MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

ディフェンス勝負!

2005-11-06 23:28:00 | ラグビー
今日は18時半から22時までラグビーを連続でテレビ観戦。一試合目は関東学院対大東文化、二試合目は早稲田対帝京とどちらも好カードで、いいゲームを見ることができました。


はじめは、順序は逆ですが母校・早稲田の試合から。今日の相手は対抗戦の強敵・帝京。先日苦手だった慶應に勝利し波に乗る帝京は、今日の試合に全力でぶつかってきました。前半ですが、スコアはなんと5-3。久々に緊迫したゲームとなりました。春の関東戦以来のロースコアです。帝京のディフェンスはよかったです。タックルに魂入ってました。対する早稲田はミスが多かったです。お家芸のラインアウトでのミス、曽我部が機能不全と自滅してしまいました。帝京の圧力はよく効いていました。攻め手がなかったというのも正直なところ。高津もひどかった。キック処理なんかできるわけないっつーの、なんで高津にFBをやらせているのか清宮さんの意図が分かりません。高津はアタックではいいものを持っているんだからやはりWTBで使うべきです。結局、トライは小峰のモールからのトライのみ。FWは圧倒していたので最後の手段はやはりこれですね。

また、前半は早稲田のミスから帝京の選手が深く攻め込む場面もあり、まさかリードされて折り返すのかという不安さえ感じました。その場面を止めたのが曽我部のタックルだったのには少し感動もしましたが。ディフェンスが課題と言われているのは本人もよく分かっているはずですから曽我部の意地を見ましたね。

そして後半。後半に入るにあたっての清宮監督の指示は「接点を前に!」でした。結果、早稲田はディフェンスがよくなり、帝京の選手の前進は阻まれ、早稲田は徐々にペースをつかみます。開始早々、畠山のモールからのトライ、菅野エクスプレスで10点を取り、波に乗りました。そこからは早稲田ペース。帝京はキックで地域をかせぐしかなく、曽我部と帝京とでキックの蹴りあいになっていました。そして見せ場は首藤のトライ、これは気持ちよかったです。イリュージョニスト矢富のバックパスから首藤が中央にトライ!相手の意表をついたいいトライでしたね。最後のトライはモールから東条。来年の主将候補の一人なんで頑張って欲しいですね。そして、ここで後半40分で29-3。ノートライに抑えて帝京戦勝利かと思われましたが、最後に帝京の選手が意地のトライ。このトライは余分でしたね。

と、終わってみれば29-8。一般的に見れば完勝でしたが、選手・監督は納得がいっていないようでした。清宮監督のコメントを要約すると「この倍は取るつもりだった。接点を前に、と言ったが後半も修正できているとはいえない。次の慶應戦は伝統の一戦。ウチにはケガしていた選手が戻ってくる。松永監督からは挑戦状をたたきつけられのでいいゲームで迎え撃ちたい。」ってな感じでした。倍取りたいとは贅沢すぎでしょう。今日の帝京はそれくらい強かったと思います。早稲田もベストメンバーでない中でよく戦ったと思います。また、解説の上田さんが言うには「早稲田のディフェンスを相手に慶應がトライするのは至難の業」とのことでした。慶應の総監督がこんなこと言っちゃってよいのやら。また、上田さんが言うには戻ってくるのは池上・勝田らのことのようです。噂のG、K、Tらは戻ってこないのですね。本当に彼らは謹慎中なんでしょうか。上田さんもアナウンサーも彼らのことは触れないようにしていました。とにかく次の帝京戦に向けていい試合をして欲しいと思います。


また、関東の試合ですが、接戦でした。FW戦では大東の方が勝っていたんじゃないでしょうか。4番のカウヘンガがヤバ過ぎです。彼の長さのために関東は何回もターンオーバーされていました。いやぁ強い。関東はこれでチャンスをつぶしていましたね。攻めでも大東は意外にBKもいいです。得点は大東が先に入れて関東が追いついての繰り返しで、後半33分に大東がトライして17-10となったときは、勝負は決まったかに思えました。しかしここから関東は強い。というか有賀が強い!後半36分、ものすごいステップと加速で大東の選手の間をするりするりと抜けて中央にトラーイ!これで同点。そしてその後、後半40分、今度はライン際をなぜかFLの田井中が快走、つかまって坂元にパス、で、坂元がトライ!これで逆転、24対17。関東からは去年の準決勝の法政戦でも見せた勝負強さを感じました。試合後のインタビューでも春口監督は有賀を絶賛。選手を褒めてやりたいと上機嫌でした。接戦をものにした関東、次の相手は日大、そして法政・・・。まだまだ油断はできません。なお法政対日大戦も36-33とこれまた僅差だったようです。今年のリーグ戦からは目が離せません!



PS.内橋復活しました。後半20分から4番の百合に代わって登場。やはりオーラがあります。実は前半も負傷による一時交代で入っていたのですが、このときに小峰のトライは生まれています。見ていて思ったのは声出しが内橋はいいですね。テレビ越しに内橋の声が分かるくらいでした。リーダーとしてチームを引っ張っていこうという気概はさすがでした。プレーの方は地味な役割に徹していました。気がついたら18番が押してるというシーン多し。若干ゲームに不慣れな面も見えましたが、その点はシーズンを追うごとに修正されていくでしょうから、まぁ大丈夫でしょう。

(写真は7月の北風祭にて。松葉杖をついていた頃のLO内橋)