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詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車」NO.46

2011年08月22日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第二部 第七章「もうひとつの」~NO.46~


中森から松井の話を聞いた次の日、
俺と柴崎は、行きつけの店の奥まった個室で飲んでいた。
同期で係長昇進祝いをやったあと、いつものように柴崎から情報を仕入れるために
誘ったのだった。

「粕谷・・・・ヤバイらしいよ。」
「あぁ・・・例の見積もりのチョンボだろう。」
「見積もりの数字が、0ひとつ違うなんて・・・・」
「まぁ。営業部でもその話題で持ちきりだ・・・・で・・・どこなんだ
左遷先は・・・人事部の柴崎ならわかってるんじゃないのか?」
「あぁ・・・どうせすぐにわかることだ。北海道のS町だ」
「え・・・・・あの従業人5人の出張所。天下のT大卒が・・・」
俺は、あまりの人事にびっくりした。

「びっくりすることか?今度の粕谷の件、どうせ高井おまえなんか絡んでいるんだろう。
こぇえヤツだな。お前は。どうせ高井工機株式会社継ぐのに・・・・ライバル蹴落とし作戦発動かよ」
俺は、YesともNoとのわからないような笑みを返した。
(ライバルの芽は早めに積んどかないと・・・)

「それよりさ、俺、昨日、中森から面白れぇ話聞いたんだよ。」
「お前、まだ、中森とつきあってるんだ。裏じゃ、ずいぶんハデに遊んでいるみたいだが・・」
「まぁな。女なんて金さえあれば、不自由しねえよ。それにうちの会社、成長株の会社だから、すぐに身体すりすりよせて来やる・・・・・」
と笑うと先週の合コンで夜を共にした女の身体を思い浮かべていた。

「柴崎は、最重要情報を教えてくれるから、いつもありがたく思ってるし。でも中森の女性ネットワークも相当なもんだぜ。」
というと、俺は、昨日、恭子から聞いたばかりの松井と松岡の話を教えてやった。

柴崎は、その話をきくと驚愕のあまり口をパクパクさせた。

**第二部 第八章「衝撃」NO.47へつづく**
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恋愛小説「途中下車」NO.44

2011年08月10日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二部 第五章「病室」~NO.44~

真っ暗闇の中で、すすり泣く声が聞こえた。
俺は、暗闇の中で目を覚ましながら、大きくため息をついた。

「昌樹!昌樹!目を覚ましたのか?」
父親が、ベッドの灯りをつけ、ナースコールを押した。

「ここは?」
「病院だよ。」
「・・・・?」
「おじいちゃんの家でお前が血まみれになって倒れていたんだ。」

そうだ、俺は、胸から血を流している母親を抱き起こそうと何度も何度もして・・・・
たぶん、その時に血がついたのだろう。

「母さんとおじいちゃんは?」

俺の問に父親は、青ざめながら、首を小さく横に振った。

「おじいちゃんも、母さんも、お前が呼んでくれた救急車が到着したときには、既に・・・」
そのあとの言葉は聞かなくてもわかった。

「なぜ・・・・なぜ・・・?」
俺の目からは、次々に涙がこぼれてきた。

「あいつだ・・・あいつのせいだ!」
父親の瞳は怒りでいっぱいに見開かれ、右手のこぶしは握られていた。

「あいつって?誰なんだよ・・・・親父・・・・」
「いいんだ。昌樹、お前は、気にしなくていいんだ。俺が、絶対にこの恨みをはらしてやる・・・」
というとナースコールで駆けつけた、医師と入れ違い父親は病室を出て行った。

**第二部 第六章「情報」NO.45へつづく**


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恋愛小説「途中下車」NO.42~第二部~

2011年08月05日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二部 第三章「過去」~NO.42~

あれは、俺が、中学1年の時だった、その当時、中間テストか期末テストの最終日だったと思う。俺は、試験の終わった開放感にひたりながら、帰宅した。

チャイムを鳴らしても誰もでなかった。
専業主婦の母親が、俺に何も言わずに家を留守にするのは、不思議だった。
俺は、子供ながらに胸騒ぎを覚えて、ドアノブに手をかけると鍵は開いていた。

