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糸満不発弾爆発から1か月

2009年02月14日 | Weblog
先月、沖縄県糸満市で不発弾が爆発した事故から14日で1か月となります。被害者への補償などについて、国が具体的な取り組みを発表する一方で、地元では事故に伴う影響や、不発弾への不安が今も続いています。

沖縄戦の激戦地だった糸満市では、先月14日、道路工事中に不発弾が爆発し、作業にあたっていた男性が大けがをしたほか、近くの老人ホームで、100枚あまりの窓ガラスが割れる被害が出ました。

この事故を受けて、政府は、今月10日、不発弾による事故の被害者や、被害を受けた施設に見舞金を支給するため、10億円規模の基金を新たに設けると発表しました。

しかし、事故の影響は今も続いていて、大けがをした男性は、砕けたガラスが両目に刺さり、視力が極度に落ちていて、今も入院しています。

また、100枚あまりの窓ガラスが割れた現場近くの老人ホームでは、160人のお年寄りが暮らしていますが、この1か月間、ベニヤ板を張って雨や風をしのぐ状態が続いています。

80歳の女性は、「窓ガラスがふさがれているので、押し入れのなかにいるような生活です。いつになったら元の生活に戻ることができるのか不安です」と話していました。

陸上自衛隊によりますと、事故のあとも、沖縄県内では、きのうまでに1200発以上、1日に平均で40発の不発弾が回収され、住民の不安が続いています。