MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

早稲田VS早稲田魂タマリバ

2006-02-04 23:56:33 | ラグビー
今日は日本選手権1回戦(早稲田VSタマリバ)を観戦に秩父宮へ。しかも久々の1人観戦。ラグビーはおもしろいから1人観戦も全然余裕です(笑)

さて、試合は早稲田が47-7で勝利。とはいえ、磐石の勝利とはいえないゲームでした。というのも早稲田は昨日までテスト期間。テスト期間の練習減でゲーム感がにぶっていると感じました。早稲田に必要な激しさもなく、ふわふわとした感じでゲームに臨んでいるようでした。

(ちなみに今日のHB団、三井、茂木-曽我部は昨日、俺と同じテストを受けてました。試合前日の午後がテストってのは確かにキツイと思います・・・。)

で、ゲームの印象ですが、前半は攻めるんだけど取り切れないという感じで、FWのゴール前でのモール攻撃も不発、BKの突破も不発と、早稲田らしさが感じられませんでした。逆に伝説のHO中村トツ率いるタマリバは小さいFWで耐えるという昔の早稲田らしさ全開。タマリバがモールを押すシーンもあり、タマリバの熟練の技みたいなものを感じました。また、ディフェンスも素晴らしかったです。BKのアタックはことごとく潰されました。ラインアウトも最強LO桑江、慶應日本一のキャプテン高田によって早稲田を封殺。ノーミスでの着実な試合運びを見せました。

その結果、早稲田のトライは菅野の1本のみ。これはまぁ、よかったです。曽我部の長く速いパスから菅野が右隅にトライするというセオリー通りのトライでした。あと、SH三井はイマイチでしたね。矢富が先発でない以上、三井はここがチャンスだったのですが、捌くのもあまりテンポがよくなく、得意のキックも使わない、というわけで矢富にはやはり劣るかなぁ、という印象。

結局、前半は7-0と信じられないようなロースコアで折り返します。

 (20番が茂木)

そして、後半はSHが茂木に変更。茂木のアカクロは久々です。試合開始直後は前半の流れそのままで、タマリバに攻め込まれます。そしてタマリバのCTB山本裕司(早稲田卒)が飛び出して独走トライ。SO竹山将史(関東学院卒)のゴールも決まって7-7と同点。早稲田が同点に追い込まれたのはもしかしたら春の同志社戦以来ではないでしょうか・・・。会場からは巻き起こるタマリバコール。完全にスタジアムはアウェーの雰囲気に。

 (まさかの同点・・・)

しかし、その直後、早稲田は息を吹き返します。ゴール前にFWで攻め込み、茂木の素早い捌きから曽我部→池上が飛び出してトライ!

 (茂木の捌きから)

  池上(左端、9番の隣)がトライ!

このトライで早稲田は完全復活。銀太郎のゴールも決まって14-7とし、その後も怒涛のトライラッシュ。今村、菅野、豊田、権丈、菅野と後半は計6トライ。特に豊田と権丈の飛び出したトライが印象的。この2人の大きい体は早稲田の大きな武器。相手をうまく交わしてトライに結び付けました。また、高橋銀太郎も素晴らしい活躍。アタック面では五郎丸には及ばないものの、コンバージョンは7本中6本成功とチームに12点も貢献しました。これなら2回戦のPG,DGは心配なさそうです。

そして、後半は早稲田が圧倒し47-7でノーサイド。終わってみれば圧勝でしたが、課題の残る試合でしたし、先輩たちに感謝しなければならない試合だったと思います。タマリバの激しさには早稲田の選手たちも学ぶところが多かったでしょう。タマリバはいいチームでした。

また、心配点がいくつか。まず、キャプテン佐々木隆道の負傷退場。俺の目の前で倒れてしまったのですが、どうもわき腹を痛めた様子。隆道はケガが多い選手なので心配になりました。歩けているし、隆道が2回戦を欠場することはありえないのですが(去年のトヨタ戦はヤバかった。足、肩が痛くてもう仕方ないのに80分間フル出場。泣けました・・・)、隆道のフルパフォーマンスが見れないのだとしたら残念です。隆道の激しいタックル、相手を恐れないアタック、これを絶対に見に行こうと思っています。また、矢富と五郎丸。2人とも今日は欠場。矢富は元気なので出場は十分にありえるとは思うんですが、五郎丸が心配。まだ顔面骨折の後遺症が残り、はたして来週までに復活できるかは微妙。フェイスガードをつけてでも出場して欲しい選手です。五郎丸なら外人相手でも吹っ飛ばせますからね。

ともかく、来週は早稲田の今シーズンベストパフォーマンスが見たいと思います。去年同様泣ける試合を期待します。清宮さんの言う「大観衆の中での極限の静寂」を俺も観客の一人として体現してこようと思います。就活なんてやってる場合じゃない・・・。