「母さん?母さん?」
家は、シンとしていた。
リビングにも、ダイニングにも母親の姿はなかった。
でも、玄関には、いつも出かけるときに履いている靴はあった。
ただ、その隣にいつもある、サンダルが無かった。
キッチンには、夕食の支度でもしていたのであろう。切りかけの野菜があった。

ツーという音に気づき、見ると電話の受話器が外れていた。
俺は、とりあえず、受話器を元に戻し、もしかすると!と思い隣の祖父の家に向かった。

俺の家は、小さな町工場から祖父の代一代で、業界でも名前が知れる、情報産業会社に成長をしていた。その当時、祖父は社長、その娘である母親と結婚した父親は、婿として副社長の座についていた。

高井工機株式会社は、その当時祖父も苗字の門倉情報産業有限会社という名前だったが、その後、門倉株式会社になり、急成長すると同時に、俺達家族の家も会社から歩いて5分の敷地に祖父の家と俺達の家と共に建てた。祖母は、とっくになくなっており、一人娘である、俺の母親が、祖父のこまごまとした面倒をみるためにもそのほうが都合がよかったからだ。
俺達の家は、一般的なモダンな造りになっていたが、日本の伝統文化が好きだった祖父の家は、旧華族の家をモチーフにした和洋折衷の家だった。

俺は、さっきから感じている胸騒ぎを抑えながら、隣家の祖父の家に走っていった。
隣といっても、庭というかきれいに整えられた庭園がかぎりなく広く、祖父の家の玄関についた時には、俺の息はすっかり上がっていた。


**第二部第四章「光景」NO.43へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.40 第二部開始

2011年08月02日 | 恋愛小説「途中下車」
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「途中下車」 第二部

第一章 高井昌樹~NO.40~

俺の名前は、高井昌樹。IT業界では中堅どころの高井工機株式会社の跡取り息子だ。
将来、親父の跡をついで、社長になるべくその勉強のためにあと、2~3年もすれば業界トップクラスに成長するであろうといわれているSAB株式会社に入社をした。
表向きは。

俺には、誰にも言えない、真の目的があった。

とりあえず、俺は、この会社である程度の実権を握れる立場にいくべく、いろいろな面で策略を練っていた。
まず、会社での実力をしめすため、取り巻き連中を作った。
出世レースで勝つためには、なるべく早くライバルをつぶしたほうがいい。
そのためには、将来自分のライバルとなりうる奴らと表面上は仲良くして、ころあいをみて足をひっぱりつぶしていけばいいのだった。

そうあいつのように・・・・・

新入社員研修が始まる頃、俺は、まず代議士のコネで入社し、人事部配属が内内に決まっている柴崎、T大学を成績優秀で卒業し、まず最初に入社を決めた粕谷、そして、俺をよいしょして建ててくれるお調子者渡部を取り巻きに入れた。
研修のクラスでは、いつも目立った発言をし、教官達も一目置き始めていた。

そんな俺にも目の上のタンコブなる存在がいた。
研修で同じ部屋の松岡裕樹。
みんなの輪には、入らずにいつも一人で窓際で本を読んでいた。
ただ、柴崎情報によると、入社試験でトップの成績だったらしく、早めに目をつぶしておかなければ、後々俺の計画にとって邪魔な存在になることは必至だった。

**NO.41 第二部第二章 男と女へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.39

2011年07月28日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二十八章「裏切り」~NO.39~

もしかしてまた気分が悪くなったのだろうか?
俺は、もうひとつそばにあったグラスに水をそそぐと百合菜が寝ているベッドルームに向かった。
マンションの最上階だからという理由で、カーテンがつけられていないベッドルームは、月明かりでほのかに明るかった。
「あ・・・・。う・・・・。」

俺は、部屋に入ろうとして、違和感を感じ、足をとめた。
まず、目に飛び込んできたのは、ベッドの下に脱ぎ散らかされた百合菜のスーツだった。
ジャケット、スカート、ブラウス・・・・そして・・・・・
一緒に、さっき着替えたのであろう高井のスウェットが一緒に散乱していた。

