関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

ゴミ資源化の調査~藤島堆肥センター~

2008年03月01日 | 原発・自然エネルギー・環境

 今議会の一般質問で取り上げる予定の「生ゴミ資源化」の調査として、藤島地区の堆肥センターを視察してきました。

 

 この施設は、H15,16年度の2カ年の事業として建設されたものですが、旧藤島町の循環型社会をめざす構想「エコタウンプロジェクト」の一環として、よく研究され、準備された施設です。

 その特徴は、良質な堆肥を製造しながら、臭いも抑えることができるとされる、「機内循環加圧混練方式」を資金を投じて導入していることです。
 下の機械は鶏糞に圧力を加えて摺るものですが、原料が高温となることによって発酵が早まり臭いが抑えられるということでした。
 鶏糞というヤツは、町育ちの私などネクタイを締めた格好では近づきたく無いような臭いがするものですが、ここでは、「ああ、鶏のフンだな」と解る程度の臭いとなっていました。
   

 また、「原料の確保・肥料の生産・農地への散布」までが一貫したシステムとして組み立てられているというところが、非常に優れた点のようで、「エコタウンをつくる」という哲学に基づいて、体系的に進められてきたことがここにも現れていました。

 原料は、上記鶏ふん380tの他に、牛フン2634t、豚ふん273t、もみがら170tということで、こちらが、牛・豚・もみがらの一次発酵槽です。
 鉄骨平屋1769㎡の大きな施設の中に、大量のフン・もみがらが処理されている訳ですが、「くさい」においはまったく感じられません。
 壁面もすべてメッシュになっていますが、何と言いますか、「土の香り」の風が渡っているような感じで、大変驚きました。
 
 
 私の今回の質問は、「生ゴミの資源化」なので、生ゴミを使わないこの堆肥センターは直接は結びつきません。
 しかし、「循環型のシステムをつくる」という点では、まったく軌を一にした施設として、非常に刺激を受けました。