計画停電という前代未聞な生活が始まって、停電のない都心のオフィスでも積極的な節電の習慣が根づいてきた。自分のオフィスでも天井の蛍光灯は80%を外した。トイレも使用しないときは消灯とした。昼間は事務所内も完全に消灯だ。結果、この明るさでも十分であることがわかった。というのは、皆パソコンに向かって仕事をしているので、手元が意外に明るいのだ。接客する店舗などでは難しいかもしれないが、事務中心のオフィスでは80%の明るさ節電でも問題ないような気がする。オフィスで一番電力を消費しているものは何なのだろうか。照明か、パソコンか、コピー機か、空調か。意外にみな答えられないのが現状だ。
東京電力はこれから夏の需要期に向けて電力確保に頭を痛めている。工場などを持つ大企業に夏場の操業を工夫して電力を抑えるように要請するとの話もある。これはもちろんだが、普通のオフィスにも協力を求めた方が良い。弊社などでも明るさの80%カットで支障がないのだから大抵のオフィスでもできる筈だ。
本来は電力節約が目に見える形で表示される電力メーターがあると良いだろう。そうした装置の提供が無理であれば、企業が節約できる具体的なマニュアルをネットや新聞などの媒体を通して告知するとか、見える節電方法を教えて欲しい。たくさんのオフィスが協力すれば冷房能力を維持しても節電ができるのではないだろうか。夏場の冷房を節約すると、一般家庭などでは熱中症患者が急増すると思われ危険である。家庭への負担よりも企業や店舗への働きかけを徹底して欲しいと思う。夏場の一般家庭での停電は地獄である。
幸いまだ夏が来るには時間がある。東京電力に限らず、行政も含めて皆で知恵を絞って乗り切りたいものだ。
灯りは必要なところにあれば良い。
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