アイドルとの恋「潤愛物語~アクアマリン~」は、今回続編を作成するにあたり、以前、掲載した「アクアマリン」の再編版です。作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第三章 ダイヤモンド
そして、それから潤は何度となく私の部屋に遊びにくるようになり、二人は自然に付き合いはじめる形になった。もちろん、友達にも、事務所にも、世間様にも内緒で。
食事の最後の仕上げをしていると、
ダイヤモンドの着メロがなった。愛理からだ。
「ちょっと待っていて、潤。愛理から電話。」
「OK!じゃ、俺、さっき、ざっとシャワー浴びてからきたけど、もう一回シャワー借りるね!」
「了解。タオルと着替えはいつものところにはいっているから」
ほぼ月に1回訪れる彼のために一応着替えは一式おいてある。
彼が、バスルームに入るのを確認した後、私は、携帯をとった。
「どうしたの愛理。こんな時間に・・・」
「今すぐ日本テレビつけて」
「え・・・何々???」
私は、なにもわからぬまま、言われたままTVをつけた。
「Jewelの松木潤 初スキャンダルか?小倉南と熱愛発覚!!」
「本日、コンサートの最終日を迎えたJewelの松木潤こと潤と今度の映画で共演する小倉南さんとの密会写真が明日のサタデーに掲載されることになりました。
写真は、先週の金曜日イタリアンレストランから二人で仲良くでてきた写真です。
今、現場で、別のドラマ撮影の終わった小倉さんのインタビューをするためにこちらでスタンバッテます。
また、当の潤さんは、コンサートの打ち上げ途中で抜けたためこの後二人で密会するのではないかと関係者の中では囁かれています」
私は、何がなんだかわからなくなり、持っていたパスタ皿をいつの間にか落として割ってしまっていた。
「美緒?美緒大丈夫???今、今、3人で私のうちで飲んでいるんだけど・・・・そしてテレビつけたらちょうど・・・」
「Jewelは明日新曲の発売も控えており事務所は、一切ノーコメントとのコメントをだしております。」
「また詳しいことがわかりましたら、現場より中継いたします。以上現場より東海林(しょうじ)がお伝えいたしました。」
「美緒!!!大丈夫???今からいこうか?そっちに?」
友達は、もちろん私がJewelの潤と付き合っていることなんて知らない。私が、1ファンとして、潤担当としてショックを受けていると思っている。
愛理の言葉で我に帰った私は、とりあえず呆然としたまま、割れたパスタ皿を片付けていた。
人間ってショックをうけても平然と普通に動けるもんなんだな・・・って全く違うことが頭をよぎった。
(潤が・・・小倉南と・・・???)
頭がパニックになっていた。
「ごめん。愛理・・・ちょっと頭冷やしたいから、電話切ってもいい?」
「うん・・・あまり気を落とさないでね・・・」
「ありがとう・・・」
ちょうど潤がシャワーを浴びてでてきた。
「電話終わった??」気を使って小声で話しかけてきた。
「うん・・・・」
シャワーを浴びた潤が、キッチンにたっていた私を後ろから抱きしめた。
「ねえ・・・早くご飯、食べようよ・・・美緒・・愛しているよ。」
後ろから抱きしめたままで彼が耳元でささやきうなじにやさしくキスをした。
そのときになって、潤は、私が小刻みに震えているのに気がついた。
「どうしたの?美緒・・なにか・・あった」
というと同時に彼の目がテレビに釘付けになった。
画面には、スクープの文字が躍り、芸能評論家とか言われている人がしたり顔で解説をしていた。
「明日のサタデーの記事のこと??あれは、今度の映画を盛り上げるためのしくまれたことだよ。金曜日だって、スタッフみんなで食事に行ったのに、まるで小倉さんと2ショットでいったみたいな写真になっているし。
新曲の発表も明日だから・・・話題づくりだよ。
彼女もあさって初の写真集発売だしね。」
かるく流そうとする彼を見つめているうちに、私の瞳からは、知らないうちに涙がポロポロこぼれていた。
「美緒??」
「潤は、わかってない!!私の気持ちなんて・・・ 私がいつもどれだけ不安なのか・・潤は、本当なら住む世界の違う人・・・私とこんなふうにお付き合いしているほうがおかしいのかもしれない・・・
でも、私が、潤の出演するドラマで、他の女優さんと抱き合ったり、愛を囁いたり、キスをするのをどんな思いで見ているのか・・・信じたいよ・・・潤のこと。でもまわりは、みんなわたしなんかより綺麗な女優や歌手ばかりだし・・・
いつも、いつも不安で、不安で・・・」
潤は、泣いている私をギュっと抱きしめた。
息ができないくらい強く。
「俺が信じられないの?」
「信じられないんじゃなくて・・・信じたいけど・・・私だってやきもちくらいやくよ。毎日、毎日ヤキモチやいて心なんて真っ黒焦げになりそうだよ・・・やっぱり潤は住む世界の違うの人なんだね・・・私なんかが・・・」
