関とおるの鶴岡・山形県政通信

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自衛隊の暴走にノケゾル

2008年11月02日 | 平和と民主主義・外交

 航空幕僚長(航空自衛隊トップだそうです)が、日本の過去の戦争について「我が国が侵略国家というのはぬれぎぬ」と主張する論文を発表していたこと明るみに出ました。

 ホテルグループが主催する懸賞論文に応募した(主席になったとか)ということで、HPに載せられていたものを見ることができましたが、「張作霖列車爆発事件も、・・最近ではコミンテルンの仕業という説が極めて有力」とか、「日本が中国大陸や朝鮮半島を侵略した(のも)・・今では、アメリカによって慎重にしかけられた罠であったことが判明している。実はアメリカもコミンテルンに動かされていた」などなど、荒唐無稽の主張が、何の論証も無しにおこなわれているもので、物事を筋道立てて考えようという感覚を少しでも持っている人であれば、ノケゾッテしまうような代物でした。

 日本の戦後の再出発は、過去の戦争の過ちを認め、二度と戦争の過ちを犯さない、そのために、軍隊を持たない、武力の行使をおこなわないという日本国憲法に掲げられた誓いをのもとに、国際社会に認められ、国民的合意のもとに国づくりが進められてきました。
 ※憲法は相当蹂躙されています。軍隊保持について言えば、自衛隊の設置、武力行使については、アフガニスタンやイラクなどでの戦争支援でないがしろにされています。
 しかしそれでも、憲法によって軍隊にも武力行使にも様々な「制約」もかけられていることも事実です。

 それを踏みにじる主張を、憲法遵守義務を持つ国家公務員のトップ管理者の一人が平然と主張するということの異常性はもちろん、それが、軍隊のトップであるということの異常は、背筋を寒くさせるものがあります。

 日本社会の屋台骨を揺るがす問題として、徹底究明が求められます。

 



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