キタカゼとタイヨウ

「意識不明の重体」「重症びまん性脳損傷」から奇跡的に回復、社会人になった息子のこと。母の読書記録などなど。

「殺人症候群」@今日読んだ本

2006-06-18 21:05:02 | 本と雑誌

「殺人症候群」@今日読んだ本

貫井徳郎さんの本。

少年法で守られた犯罪を犯した少年たち。

遺族はその心の傷を背負って、うつむいて歩いていくのに、

わずかな時間を少年院で過ごしただけで、何事もなかったようにと言うか、

まるで被害者に落ち度があったかのように、以前の生活を取り戻す少年。

法で裁けない少年たちを、裁く。

復讐。

誰のために?

自分のため?

愛する人のため?

なくした命のため?

被害者の遺族のため?

それは、犯罪?

少年たちを殺める事は、許されること?

すごくすごく考えさせられた本でした。