「WINDの午後日記」

無事に筋腫の手術も終わりました。これからの「人生の午後」をのんびりつづります。

急展開。ひと月後に手術 決定。

2013-09-24 11:04:27 | 子宮筋腫
もう、展開早くて自分でびっくりです。

ちょうどひと月後に、四谷の病院で手術決定です!

順を追って記録メモ書きますと、



昨日は休日だったのですが
四谷の病院で手術日の相談のための診察があり。

私としては、腹腔鏡補助下手術ができると前回いわれましたが、まだ半信半疑で。
というのは、昔の手術跡がかなり大きいので、それを見て無理だといわれる可能性もあり、
仮にOKでも、手術の日程は、ホルモン療法をする場合や、混雑している場合などのいろいろな条件で
最低でも半年ほど先にになるのでは?とおもったり。

そんな感じで、でかけていきました。

この日の先生は腹腔鏡の手術で有名な実績のある先生でしたので、
きっとお忙しいんだろうと思い、万が一にも遅れてはイカンと、やたら早く予約の一時間ほど前に病院に到着して、
あがりやすいので、お聞きしたいことなどをぶつぶつと口の中で唱えて待合室でシュミレーションしていたのですが

病室にはいったら、先生が
「今日は、早くから来ていただいたのに、お待たせしまって、ほんとごめんなさい」と
手を合わせて頭をさげられたので、もうびっくりしてのけぞりそうになってしまいました。

だって、待ったのは単に自分のテンションが上がりすぎて、万全の状態で先生とお話できればとおもい勝手にきてしまっただけなのに。
別に診察時間が当初の予定から大幅におくれたわけでは全然ないのですよ。

それに、早めに受付にきたこんな迷惑な患者がいるってことが、ちゃんと先生につたわっているって、
この病院の受付システムって、ある意味ナゾです!

他の病院では、
「そっちが患者なんだから、待つのが当たり前でしょ」という雰囲気で、予約しても二時間くらい待たされるのがむしろ普通になっていんたので、
早くにおしかけてしまった迷惑患者に、こんなあたたかく声をかけていただくだけで、もう、すでに、涙目になっていました。

先生は、とても丁寧に今の状況を説明してくださいました。
「かなり大きくなっていますね」と。
むしろ後ろの方に膨らんでいる感じであること、腹部を押さえて、この固く触れる感じが全部筋腫ですと説明くださったり。

手術以外の、UAEやFUSのお話もあり、「これらの治療は確かに有効だけど、サイズに限度があり、ここまで大きくなると難しいです。
なので治療としては手術しかないでしょう」とのこと。

順●堂の場合は、(いちいち比較して順●堂さん、ごめんなさい。決して悪い病院じゃないのですが)
腹腔鏡外来の先生は、あれこれ質問したら
「僕は腹腔鏡の以外のことには一切答えません」とぴしゃりといわれてしまい、
「開腹については別途腫瘍科できいてください」とのことでした。
恐ろしくてとてもFUSだのUAEだのマイクロ波だのことを質問できる雰囲気ではありませんでした……


むしろそれが普通なのかとおもっていましたが、

いや、そうではなかった。というかそうではない病院もあったのだということに素直に驚いてしまいました。



手術の方法について先生は
「普通の病院だったら、99%開腹で、子宮全摘しかないっていわれますが、
その場合、15センチくらい縦にきります。
ウチでは、筋腫を取り出すために横に七センチくらい切りますが、
腹腔鏡補助下手術でやれます。ウチではそれをやるだけの技術はあります」

先生のこの言葉の、力強さ、ありがたさっていったら、もう……。



そして、先生はこう続けられました。

「ここで大事なのが。子宮の取り扱いです。
普通、この年齢だったら、まず全摘出しかないといわれるでしょう。
でも、ウチではそうはきめつけませんから。
子宮は子どもを生むための臓器ですけど、
それだけではなく、女性として残したいという気持ちはあって当然なのです。
だからそういう希望があれば、なるべくそれに沿うようにします。
どうしますか?

これしかないという風にしないで、選択肢を出すというのも医療のうちだと思っています」といわれました。

前回の診療から三週間ほどの間、考えに考え、
金額的なこともふまえ(子宮を残す場合、この病院では保険外になるため130万円かかるのです)
子宮全摘出に傾いている旨をつたえ、子宮を取って弊害はないのかと、
もういままでいろんな病院で何度してきたかわからない質問をすると、

「そうですね。子宮摘出しても医学的には、何も問題ありません。
よく、更年期が早くきたとか、ホルモンバランスが崩れたという体験談もありますが、それは子宮ととってもとらなくても影響はないんです。
問題になるのは、むしろ精神的な理由です。
喪失感が大きいと、それが理由で術後に具合の悪くなる患者さんは確かにいて、実際そういう患者さんもみてきました。

子どもがいない方、特に長いこと不妊治療をしてきた方は特に、子宮を失うことの喪失感が大きく、
そのことが強く影響するんですね。
だけど逆に、いままで生理がとてもいやだったという人は、なくなってせいせいした、といって逆に元気になる方もいます」

