詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

恋愛小説「途中下車~ちょっと大人の恋物語」NO.36

2011年07月22日 | 恋愛小説「途中下車」
恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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第二十五章 送別会~NO.36~

残業自粛日にもかかわらず、客からのクレーム対応で俺は、送別会に1時間ほど遅れていった。
既にメンバー全員は、揃っていてすでにかなり酒も回っているようだった。

「おい。松岡遅せぇぞ!」「まっつおかく~ん。おっそい~!」

すでに百合菜もかなり上機嫌のようだった。
そんな中で粕谷一人だけが、泣いていた。
こいつ泣き上戸なのか!?と思いつつ俺は、薦められるまま、百合菜の斜め前の席に座った。

「粕谷、泣くなよ。営業部長になったら、北海道からすぐ呼び戻してやっからよ。」
「そうだよ。高井や俺がいれば大丈夫だからよ。」
いつもは見たこともない、優しい表情で高井が粕谷の肩を叩きながら慰める。
柴崎もそれに同調している。
「大丈夫だよ。粕谷君。誰でもミスはあるって。」
そういえば・・・・・

この間、第一課でユーザーに提出した、見積もり書が一桁「0」が多かったというミスがあったという話を思い出した。それを提出したのが、粕谷だったのか・・・・・
入札当日、戦略的価格を再提出するということで、出した見積もりが、こともあろうか一桁間違っていた。第一課としては、大口ユーザーで絶対に負けてはいけない商談だったのに・・・・
それで北海道支社に・・・・
だから大々的に同期での送別会はせずに、こじんまりとやったのか・・・・

「でもひどいですよね。粕谷君一人に罪をなすりつけて、担当の課長はそのままなんですよね。」
技術部の渡部が少し憤慨をしたように言う。

「まぁな。企業にとって俺達は、駒のひとつでしかない。今はな・・・まだ。
だから実力をつけて、這い上がっていくしかねぇんだよ。」
高井が言った。

そうなのかも知れない。もちろんどんなに出世したって駒のひとつにしかならないかもしれない。でも実力をつけてのし上がっていけば、少なくとも捨て駒にされる可能性は少なくなっていく。

**NO.37 第二十六章 二次会へつづく**
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