心臓が、すごい勢いでバクバク音をたてる。
床からゆっくりとベッドに目をやると、百合菜の白い腕が見えた。
肩のラインまで青白く見える。

そして俺は、そこで一番見たくないものを見てしまった。
百合菜の青白い体の上に、高井が覆い被さり、ゆっくりと動いていた。

俺は、金縛りにあったように一瞬動けなかった。

重なり合った唇を離すと、一瞬高井がこちらをみて笑ったように感じた。
「あ・・・う・・・・」
再び、百合菜の口元から漏れ出した声を聴いた瞬間
ガシャン
俺の右手から、水の入ったグラスがすべり落ちた。

一瞬その音にびっくりして百合菜がこちらを見たような気がした。
俺は、頭の中が真っ白になり、知らないうちに高井の部屋を飛び出していた。

**NO.40 第二部へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.38

2011年07月27日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二十七章 悪夢の始まり~NO.38~

俺が会計から帰ってくると、百合菜は高井にウーロン茶を飲ませてもらっていた。
顔は、青白く脂汗をかいている。
本当なら、俺はタクシーでも拾って、百合菜をマンションまで送っていきたかった。
だけど、社内で俺達がつきあっているのを知っているのは、百合菜の親友の綾部だけだ。
ここで、俺達がつきあっているというそぶりを高井に見せるのは危険だった。

俺と高井は、ぐったりしている百合菜を両脇から抱えて、高井のマンションのエレベーターに乗り込んだ。
百合菜は、小刻みに震えている。やがて睡魔に襲われたように大きく横に揺れだした。

ガチャリ。
高井のマンションの部屋は広かった。
さすが、高井工機株式会社のあととり息子だ。

「こっちだ。」
高井は、自分のベッドルームのベッドに百合菜を横にならせた。

しばらくすると百合菜の規則正しい寝息が聞こえてきた。
俺と高井は安心して、ベッドルームを出てリビングへ行った。
「とりあえず、これで一安心だな。もう遅いから、お前も泊まっていけよ。」
俺は、その一言を待っていた。こんな状況でやきもちもへったくれもあったものじゃないんだが、さすがに百合菜を高井と二人きりにしたくなかった。

「お前は、リビングのソファで寝ろよ。俺はダイニングで寝るから」
というと高井は、俺にタオルケットを投げてよこすとさっさとリビングを出て行った。

どれくらい寝ていたのだろう・・・・俺は、ふと喉の渇きを覚え、ソファから起きると、
高井のいるダイニングに水を飲みに行った。
ダイニングに敷かれた布団に、高井はいなかった。
トイレにいってでもいるのだろう。ちょうどよかったと思いながら俺は、近くにあったグラスに水をそそぐと一気に飲み干した。
「う・・・。あぁ・・・・・」かすかな声が百合菜の寝ているベッドルームから聞こえてくる。
**NO.39 第二十八章「裏切り」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.37

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第二十六章 二次会~NO.37~

俺が大幅に遅れたのと、粕谷を慰めるために、遠くの自宅から通っている、渡部が帰った後近くの居酒屋に向かった。

かなり酔っているらしい百合菜のことが心配だったが、まさか二人で先に帰るわけにもいかず、素直に高井たちについていった。

この店も高井のお薦めの店とのことで、焼酎や日本酒が、ボトルで置かれ、銘々自分のグラスに酒をついで飲んでいた。
意外だったのは、百合菜が高井の横で楽しそうにお酒を飲んでいることであった。
普段は、みんなでワイワイお酒を飲むのは好きではないといっている百合菜だったが
さすがに落ち込んでいる粕谷をはげまそうとしているのか、かなりハイペースで飲んでいた。

俺は、そんな百合菜と高井の姿を見るのがイヤで、自然にペースが速くなっていっていた。

お酒を飲んでいるといつも思うんだが、いつの間にか時間がすごいスピードで過ぎている。
気がつくともう23:00を回っていた。
もうそろそろ帰らないとなともうろうとして頭でふらつきながらお手洗いから帰ると
百合菜が真っ青な顔をして震えていた。
高井が、その肩を抱いていた。
「松井・・・どうしたんだ?」
「あ~松岡君・・・・私、間違って高井君の焼酎飲んじゃったみたいで」
すでにロレツは回っていない。
百合菜は、以前から言っていた。焼酎以外の酒ならなんでも大丈夫だけど、唯一焼酎だけは、体に合わないと。
「柴崎と粕谷は?」
「つぶれた粕谷を柴崎が送っていったよ。どうする?救急車呼ぶわけにはいかねぇし」