なるほど、なるほど。
子宮ごととっても問題ない。
それでも、確かに不調になるひとはいる。
それに目を背けて絶対大丈夫というよりも、こういわれたほうが、はるかに子宮摘出してもよいかという勇気が湧いてきます。
だって、全摘出することを心理的にうまく肯定的に受け入れさえすれば、なんとか乗り切れそうなわけだから。

他の病院では、子宮をとっても、まったく100%問題がない、と断言されるだけだったのですが、
断言されると、逆に疑いが湧いてくるものです。
「この商品に投資すれば絶対もうかります」というのがたいてい詐欺であるのと同様に。

リスクを説明されたほうが、人はかえって安心するのではないかと思います。

あとは自分の心のコントロールの問題だな。


こうして、ようやく意を決して
「それでは、全摘でお願いします」と先生にお伝えし、
先生は、それをPCに入力しました。

いよいよ子宮がなくなるんだなぁという感慨が一瞬よりぎましたが、
でもむしろ高揚感の方が強かったです。


そして、手術の前にホルモン療法については、
「僕は、ホルモン療法なしで手術しようとおもいます」とのこと
ちょっと驚いて、だってこんなに大きいのに大丈夫なのですかと、思わず(よく考えたら)失礼な質問すると

「普通は筋腫が大きいと、その後ろが見えないので嫌がるのですが、
今回は、下を七センチ切りますよね。
見えなければ、そこから手を入れて触って確認すればよいのです。
ここまで筋腫が大きくなっていると、苦しい思いをしてホルモン療法をしても、どこまで小さくなるかわかりません。
苦しいことは一つでも減らしましょう」とのこと。

そして、「その技術はあります」と先生は再びおっしゃいました。

(うひゃーー)※心の叫びです。もう、ありがたくて、心強くて、心の中はこんな感じでした。

ホルモン療法をやらないこともあり、日程も先延ばしにする必要はなくなりました。
11月でも可能ですよとのこと。

ただ、私の方で11月末に動かせない仕事があるので、一瞬悩んでいたら、
「よし。じゃ、思い切って、ここに突っ込みましょう」と、
先生は、もう文字でほぼ一杯になっっている手術スケジュール帳の、10月後半の日にちを指しました!
ひと月後です!


え、そんなに早くしていただけるのですか!?と驚くと

「はい、今日は朝早くからきていただいて、やる気を見せていただいたから、
患者さんにやる気をみせてもらったら、こちらもそれに応えないと」と。

うわー!!やたら早く来てほんとにすみません!!
そして、本当にありがとうございます。


こうして、そのまま手術前の検査にはいりました。
血圧、尿検査、肺活量、心電図、レントゲンなどなど。
手際よく検査をしていただき、

その検査結果を先生はご覧になり、
「ヘモグロビン値、いいですね。このくらいあると安心です。手術も問題なく出来ます」とのこと。

子どもの頃の手術跡も見ていただきましたが。
問題ないとのこと。
少し内部で癒着しているので、それも手術のときに一緒にはがしてしまいましょう、とのことでした。
この手術跡、七歳のときのものですが、見るからに癒着していて、そこの部分おなかがへこんでいるのです。
自分は見慣れましたが、みにくい傷跡であることには変わりありません。
これもついでに改善していただけるわけなんですね。

最後に先生は、
「あとは、体力温存して、無理なダイエットなんかしないで、風邪ひかないように注意してください。手術日が近づくとだれでも必ず不安になってきます。それは当たり前のことなんで、全部解消しましょう。次回のご家族への説明の日に、なんでも聞いてください。
さ、ここまでくるとむしろ勇気がわいてきたでしょう。」

はい。本当に!!
そんな感じです。


今のところ、すべての対応に、感謝の気持ちになります。
先生はもちろん、看護師さんも、検査の技師さんも、病院内の雰囲気も、居心地も。

でもたとえば、友人でも恋人でも、最初にわーっと盛り上がって何でも素敵で理想的!!と思いすぎると
あとで逆にうまくいかなくなったりするってことよくありますよね。(私だけ?)
そうならないように、冷静に、ちょっとクールダウンして
よくない部分だってきっとあるかもしれない。
むしろそれが普通だよね。

くらいの気持ちでいたいとおもいます。
じゃないと、もう、ありがたすぎて両手を合わせて拝んでしまいそうな気持ちですもの。

冷静に冷静に、と自分にいいきかせています。

今回、料金が高い病院を選ばせてもらったので、家族の手前、退院後はその分仕事頑張らねば、と思いますが、
ま、それはまた退院後に考えればよい話です。

先生がおっしゃるように、体力温存して、きちんと体調管理してよく食べて、
風邪などひかないようにして、子宮をとることを肯定的に受け入れ、
疑問点があれば次の診察のときにきちんとぶつけて、
そうして元気に当日を迎えたいと思います。

入院までに、年末の大掃除なみに家をきれいにして、手術前の仕事もきちんとして、いまさらおそいけど、体力もつけたいし。
頑張ります!


順●堂へは、
八月の初めに腹腔鏡では無理といわれたその場で、腫瘍科に予約を入れていただいていたのですが、
それは今朝キャンセルの電話しました。
「どちらにしても手術は数ヶ月先だし、すぐに手術日程がきまるわけじゃないですよ」とあらかじめ言われていたし。
3年間お世話になりました。

今回もまた、やたらと長い駄文を
読んでくださって、ありがとうございます。

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