平成29度サロンサポーター養成講座「日常生活の動作に結びつく　頭と体の健康体操」・・・姶良市姶良公民館

2017-11-17 20:10:16 | 福祉・医療

11月16日(木）１3時３０分～　姶良市姶良公民館において平成29度サロンサポーター養成講座「日常生活の動作に結びつく　頭と体の健康体操」が姶良市社会福祉協議会主催で開催されました。

姶良市社会福祉協議会の担当者より講師の紹介があり、講座が始まりました。

講師：こまきクリニック理学療法士　黒木祐輝　氏　作業療法士　田中美穂　氏　

〇導入・・①自己紹介　②こまきクリニック　リハビリテーション科の紹介　③本日の流れ・・「介護予防と運動の話」「か・ら・だ　の体操」「認知症予防の話　あ・た・ま　の体操」

〇健康寿命・・男性７１．１９歳　女性７４．２１歳・・心身共に豊かな生活を送るために、健康寿命を延ばすことが重要　〇６５歳以上の要介護になる原因・・老年症候群（認知症・高齢による衰弱・骨折、転倒・関節疾患）・・フレイル（虚弱）=老年症候群・・要介護と健康の中間にあり適切な心掛けをすることで自立した状態を維持できる・・　

〇健康長寿のための３つの柱（フレイル予防）・・栄養（食事・口腔機能）--身体活動（運動・社会活動）--社会参加（就労・余暇活動・ボランティア）

〇フレイル（虚弱）のチェック項目・・指輪っかテスト、フレイルイレブンチエック・・人指指と親指で輪を作りふくらはぎを計り、隙間ができると転倒・骨折などのリスクが高い。

〇生活に必要な運動能力（体力）・・①体格、姿勢→意識・気づきが重要　②筋力、柔軟性、バランス、持久力、瞬発力・・　〇運動機能の低下を防ぐ運動方法→①呼吸、口腔、舌の体操、唾液腺マッサージ、②肩甲骨、背骨、骨盤体操、ストレッチ　③筋力、バランストレーニング・・「継続はなり」→運動の習慣化

〇いつも元気で暮らすために→①よく噛み、よく食べ、よく動き、よく出かけ、多くの人と話をする　②「きょういく」と「きょうよう」→「今日行く」と「今日用」③自分も元気で、周りも元気で・・

〇姿勢を保つ実技・・椅子の下に半円形のポールを敷く・・骨盤を乗せて姿勢を正す・・左右に揺らす等の動作　〇　口の体操実技・・早口言葉　〇筋力をつける実技・・ペットボトルを持って上下左右に動かす　〇バランスをとる実技・・片足立　

〇認知症を予防する～日常生活の中でできること～・・①MCI（軽度認知障害）⇒認知機能のうち1つの機能に問題が生じているが日常生活には問題がない状態・・見当識・記憶・計算・言語機能・注意力・遂行機能・推論など・・２０１３年の時点で４００万人いるといわれている。・・★認知症を発症する前段階で落ちてくる脳の機能・・「エピソード記憶」「注意分割機能」「計画力」

②脳の役割・・〈前頭葉〉⇒思考・行動を抑制する・コミュニケーションをする・意志決定・情動の制御・記憶のコントロール・意識、注意を集中する・注意を分散する　　　　〈海馬〉⇒新しい情報の整理、分析　・過去の情報の出し入れ→記憶の返還を自由的確に行う　〈側頭葉〉⇒　言語の理解　・記憶力　・判断力　・感情を抑制する　・聴覚

③認知機能を維持する方法・・〈エピソード記憶〉⇒２日遅れ、３日遅れで日記をつける等⇒側頭葉、海馬　　〈注意分散機能〉⇒複数の人と会話をする等⇒前頭葉　　　　　　〈計画力〉⇒囲碁や将棋など頭を使うゲームをする等⇒前頭葉　

⑥認知機能を維持する実技・・★ボールコロコロ（手の運動）・・ゴルフボールなどを手の中でころがす運動　★お手玉を使って・・二人一組で投げる・・椅子に座って左右に一斉に手渡す等

以上で講座を終わり、講師に対して感謝の拍手を送り、姶良市社会福祉協議会の担当者の閉会の挨拶と新人のサロン担当者紹介のあと、後始末をして散会しました。講座の内容はサロンで活用できるものが多かったので、今後に活かしたいと思っています。　講座の様子を写真で紹介し、資料をスキャンして添付します。