そりゃそうだ。もし救急車を呼べば、たぶん「急性アルコール中毒」と診断されるであろう。そんなことが会社に知れれば、百合菜の評価は悪くなる。
「俺の部屋、となりのマンションだから、とりあえず、そこで休ませよう。悪い、松岡会計してきてくれるか?これ、柴崎と粕谷から預かった分」
というと高井は俺に伝票と金を渡した。


**NO.38 第二十七章 「悪夢のはじまり」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.36

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第二十五章 送別会~NO.36~

残業自粛日にもかかわらず、客からのクレーム対応で俺は、送別会に1時間ほど遅れていった。
既にメンバー全員は、揃っていてすでにかなり酒も回っているようだった。

「おい。松岡遅せぇぞ!」「まっつおかく~ん。おっそい~!」

すでに百合菜もかなり上機嫌のようだった。
そんな中で粕谷一人だけが、泣いていた。
こいつ泣き上戸なのか!?と思いつつ俺は、薦められるまま、百合菜の斜め前の席に座った。

「粕谷、泣くなよ。営業部長になったら、北海道からすぐ呼び戻してやっからよ。」
「そうだよ。高井や俺がいれば大丈夫だからよ。」
いつもは見たこともない、優しい表情で高井が粕谷の肩を叩きながら慰める。
柴崎もそれに同調している。
「大丈夫だよ。粕谷君。誰でもミスはあるって。」
そういえば・・・・・

この間、第一課でユーザーに提出した、見積もり書が一桁「0」が多かったというミスがあったという話を思い出した。それを提出したのが、粕谷だったのか・・・・・
入札当日、戦略的価格を再提出するということで、出した見積もりが、こともあろうか一桁間違っていた。第一課としては、大口ユーザーで絶対に負けてはいけない商談だったのに・・・・
それで北海道支社に・・・・
だから大々的に同期での送別会はせずに、こじんまりとやったのか・・・・

「でもひどいですよね。粕谷君一人に罪をなすりつけて、担当の課長はそのままなんですよね。」
技術部の渡部が少し憤慨をしたように言う。

「まぁな。企業にとって俺達は、駒のひとつでしかない。今はな・・・まだ。
だから実力をつけて、這い上がっていくしかねぇんだよ。」
高井が言った。

そうなのかも知れない。もちろんどんなに出世したって駒のひとつにしかならないかもしれない。でも実力をつけてのし上がっていけば、少なくとも捨て駒にされる可能性は少なくなっていく。

**NO.37 第二十六章 二次会へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.35

2011年07月21日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第二十四章 悪夢の前兆~NO.35~

「おお、松岡、探していたぞ。」
いつものとおり高井が、大股で俺の方に近づいてきた。
「なんだ?」
「粕谷が今度北海道支社に転勤になるって知っているか?」
そういえば、そんな内示がでていたことを思い出した。
「それでだ、東京本社の同期で、粕谷の送別会をやろうと思ってな。」
高井のことは嫌いだが、同じ同期が北海道へ転勤と聞いて、さすがに今回は断るのは悪いかなと思った。
「メンバーは、俺とお前、松井と柴崎、渡部、そして主役の粕谷だ」
「・・・・他の本社の同期には声をかけないのか?」
「バカだな・・・お前・・・俺達は現在係長、誰が次課長に昇進かってみんなが注目しているなか、出世レースに乗り遅れた奴らが俺達と一緒に飲みたいわけないだろう。」

そういわれればそうだ。この3年間で俺達と同じ係長に昇進した同期は、何人かいたが、確かに出遅れ感は否めない。

「で・・・いつだ?」
「今週の金曜日。残業自粛日だ。場所は、俺のいきつけのお店で予約してある。
来れるよな?」
「全員、来るのか?」
「あぁ。柴崎、渡部、松井からもOKもらっているから、お前が来れば全員だ。」
「わかった。行くよ。」
「じゃ、あとでメールに場所と時間送っておくからよろしくな。」

**NO.36 第二十五章「送別会」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.34

2011年07月20日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
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第二十三章 高井~NO.34~

