ＩＴ・ＩｏＴがもたらす変革を見極めろ！

ここ２週間の間で受けたシンポジウム、フォーラムで感じ入るところがあった
２つを備忘録します。１つは、１０月にあったＩＩＪ主催の「Lead Initiative 2016」
の夏野剛氏の講演「ＩＴ・ＩｏＴがもたらす変革を見極めろ！」です。

夏野氏は現在、慶應義塾大学　政策・メディア研究科　特別招聘教授ですが、
２０数年前、移動電話から携帯電話に変わった時ＮＴＴドコモで「ｉモード」を
仕掛けて成功させた人です。

私の元の会社が９０年代にサービス事業を展開する中、携帯電話とＰＨＳに
人と金を投資しましたが、「ｉモード」に苦しめられました。その頃から
よく知っていました名前で先見の明があると尊敬していました。ということで、
話に大いに興味があります。

気になるメモ：
・２１Ｃに３つのＩＴ革命が進行中
　１　効率革命：ビジネスのフロントラインがネットに展開
　　　　　　　　　リアル市場＋ネット市場
　　　　　　　　　顧客接点の大変貌
　２　検索革命：個人と組織のパワーバランス交代
　　　　　　　　　研究開発のプロセス革命
　　　　　　　　　にわか専門家量産システム
　３　ソーシャル革命：個人の情報発信能力が飛躍的拡大
　　　　　　　　　　　　個人が発見、気づいたことを共有して進化

・第４のＩＴ革命（ＡＩ人工知能）が始動
　　２０１５年に画像認識能力でＡＩが人間を超える
・ＩｏＴがもたらすセンシングデータ
　　わからなかったことが分かる　証明できなかったことが数値で証明できる
・２０４５年にＡＩが人間を超える？
・組織体制の変化→フラット化　
・１００人の平均的な人間よりも一人のオタク

・日本は大きなポテンシャルをもっている　
　　　豊富な資金力　ＩＴインフラ　教育水準　労働意欲
・一方で弱いところがたくさんある
　　　語学能力　個性軽視　議論軽視　予定調和好き
　　　どこか他人事でも許されるぬるい社会
　これらの甘えを少なくともリーダーから排除すれば、まだまだ伸びる余地あり

・放っておいても効率化は進む　→　付加価値が全ての時代に
　　組織の中で効率的に言われたことをなんでもこなす人材から
　　想像力と創造力を駆使して新しい付加価値を作り出せる人材へ
　　和をもって貴しとなす人材から議論と協調を使い分ける人材へ
　決めない　変えない　取り敢えず放置　は日本をだめにする

２０年経っても先を見る目は変わりませんね。
夏野さん　ありがとうございました。