潤は、強く抱きしめたまま、彼の唇で私の唇をふさいだ・・・
とても優しく・・・とても優しいキスだった。
私をダイニングテーブルに座らせると、いつも部屋の片隅においてあるギターを取り出し、Jewelのヒット曲「ダイヤモンド」を途中から弾きだした・・・
僕の瞳をみつめて
真実の輝きに満ちているから
僕の心を信じて
君への愛で、溢れているから
Runaway 星降る夜空に
ダイヤモンドを探しに行こう
ランデブー 君となら
信じて歩いてゆけると
この星空の中から
最後に見つけたダイヤモンド
僕の瞳を見つめて
信じることから愛は生まれるから
僕の愛を信じて
君だけを愛しているから
「美緒・・・芸能人だって人間だよ・・・同じ人間、住む世界が違うなんてことはない。そんなこといったら、みんな職業ばらばらだよね・・・誰も同じ世界に住んでないことになるよ。 愛とは信じること。愛すれば愛するほど、独占したくなるし、 独り占めしたくなるし、誰にも触れられたくない・・・
それは僕も同じ気持ちだよ・・・・
でも・・・この世界は僕が選んだ世界なんだ・・・
昔、美緒に頬叩かれて、説教されて僕は、真剣に今この仕事をやっている。この世界で生きている。 世間の奴らにアイドルだってバカにされても、正々堂々とアイドルやっているし、今や誇りに思っている。それを一番理解してほしいのが、この世で一番愛している、そしてこの世で一番も僕のことを理解している。美緒なんだよ」
3年間の間に潤は変わっていた。私と最初に出会ったあの時から潤は、精神的にもすごく大人になった。それがわかり、ダダをこねてすねた私は少し恥ずかしくなってきた。
「潤・・・ゴメン・・・私・・・」
潤は、もう一度優しくキスをして言った。
「いいよ・・・美緒・・・愛し合っていても、人と人は時には言葉に出さなきゃ解らないこともあるんだよ。今日、僕は、美緒の本音が聞けてよかったよ。美緒が、ヤキモチやきっていうのもわかってちょっとうれしかったしね」
「もう・・・潤の意地悪」
いつの間にかすっかり潤のペースにまきこまれ私はいつの間にか笑顔になっていた。
「さてでは、いまからパーティーを始めますか・・・
「は~い」私はおどけて敬礼のポーズをして、すばやくお料理をテーブルに並び始めた。
~第四章「アクアマリン」へつづく・・・
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食事の最後の仕上げをしていると、
ダイヤモンドの着メロがなった。愛理からだ。
「ちょっと待っていて、潤。愛理から電話。」
「OK!じゃ、俺、さっき、ざっとシャワー浴びてからきたけど、もう一回シャワー借りるね!」
「了解。タオルと着替えはいつものところにはいっているから」
ほぼ月に1回訪れる彼のために一応着替えは一式おいてある。
彼が、バスルームに入るのを確認した後、私は、携帯をとった。
「どうしたの愛理。こんな時間に・・・」
「今すぐ日本テレビつけて」
「え・・・何々???」
私は、なにもわからぬまま、言われたままTVをつけた。
「Jewelの松木潤 初スキャンダルか?小倉南と熱愛発覚!!」
「本日、コンサートの最終日を迎えたJewelの松木潤こと潤と今度の映画で共演する小倉南さんとの密会写真が明日のサタデーに掲載されることになりました。
写真は、先週の金曜日イタリアンレストランから二人で仲良くでてきた写真です。
今、現場で、別のドラマ撮影の終わった小倉さんのインタビューをするためにこちらでスタンバッテます。
また、当の潤さんは、コンサートの打ち上げ途中で抜けたためこの後二人で密会するのではないかと関係者の中では囁かれています」
私は、何がなんだかわからなくなり、持っていたパスタ皿をいつの間にか落として割ってしまっていた。
「美緒?美緒大丈夫???今、今、3人で私のうちで飲んでいるんだけど・・・・そしてテレビつけたらちょうど・・・」
「Jewelは明日新曲の発売も控えており事務所は、一切ノーコメントとのコメントをだしております。」
「また詳しいことがわかりましたら、現場より中継いたします。以上現場より東海林(しょうじ)がお伝えいたしました。」
「美緒!!!大丈夫???今からいこうか?そっちに?」
友達は、もちろん私がJewelの潤と付き合っていることなんて知らない。私が、1ファンとして、潤担当としてショックを受けていると思っている。
愛理の言葉で我に帰った私は、とりあえず呆然としたまま、割れたパスタ皿を片付けていた。
人間ってショックをうけても平然と普通に動けるもんなんだな・・・って全く違うことが頭をよぎった。
(潤が・・・小倉南と・・・???)