それから、また、平穏無事に3年の月日が流れた。
俺と百合菜は29歳になっていた。
会社では、第二の出世レース、誰が同期の間で一番最初に課長に昇進するか、寄ると触るとその話題でもちきりだった。
俺も、百合菜も係長に昇進してから、部下を持たされ、責任ある仕事もすこしずつ与えられ、毎日忙しく残業の毎日だった。
だけど、残業自粛日のデートや、毎晩の電話、頻繁なメールのやりとりで、少しずつだけど着実に愛を深めていっていった。

そんなある日、俺は、綾部友香に廊下で呼び止められた。
「松岡君。こんなこと言って気を悪くしないで欲しいんだけど・・・・・」
「なに?」
「高井君には、気をつけたほうがいいと思う。噂なんだけど、高井君、百合菜のこと狙っているみたいなんだよね。」
「高井が?」
「うん・・・・あの人の頭の中、出世のことしか考えていないし、中森さんとこのまま結婚しても自分にメリットが無い。ってみんなに言っているみたいで・・・それに比べて百合菜は・・・・」
といったところで向こうから高井が来るのが見えた。
「今の話。私が言ったって、高井君には言わないでね」
というと綾部は、そそくさと自席に戻っていった。
確かに、高井の担当は、今の営業一課でも売上も順調。部長からも一目置かれていた。
でもそれと百合菜を狙っているというのは、何が関係あるのか・・・・・・

**NO.35 第二十四章「悪夢の前兆」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.33

2011年07月15日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二十二章 KISS~NO.33~

「私、乾杯は、二人でするのが好きよ。グラスとグラスを少しだけ・・そうKISSをするように優しく・・・周りに聴こえないくらい少しだけの音をたてて」
そういうと、俺達は、二人でグラスを合わせた。
俺と百合菜は、いきつけのイタリアンレストランに来ていた。
百合菜は、ざわざわした店内も、焼酎も嫌いで、ワインやカクテルを好んで飲んでいた。
「二人の昇進に乾杯」
チンとあたりには、聞こえないくらいの小さな音が、心に響いた。

「そういえば、会社出るとき、エレベーターホールで高井達にばったり会ったよ。」
「大丈夫だった?また絡まれたんじゃないの?」
「今回、昇進した高井、粕谷の昇進祝いにでも行くんだったんじゃないか?いつもつるんでいる、柴崎、渡部、中森、石川、小泉と一緒だったよ。」
「ふ~ん。そういえば、人事部の柴崎君も技術部の渡部君も今回、係長昇進したもんね。」
「さすが、百合菜、あいかわらず情報早いな・・・・」
「あはは・・・ネタばらししちゃうと、私じゃなくて、友香情報よ・・・・」
「ああ・・・綾部か・・・」
「うん。友香のお姉さん、人事部にいるからね。」
「え・・・?そうなんだ。」
「うん。まぁコネ入社だって思われたくなくて、友香、あまり人に話してないから。
友香のお父さんもうちの会社・・・・私達似たもの同士だから、気が合うんだ」
「似たもの同士って・・・?」

ちょうど、その時、ウェイターが、オードブルを運んできた。

「友香が、心配していたよ。高井君ってなにかと裕樹のこと目の敵にしている雰囲気があるから、気をつけたほうがいいよって」
「・・・?俺は、何も高井に恨まれるようなことしてないけどな・・・」
「そういう飄々としたところが、彼にとっては頭に、来るんじゃない?
いつもお山の大将でいたいタイプだから・・・・」
「まるで、ガキだな、あいつら・・・」

俺は、一笑にふした。
このときの、百合菜の言葉をきちんと聞いていれば
あんなことにはならなかったのに・・・

**NO.34 第二十三章「高井」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.32

2011年07月14日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二十一章 共犯者~NO.32~

俺と百合菜と高井と粕谷は、会議室で辞令をもらった。
俺と目が合うと百合菜は、誰にもわからないように小さく微笑んだ。
秘密を共有している共犯者だけがわかる微笑みだった。
会議室を出ると高井が俺の肩をポンと叩いた。

「よ・・・松岡係長!せっかくだから今日、俺達4人でお祝い会でもしねぇか?
すごく日本酒のおいしいお店があるんだよ。俺のいきつけに」
「いや・・・俺は・・・・」
と俺が高井に断る前に、百合菜が言った。

