老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

「マネジメント・コントロールとイノベーション」KNS第44回定例会 in 甲南大学

2014-03-11 10:14:58 | 勉強
連続インプットの3日目は土曜日の午後、KNS(関西ネットワークシステム)
の定例会で甲南大学です。KNSは本来、情報収集のインプットだけではなく
アウトプットの発表や交流が大事なのですが、もうそのパワーがありません。
基調講演だけ聴いて帰りました。(一部資料から引用)

初めて参加したのは甲南大学 関西ネットワークシステム(KNS)定例会
 
連続インプットの1日目

連続インプットの2日目

基調講演1 甲南大学ビジネスインキュベーション研究所 所長 長坂悦敦氏
      「マネジメント・コントロールとイノベーション」
基調講演2 甲南大学フロンティアサイエンス学部 教授    西方敬人氏
      「基礎研究から見たガン治療最前線」

気になるメモ:
マネジメント・コントロールとイノベーション
・日本では、2000年ごろから「選択と集中」「成果主義」「株主価値の最大化」など
 の経営手法を採用した
・一方、社員を育成する余裕が失われ、強みだった社員の忠誠心や団結力、
 社会貢献への思いなどは劣化した
・株主資本主義を意識せざるを得なくなり、企業の目的は何かという価値観
 に基づいた経営判断ではなく、数値で計測できる指標を用いて意思決定する
 風潮が広がった
・その結果、企業は理論分析過多、経営計画過多、コンプライアンス過多に
 陥った
・人間の主観、価値こそ重要
・企業が競争優位を高めるためには知識創造不断に続ける必要がある
 人の「思い」がないと知は創造できない
・知識創造の過程にこそイノベーションである
・組織に動的な関係性が生じる場があるかどうかがカギであり、場を作り出す
 リーダーが不可欠
・日本の企業のDNAは個々人の未来創造への強い思いと潜在能力の洞察に基づく
 人材の育成と登用にある
・イノベーションのポイント
 1.非連続な革新は一夜にして突如に出現するように見えるが、それはそれまで
   長い間に蓄積されていた個別の技術革新を新たに結合したものが多い
 2.錯綜した多面的な問題を、あるまとまりをもって思考することが大切

・MOT(技術経営)では3つの障壁(溝)の克服が必要

 研究     開発     事業化         産業化
    魔の川    死の谷     ダーウィンの海

 広義のMOT:研究から産業化まで
 狭義のMOT:開発から事業化まで
 技術者のMOT:研究から事業化まで
 経営者のMOT:開発から産業化まで

 魔の川:研究(シーズ指向)と開発(ニーズ指向)のギャップ
     マーケティングにより開発ターゲットを明確化
     研究→開発プロジェクトへ
 死の谷:「製品開発」と「商品開発」とのギャップ
     マーケティングにより開発ターゲットを明確化
     研究→開発プロジェクトへ
 ダーウィンの海:「開発」と「経営」のギャップ
         資金調達
         販売、生産体制の確立

馬車を10台繋いでも蒸気機関車は出来ない、それがイノベーション。

いやー、久しぶりに勉強をしましたね。ありがとうございます。


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