頭がパニックになっていた。
「ごめん。愛理・・・ちょっと頭冷やしたいから、電話切ってもいい?」
「うん・・・あまり気を落とさないでね・・・」
「ありがとう・・・」
ちょうど潤がシャワーを浴びてでてきた。
「電話終わった??」気を使って小声で話しかけてきた。
「うん・・・・」
シャワーを浴びた潤が、キッチンにたっていた私を後ろから抱きしめた。
「ねえ・・・早くご飯、食べようよ・・・美緒・・愛しているよ。」
後ろから抱きしめたままで彼が耳元でささやきうなじにやさしくキスをした。
そのときになって、潤は、私が小刻みに震えているのに気がついた。
「どうしたの?美緒・・なにか・・あった」
というと同時に彼の目がテレビに釘付けになった。
画面には、スクープの文字が躍り、芸能評論家とか言われている人がしたり顔で解説をしていた。
「明日のサタデーの記事のこと??あれは、今度の映画を盛り上げるためのしくまれたことだよ。金曜日だって、スタッフみんなで食事に行ったのに、まるで小倉さんと2ショットでいったみたいな写真になっているし。
新曲の発表も明日だから・・・話題づくりだよ。
彼女もあさって初の写真集発売だしね。」
かるく流そうとする彼を見つめているうちに、私の瞳からは、知らないうちに涙がポロポロこぼれていた。
「美緒??」
「潤は、わかってない!!私の気持ちなんて・・・ 私がいつもどれだけ不安なのか・・潤は、本当なら住む世界の違う人・・・私とこんなふうにお付き合いしているほうがおかしいのかもしれない・・・
でも、私が、潤の出演するドラマで、他の女優さんと抱き合ったり、愛を囁いたり、キスをするのをどんな思いで見ているのか・・・信じたいよ・・・潤のこと。でもまわりは、みんなわたしなんかより綺麗な女優や歌手ばかりだし・・・
いつも、いつも不安で、不安で・・・」
潤は、泣いている私をギュっと抱きしめた。
息ができないくらい強く。
「俺が信じられないの?」
「信じられないんじゃなくて・・・信じたいけど・・・私だってやきもちくらいやくよ。毎日、毎日ヤキモチやいて心なんて真っ黒焦げになりそうだよ・・・やっぱり潤は住む世界の違うの人なんだね・・・私なんかが・・・」
潤は、強く抱きしめたまま、彼の唇で私の唇をふさいだ・・・
とても優しく・・・とても優しいキスだった。
私をダイニングテーブルに座らせると、いつも部屋の片隅においてあるギターを取り出し、Jewelのヒット曲「ダイヤモンド」を途中から弾きだした・・・
僕の瞳をみつめて
真実の輝きに満ちているから
僕の心を信じて
君への愛で、溢れているから
Runaway 星降る夜空に
ダイヤモンドを探しに行こう
ランデブー 君となら
信じて歩いてゆけると
この星空の中から
最後に見つけたダイヤモンド
僕の瞳を見つめて
信じることから愛は生まれるから
僕の愛を信じて
君だけを愛しているから
「美緒・・・芸能人だって人間だよ・・・同じ人間、住む世界が違うなんてことはない。そんなこといったら、みんな職業ばらばらだよね・・・誰も同じ世界に住んでないことになるよ。 愛とは信じること。愛すれば愛するほど、独占したくなるし、 独り占めしたくなるし、誰にも触れられたくない・・・
それは僕も同じ気持ちだよ・・・・
でも・・・この世界は僕が選んだ世界なんだ・・・
昔、美緒に頬叩かれて、説教されて僕は、真剣に今この仕事をやっている。この世界で生きている。 世間の奴らにアイドルだってバカにされても、正々堂々とアイドルやっているし、今や誇りに思っている。それを一番理解してほしいのが、この世で一番愛している、そしてこの世で一番も僕のことを理解している。美緒なんだよ」
3年間の間に潤は変わっていた。私と最初に出会ったあの時から潤は、精神的にもすごく大人になった。それがわかり、ダダをこねてすねた私は少し恥ずかしくなってきた。
「潤・・・ゴメン・・・私・・・」
潤は、もう一度優しくキスをして言った。
「いいよ・・・美緒・・・愛し合っていても、人と人は時には言葉に出さなきゃ解らないこともあるんだよ。今日、僕は、美緒の本音が聞けてよかったよ。美緒が、ヤキモチやきっていうのもわかってちょっとうれしかったしね」
「もう・・・潤の意地悪」
いつの間にかすっかり潤のペースにまきこまれ私はいつの間にか笑顔になっていた。
「さてでは、いまからパーティーを始めますか・・・
「は~い」私はおどけて敬礼のポーズをして、すばやくお料理をテーブルに並び始めた。
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