「ごめんなさい。高井君。私、昨日まで風邪でダウンしていたから・・・」
「そういえば・・・」
というやいなや高井は、百合菜の前髪を軽くどかし、百合菜のおでこに手を当てた。
「何するの!」
百合菜は、すばやく飛び下がった。

「まぁ熱はないみたいだな。そんなにイヤがらなくてもいいだろう。同期なんだから」
「同期だって、やっていいことと悪いことがあるでしょ!」
「なんだ、松井も日本の会社勤めのバカOLのように『セクハラで訴えるわ』とか言うのか?」
というとニヤニヤと笑った。

「セクシャルハラスメントは均等法第11条で、「職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されること」と規定されているから、ある意味セクハラで訴えることはできる。でも私は、そんなリスクの高いことしないわ」
と軽く百合菜は高井をにらんだ。

「そっか。俺は、また、松岡と二人っきりで昇進祝いでもするのかと思ったよ。」
というと俺と百合菜を交互に見た。
「じゃ。また、今度な」
高井は、わざとらしく百合菜の肩を叩くと粕谷と連れ立って職場に戻っていった。

「ねぇ、裕樹、高井に見つかるとうるさいから、今日は、お店現地集合にしよう。」
高井の言ったとおり、俺と百合菜は、今日、二人で昇進祝いをしようと予定しているのだった。
「了解。じゃ、適当に仕事切り上げて店に向かうよ。」
というと、俺と百合菜も銘々自席に向かった。


**NO.33 第二十二章 「KISS」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.31

2011年07月13日 | 恋愛小説「途中下車」
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第二十章 三年後~NO.31~

それから俺と百合菜の付き合いは順調に進んだ。
会社での社内恋愛は別に禁止にはされてはいなかったが、いろいろと面倒がおきると厄介だったので、俺は、職場の同僚には内緒にしていた。
そんなある日、給湯室で自分の分のインスタントコーヒーを入れていると営業第2課の綾部友香が近づいてきた。

「松岡君・・・昨日、今日、百合菜みかけないけど休み?」
「あ・・・風邪だって。」
といった後、俺はあせった。なんで百合菜の休みの理由を俺に聞いてくるのか。
「あ・・ごめん。百合菜言ってないのかな?私と百合菜、大学時代からの親友なの。」
「あ・・・そうなんだ。」
「うん。ただ、この会社、人間関係面倒くさそうだから、研修のときから黙っていたんだ」
「そっか。」
「私も、百合菜も上京組だしね。で百合菜なんだけど、メールしてもレスないし、心配していたんだ。」
「昨日、結構熱あったから、携帯電源切っときなっていったからじゃないかな。
さっき家電に電話したら、熱も下がったから明日からは、来るみたいだよ。」
「そっか。よかった。何かあったのかって心配しちゃった。」
「俺、後で、見舞いがてら百合菜んとこいくから、言っとくよ。」
「うん。ありがとう・・・でもよかった。松岡君が優しい人で。百合菜、本当に、明るくなったから。お姉ちゃん亡くなった後、百合菜本当に落ち込んじゃっていて・・・見ているこっちが辛かった。」

親友・・・姉の自殺の話までしているということは、本当にこの綾部とは仲がいいんだろうなと俺は心の隅で思っていた。

俺は、会社帰りにスーパーで百合菜の好きなアロエヨーグルトとちょっとした惣菜を買うと百合菜のマンションへ向かった。
今日、辞令が出て、俺と高井、そして百合菜と3課の粕谷は、同期最速で係長に昇進した。
『私は、まず、管理者を部下に持つ管理者になる。』研修の時に百合菜が俺に言った言葉をふと思い出した。出世レースの始まりか・・・・・

**NO.32 第二十一章「共犯者」へつづく**
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.30

2011年07月12日 | 恋愛小説「途中下車」
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~NO.30~

「痛い・・・松岡君?」
「ご・・・ごめん。俺、何言っているかわかんないよな。でも、一時の感情とか同情じゃなく・・・俺、松井のことが好きだ。俺と付き合ってほしい。」

