
このレベル示現後に乖離率が減少に転じている一連の流れが、トレンド反転の候補日としての可能性を補強すると考えている、ユーロは短期間売られ過ぎの極地に達した可能性を考えて良いだろう
何しろ15%を超えるレベルの乖離率となると、その前では2002年3月まで遡らなくてはならないのだから(2002年の時も、ユーロは対ドル史上最安値を付け、その後6年にも渡る上昇局面の正に直前だった)
因みに7月3日時点の230日線は、下向きのまま1.345付近にあり、これは下落幅の50%戻し1.3509から近い
230日線は毎日0.008ptずつ値を切り下げているものの、壮絶な踏み上げを演出した前回の乖離率16.4%2008年11月19日からおよそ1ヶ月で、230日線に回帰したはおろか、突き抜けて更に530ptもオーバーシュートした事を覚えておいて損はないだろう
カーブフィッティング前のデータは離散系なのだ


8時間足で解像度を上げて直近の振る舞いを観察してみよう

一目均衡表に関する限り、8時間足では全てが好転(:三役好転)している
下落を開始した2009年12月3日以降、価格が薄い雲の上に突き抜けた事は3回あったが、最初の2回は、短い滞空時間の後、いすれも160EMAに頭を抑えられて沈んでいったのだが、今回はCCIのスレッシュドレベル超えを同時に達成しながら160EMAの上に価格が躍り出ている
また前2回は先行スパン1が先行スパン2の下にある雲(下降雲と勝手に呼んでいる)での価格突き抜けだったのだが、今回も突き抜け時は同じ状況だったが、ねじれを縫って墜落するかに見えた価格が上手くサポートされ、先行スパン1と2の位置が逆の雲(上昇雲とでも呼ぼうか)の上をキープし続けているのも相違点だ

EU加盟国格下げでも雇用統計でも、リスク回避でユーロが売られる事がなくなったのは潮目の変化といえるだろう
事実として、終値で160EMAを超えたのは、7ヶ月にも及んだ下落期間中初めての事であり、上位時間枠で反転上昇の兆しが出現している事を考え合わせると、これまでのようにユーロショートがただただ積み上げられる局面が変わりつつあるのは間違いない
今後もし押したとしても、深くはないと考えたい、週足からはもう一押しあっても違和感はないが
ドルはこれから減価(これはユーロの上昇を意味する)が本格化するのかもしれないし、それはオバマ政権が1月に打ち出した「輸出倍増計画により200万人の雇用創出につなげる戦略」と、根本的に符合する
アメリカ政府は、自国からの本格的資本流出が具現化するまでは、ドル減価に見て見ぬフリをするのではないか

先ずは23.6%戻しの1.265付近、38.2%の1.312付近までの反発を待ちたい