2月12日(土)、 福島大学の境野健兒先生を招いた、学校統廃合や学校給食民営化に関わる講演に参加しました。
特に考えさせられた点を挙げますと、(順不同)
☆子どもは地域で力を合わせて育てるもの。
☆日本の子どもは、「自分はダメだ」というレッテルを貼られることを恐れている(恐れるように育てられている)。自分を責め、いつも横を見ている。
就職氷河期で採用試験にいっぱい落ちるが、一番きついのは「友達が受かる」こと。
☆子どもは、言葉(「理屈」という意味のようでした)ではなく、経験によって育つ。
ところが経験する機会を奪ってきた。太田暁氏は「子どもを失業させている」と言った。
☆地場産学校給食の重要性。人を育てるのは人とひとのつながり。
フランスでは、幼いうちからの「味覚教育」を重視している。
☆学校統廃合
○学校は原風景であり、それが無くなった時に人は「流浪の民」になる。
○統合で教師が減る。統廃合の裏には、できるだけ金(公費)をかけない考えがある。
国支出が2分の1から3分の1に減らされ、県が2分の1から3分の2に増やされた。都道府県に「減らしたい」という考えが生まれている。
○議論にはデータが必要だが、「複式はよくない」「クラス替えが必要」などのデータは無い。
高知県教育委員会は「小規模でも何も違いは無い」というデータを発表した。正直だ。
○フィンランド(「学力世界一」で注目。広い国土)は、住民のいるところに学校をつくる。小さな複式学級が沢山ある。
○小さな学校をつぶさずに、協力し合って残す。=「教育圏構想」の実験を始めている。
講演の大半は、「教育とは何か」「学校とは何か」など、諸問題を考える前提としての根本理念を教えてくれるものでした。
後半の学校給食と学校統廃合のお話しは、具体的事例とデータを踏まえた説得力あるものでした。
この間、研究・調査してきた学校統廃合の問題では、先日、地域の方々の熱い討論を聞き、今回は深い理論を学び、私の考えもここ数日でだんだんまとまってきました。
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