百合菜は、びっくりしたように目を丸くした。
「いまどき、付き合ってくれなんてセリフ陳腐すぎたかな?」
松井の瞳からポロリと涙が流れた。
「ご・・・ごめん・・・俺・・・」
「松岡君、さっきから謝りすぎ。私、男の人に告白されたの初めてだから、なんかうれしくて・・・でもどうしていいかわからなくて・・・」
「嘘!そんなにかわいいのに!?」
「もう!!からかわないで・・・」

百合菜は、顔を赤らめて小さなこぶしで俺の胸を叩いた。
そのしぐさがあまりにもかわいくて俺は、もう一度百合菜を抱きしめた。
「ありがとう・・・松岡君。」
「俺、松井の返事聞いてない・・・」
「もう・・・うん。私でよければ・・・」

俺は、うれしくて思わず、力いっぱい百合菜を抱きしめた。
そうして俺達は、少しの間、お互いの体温を感じていた。
女性と抱きしめあっているのに、俺は不思議とやましい気持ちにはならなかった。
強く抱きしめれば折れてしまいそうな百合菜をずっとこのまま抱きしめていたかった。

「キスしてもいい?」
俺は、やがて百合菜の体を少し離すと訊いた。
「うん。」
百合菜は、静かに目を閉じた。
俺は、まるでファーストキスをするような感覚に陥り、そっと百合菜の唇に口付けをした。
胸がドキドキして苦しかった。はじめて恋をしたようなトキメキがあった。
こんな感覚ははじめてだった。

**NO.31 第二十章「三年後」につづく**↓
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恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.29

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第十九章 告白~NO.29~

カーテンを閉め忘れた、朝日のまぶしさで目が覚めた。
いつのまにか眠ってしまったらしい。ソファーから起き上がろうしたとき
俺は、そのソファーの横で百合菜がうずくまっているのが見えた。

「松井さん!大丈夫?」
「あ・・松岡君、おはよう。私・・・・ごめん。」
「ん?なんで謝るの?」
「っていうか・・・ありがとう。介抱してくれて。」
「介抱だなんて、家に連れてきて、横にならせただけだよ。俺は、何もできなくて」
「ううん。あのまま街に放り出されたら、どうなっていたか・・・私」
「バカだな・・・酔った大事な人を一人きりにできるはずないだろう・・・」

俺は、唐突に口から飛び出した言葉に一瞬びっくりした。
百合菜は、下からすくうように俺を見ると少し微笑んで言った。
「松岡君優しいね。本当にありがとう。」
少しうるんだ瞳は、俺を真っ直ぐに見つめていた。まるで俺の心を射抜くように。
俺は、そんな百合菜が愛おしくて、かわいくて思わず抱きしめていた。

「ま・・・松岡君・・・何・・・?」
「黙って・・・・」
俺は、折れそうなほど華奢な百合菜の体を、まるで壊れ物でも扱うようにそっと抱きしめた。
「俺・・・・松井さんを救いたい。俺じゃ、役不足かも知れないけれど・・・
少しでも君の悲しみを癒すことができたら・・・・」
百合菜の体は、小刻みに震えていた。
「む・・・無理だよ。私・・・男の人とつきあうなんて・・・だって」

俺は、そっと百合菜を自分から離すと、両肩に両手をおいた。
「わかっている。男が憎い・・・お姉ちゃんを殺した男の性(サガ)が憎い」
「ううん・・・違う。そりゃ、お姉ちゃんの相手の男は憎いけど・・・というか、松岡君だって、普通の正常な男子であって、私は、昨日も話をしたとおり」
といい、下を向くと百合菜は言った。

「それに・・・松岡君、昨日、私があんな話したから同情しているだけだよ。」
「違う!松井も知っているとおり、俺は、元カノにふられたばかりで、こんなこと言ったら都合がいいようにとられるかも知れないけど、俺、本当に、昨日のお前の涙を見て、こいつのこと守りたいって心から思ったんだ。それに・・・
俺は、別に体の関係を求めたくて松井にこんなこと言っているわけじゃなく。
とはいえ、俺達も、まだ入社したばかりだから、今すぐ結婚しようとかそういう約束も
できないし・・・」

俺は、自分でだんだん何を言っているかわからなくなってきた。
百合菜の気持ちを確かめる余裕もなく、両手で百合菜の肩をつかんでいた。

~NO.30へつづく~↓
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