詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

夏の終わり

2008年08月29日 | オリジナルポエム
「夏の終わり」

夏の夜は短くて
あなたの夢見られぬままに

今宵も一人
枕をぬらす

せめて夢で逢いたしと
想うけれど

それも叶わず

せみの声は今は遠く
秋の虫の音が心に響く

夏の終わりとともに
終わった恋に

いつまでもしがみつくなと
心の中の私が叫ぶ

切なさと苦しさばかりの恋だった
会えた時に喜びも
ひとしおだったと想っている

きっとこの恋を乗り越えて
私はまた一回り
心が大きく成長してゆく
心の糧が増えてゆく

波うちぎわに訪れて
あなたの名前を呼んでみる

思い出とともに流してしまい
いつか漂流している心に出会えたならば

もう一度
新たな恋を探しに
旅だとうか・・・・

さよなら

2008年08月28日 | オリジナルポエム
突然に起こったさよならに
心が気持ちがついてゆけない

なぜなぜ
自分の心も整理できないまま
もう二度と会えないなんて

ものすごくものすごく
傷ついて
心の翼はもう二度と羽ばたけない

恋なんて恋なんて
もう二度とするのはよそう

こんなに悲しくて
切なくて
苦しい思いをするくらいなら

どうしたら
あなたの心の鍵をもう一度
開くことができるの?

飛び散った心のカケラを
集められるの?

どうすれば
どうすれば

ラビリンスからの逃れ道

2008年08月22日 | オリジナルポエム
ラビリンスから逃れ道※オリジナルポエム※

窓の外に見える真っ赤な夕日に
今日の終わりを垣間見る

満員電車にゆられながら
僕はぼんやりと君を思い出す

君の唇
君のなめらかな肢体

あの時君は僕の顔を見ずにいったね
「私達はどこに流れつくの」って

小さな笹舟で抱きあいながら
ぼくらはゆらゆらゆれている

この心地よさに
酔いしれながら
僕達はいったいどこへたどり着くのだろうか

君を愛する気持ち以外に
何ももっていない僕と

僕をみつめることで
より無防備になる愛らしい君と

君とならどこまでもきっといけるさ
と強がってみるけど
この電車の中での僕の存在なんてちっぽけだ

知らない人たちの波にもまれ
毎日同じ道を往復していると
巨大な機械の歯車になった気がするよ

こんなにも社会に反発を感じながらも
上司の言葉に
Yes Yes Yes

でもきっとこんな僕を誰も笑えやしないんだ
きっとあいつもこいつも同じだから

君と抱き合っているベッドの上だけで
ぼくは自分の命の息吹を感じているよ

君を失ったら
僕の世界は崩壊するよ
そういう僕の瞳を覗き込み
悲しそうに微笑む君

君もまた同じなんだね
ゆくあてどなく
愛という言葉にだけ
しがみつき
ただよいつづけているんだね

誰か教えてくれよ
僕達の未来を
僕達のたどり着く先
ラビリンスからの逃れる道を

好きなのに

2008年08月22日 | オリジナルポエム
好きなのに好きだと言えない

会いたいのに会いたいといえない

きっとメールをしても返事がこないから

あなたと別れてもう何年の月日がたつのだろう

あなたの笑顔をみると今でも心が痛くなる

昔私に向けられていた笑顔は

今は誰の物なの?

訊きたい事は山ほどあるのに

口について出た言葉は

「元気?」

という陳腐な台詞

いつになったら忘れられるの

遠い昔に途切れた糸は

もう二度と結ばれることないのにね・・・